LA SIESTA

家保さんの思い出vol.3
「我が家の猫事情」(2)

2006年6月2日掲載

 猫との付き合いは名前から
 我が家で飼った初めての猫の名は「ミーコ」だったと覚えています(小生6歳?の頃)。今いる「ミーコ」は襲名3代目の猫になります。以来3~40匹の猫と同居してきましたが、初めのうちは「一頭飼い」だったのでさほど命名には困りませんでした。箕面市に居た時に飼っていた猫の名は「クロ」。大阪市の北部に転居してきたときも一緒でした。なかなか利発な猫だったことを覚えています。大阪に転居して以来、道ばたで震えている仔猫や弱り切っている猫を見過ごすことができなくなり、いつの間にか「多頭飼い」に移行していきました。さてそうすると命名に大変苦労することになります。襲名猫も何匹かいるのですが、今思い出す名前だけでも、チータ、ジェリー、サンボ、テク、コア、キャンディ、クロ、アン、ポン、タン、コロ、デボチン、ビーヨン、ラッキー、マル、シロ、ロン、ジロー、ゴロー、ガンボー等々様々な名前が浮かんできます。昔の日本人は時代背景に応じて、それぞれに色々な意味を託し命名していたという例も多いのですが、我が家での命名権は私にあり、命名に関して第一に配慮するのは、猫どもが自分の名前を簡単に覚え自他を聞き分け易いように、音感の違いがなるべくはっきりしているものを選ぶようにしています。これが「多頭飼い」には大切なんですね。漱石家の猫は生涯「猫」という名で呼ばれていたようですが、これが彼の名前だったのでしょう。一頭飼いでよかったですね。

(写真はニンニン)

 ちょっと呼びづらいことがあるのです
 うちの猫どもは天気が良いと外に出たがります。で、あまりにしつこく「出たい、出たい」とアピールを繰り返すもので、つい「早く帰っておいで!」と必ず一声掛けて戸口を開けてやります。一斉に飛び出すというわけでもないですが、しばらくすると全員、植え込みの中かブロック塀の上か、はたまた近所の家の庭あたりに出て行きます。あまり気にしなくても「早く帰れ!」の一声が効いているのか案外早く戻ってくるのですが、中にはいつまでたってもウロウロしているやつがいます。暗くなってくるとこちらも心配で、名前を呼びつつ帰宅を促すのですが、「ニンニン」と「シンシン」が遅い時はさすがに少し呼びづらいものがあります。ちょっと想像してみて下さい。さあ、呼んでみましょう。「ニンニン~」「シンシン~」・・・「にーん!」「しーん!」なんだかちょっと照れくさくなってしまいませんか。
(イエティ)

(写真はシンシン)