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山田さんの陳述、そして審理終結

2013年12月15日掲載

 証人尋問では陳述書を裁判所に提出しますが、証人はそれを見て証言することはできません。なにも見ないで尋問に答えなければなりません。事前に尋問内容をこちらの弁護士さんと詳細に打ち合わせをしても、いざ本番になると(私の2度の証人尋問の経験では)頭が真っ白になって、返答が支離滅裂になるものです。ところが、山田さんは申立人側・被申立人側弁護士双方の尋問にまったく動じることがなく、実に堂々とした返答をしました。陳述書の内容及びこちらの弁護士さんと打ち合わせた内容が完璧に頭に入っているのです。山田さんの返答を聞いていて、ほとほと感服しました。府教委側の弁護士が、申立人の弱点を突くつもりで枝葉末節的な質問をしてくるのですが、山田さんは逆に切り返すように返答をして、相手側弁護士に「証人は質問してはいけません」といわせるような様子でした。実に爽快でした。
 今回で山田さんの処分、再任用取り消しに関する人事委員会審理は終結しました。今後、双方が論点を整理した書面を提出し、その後人事委員会の裁決が出ます。裁判の場合はその判決を聞く公開の場はあるのですが、人事委員会の場合は「裁決」を書面で連絡されます。申立人側からは、来年度の再任用の締め切りの関係上、今年度末に間に合うように裁決が出るように人事委員会に要望しました。よい裁決が出るように願っています。         

(松岡)