2016年11月9日掲載
寿栄小学校 校長交渉報告
2016.7.20(水)18時から
校長は昨年度ど同じ、教頭は他市からの着任でした。管理職が変わったこともありますが、本年度、短時間再任用勤務の組合員に初任者指導「校内指導員」を命じたことの撤回・改善を求めて交渉を行いました。この件の交渉報告をします。なお、他の勤務条件に関する交渉は昨年確認した内容と同じ回答でした。初任者指導「校内指導員」に関する要求は次の通りでした。
(5)今年度、本校該当職員を初任者指導「校内指導員」に配置されたが、「平成28年度小・中学校初任者研修指導教員用資料」には初任者指導担当は『教頭か常勤職員』と規定されており、規定に反する配置であった。市教委の指導で、「校内指導員」氏名は教頭に変更されたが(該当職員は補助的な役割の「指導員」)、仕事内容は継続されたままである。
・仕事内容を含めて「校内指導員」は教頭であり、該当職員は補助 的な役割の「指導員」であることを確認されたい。
・この位置付けを他の教職員に周知されたい。
(6)本校該当職員の授業時間15時間は、負担が大きすぎる。授業時間数を、適正な時数に軽減されたい
校長は慌てたのだろう。校長交渉当日に職員会議で「校長室だより」(7月20日付け)を出して、その誤りを認めました。その内容は以下の通り。
<初任者研修指導員>
校内指導員は教頭または担任を持たない常勤職員とする(再任用教員や元教員の常勤講師を含む)
交渉では校長は短時間再任用勤務の教員を初任者校内指導員としたことの間違いを認め、謝罪しました。ただ、年度途中であるので、再配置の調整がむずかしく、この交渉以後、管理職(校長・教頭)と当該の組合員との協議で担当業務・持ち授業の変更をしたいという申し入れがあり、組合は了解しました。
その後の組合員との協議で、
・初任者研修の担当者会議は教頭が出る。
・研修報告は教頭が書く。
・初任者指導の時間数も削減 となりました。
結果、当該組合員は、初任者指導の補助的な役割である「指導員」という担当となり、校長はこの結果を職員に周知しました。また、全体として寿栄小の教員の持ち時間が多いことの改善を求めました。
その後の8月10日の市教委交渉でもこの問題を取り上げ、同様の確認をしました。市教委によると初任者研修校内指導員に短時間勤務再任用職員を位置づけたのは、寿栄小のみであったとのことです。昨年の短時間勤務再任用職員を支援学級担任に位置づけたのに続き、寿栄小校長の二度目の失策であることが明らかになりました。今回の交渉で組合の存在が違法な事態を許さなかったと確信できました。 (松 岡)
南大冠小学校 校長交渉報告 2016.7.25(月)18時~
校長は昨年度同校の教頭、教頭は他市からの着任。校長が職員の勤務状態に配慮しようとする姿勢は感じられるが、実際には超過勤務が多くなっている。現状を改善するため、校長として何ができるのかを考え、具体的にどう動いていくのかが話された。
申し入れ書の重点項目を中心に報告。(?以下は組合の要望・意見等)
「地公法55条に基づく交渉」「勤務場所を離れた研修」等のその他の申し入れ項目は確認された。
B、南大冠小学校教職員の勤務時間の実態について
・残業時間が長い実態がある。引き続き、土日や校内行事の精選を考え、労働時間の削減に努める。
?労働時間削減について、市教委に方針を出すような働きかけをされたい。
C、今年12年目を迎える休憩時間の試行について
・(声掛けや会議の時間、振替等の配慮はしているが)十分に保障されているとはいえない。
?管理職から、休憩時間の3原則等の基本的な認識を広めること、休憩時間が取れなかった場合、振替を取るよう声をかけること。職員の勤務時間・休憩時間の割振り表が配布されていなかったので、早急に各自に配ること。
E、宿泊を伴う学校行事に関わる勤務時間の割振りについて。
・割振り表で管理している。振替を直近に取るように声掛けはしている。1泊2日の宿泊行事は校長裁量を含め、修学旅行1.5日、林間1日を職員に周知した。休憩時間(8時間以上の勤務になるので1時間)については、来年度は取得できるよう具体的に考えている。
?校長は、職員が勤務時間の割振り変更を取得しているか確認する義務がある。休憩時間取得の方策については、注目したい。
G、評価育成システムについて
・授業アンケートの問題点について理解できる部分はあるが、府の方針でやっているので個人の意見は言えない。「授業力」評価において授業アンケートは大きな影響はなく、授業を参観して判断している。
?授業アンケートが強制にならないような配慮をすること。システムとして評価が賃金に組み込まれているので、慎重にすること。
H 再任用制度(再任用短時間勤務職員)について
?「介護休暇、病気休暇を取得する場合、通常の職員と同じ扱いである」ことは確認されたが、府教委は「原則として配置しない」と言っており、実際に代替講師はほぼ配置されていない。校長としても実態を調査し、校長会等で議論してほしい。
(末 廣)