学労ネット

「君が代起立条例」強行採決に抗議

2011年7月17日掲載

「君が代起立条例」強行採決に抗議、
   「君が代処分条例」阻止全国集会(9/24)に結集しよう!
 
 6月3日午後7時半過ぎ、「君が代起立条例」(正確には「大阪府の施設内における国旗の掲揚及び教職員による国歌の斉唱に関する条例」)が、大阪維新の会などの賛成で強行採決された。この日、私は府議会の傍聴に駆けつけたが、長時間にわたる何度もの休憩があり、たらたらと過ぎる時間にイライラした。過半数を占める維新の会単独での採決では、「多数の横暴」が目立つため、無所属会派等を取りこむために休憩時間が消費されたようだ。どちらにしても、条例で教職員の「思想・良心の自由」を縛り、起立・斉唱を「強制」することは、法治国家にあるまじき暴挙で、言語道断である。わたしたち学校労働者ネットワーク・高槻はファッショ的強行採決に強く抗議する!
 「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪はただちに「抗議文」を発し、9月府議会に提案を予定される「君が代処分条例」阻止のためにの全国集会を9月24日(土)に大阪で開催する予定である。わたしたちは全国集会に結集し、「君が代」強制阻止、「処分条例」阻止のために闘っていくことをここに強く決意するものである。

                         
「君が代」起立・斉唱を強制する違憲条例の可決強行に抗議する

 本日(6月3日)、橋下徹知事と大阪維新の会は、大阪府議会本会議において、「君が代」起立・斉唱強制条例案を可決・成立させました。私たちは、この暴挙に対して、満腔の憤りを持って抗議します。
 この「君が代」起立・斉唱強制条例は、大阪府内のすべての公立学校教職員に対して、学校行事での「君が代」斉唱時の起立・斉唱を義務付けるものです。そもそも「君が代」斉唱時の起立・斉唱強制は、「思想・良心の自由」に対する著しい侵害であり、公務員であるからといってそれを侵害できるものではありません。橋下知事は「社会常識の問題」「ルールを守れないものは辞めてもらう」などと問題をすり替えながら、大阪維新の会に、そのマニフェストにもなかった内容の条例を突如として提案させ、さらに9月府議会には「3回不起立で懲戒免職」などとする教職員への処分や解雇を義務づける条例案を提出しようとしています。しかも「不起立者の実名公表」までも検討するとしています。
 教職員に対して罰則と恫喝によって起立・斉唱を強制することは、子どもたちが社会には多様な価値観が存在することを知り、自己の人格を自由に形成すること阻害します。また、不起立の教職員に対する「犯罪者」的な扱いと「処罰」は、子どもたちの心を傷つけ、事がらが正しいのか誤っているのかの判断を行わず、意に反してでも権力者に逆らわない子どもたちを育てることにつながります。
 この条例に対しては、日本弁護士連合会、大阪弁護士会の会長声明など法律家団体が反対を表明したほか、私たちが呼びかけた反対アピールにも数多くの賛同が寄せられています。「君が代」起立斉唱強制条例による民主主義の破壊を危惧する声は、全国に広がっています。こうした中で、あえて条例の制定を強行した橋下知事と大阪維新の会の暴挙に強く抗議します。本条例を撤廃さんせ、9月府議会への教職員処分条例の上程を止めさせるために、これからも多くの人々の力を集めて、とりくみを強めていくことを表明します。

2011年6月3日
「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪