2013年4月20日掲載
昨年の卒業式において、高槻市教育委員会は、学校労働者ネットワーク・高槻の4名の組合員のみに「国歌斉唱に当たっては、起立して斉唱すること」との職務命令を出し、大阪府教育委員会はそのうちの不起立の組合員に対して懲戒処分・再任用取消という不当な処分を下した。現在、処分取消と再任用拒否取消の不服申立をし、人事委員会審理に入っているところである。
今年の小学校卒業式は3月19日に行われたが、その前日、高槻市寿栄小学校大角真理子校長は学労ネット・高槻の組合員に対して2度目の職務命令を出した。これは、
(1)昨年度に引き続き職務命令が出されたのは、寿栄小学校のみであり、高槻市内でも突出した行為である。
(2)3月18日式前日、同校長と組合員の話し合いにおいて、組合員から「斉唱時、式場から出る」という選択もあるという提案があったにも拘わらず、校長は提案を受け入れず、「(先生の)意思が聞きたい」と執拗に「内心の告白」を迫った。
当該組合員の抗議と斉唱時の退出通告によって、職務命令は卒業式開始直前に取り下げられたものの、高槻市教委指導課に指示されたことを理由に、校長は卒業式で「起立するか、着席するか」の態度表明を執拗に迫り、組合員の内心の自由を著しく侵害した。これは言語道断の人権無視の行為である。
3月26日、組合は校長に対して、寿栄小学校卒業式での職務命令の発出に対して厳しく抗議の申し入れを行ったが、校長からは軽率に職務命令を出したことの反省の言はなかった。また、「卒業式前日の当該組合員からの退出の提案を受け入れることで、職務命令発出は回避できたのではないか」との組合の指摘に対しても、反省の言葉はなかった。組合はこのような校長の無責任きわまりない態度に対して、また、校長にこのような職務命令発出を指導した高槻市教委に、満腔の怒りをもって抗議申し入れをした。
(松岡)
内心に土足で踏み込んできた 校長!
「態度がわからない時は、職務命令」
と指示した市教委の顔しか見えない校長!
昨年度の卒業式、校長は、君が代斉唱時に「起立するか、着席するか」の態度表明を求めてきた。起立不起立の態度表明を求めるのは、「内心の自由」を侵すことになるので答えられないこと、また、支援学級児童の補助のため、児童の状態に合わせた動きを取らざるを得ない状況であること、卒業式に出ないという選択もあることを伝えるも、校長は、「先生の気持ちを聞かせて」と執拗に迫り、内心の自由を著しく侵害した。
そして、態度がわからないということで、職務命令を発した。当日の朝、君が代時に退出することを通告し、職務命令は取り下げられたが、私が抜けることでの児童の不安や、代わりに補助する同僚への負担を考えると、前夜はほとんど眠れないほど悩んだ。ここまで私を追い込んだ校長に対して、怒!私の心に、校長の土足が残されたことに怒! (末廣)