学労ネット

休憩時間訴訟 6月15日休憩時間裁判記

2005年7月3日掲載

長谷川 洋子

 15日、自慢の心臓が凍りついてしまった。毎回「補足説明」している松岡さんには恐縮だが、たまにやるとホントに緊張する。
1回目(初公判:04年6月7日)は職場実態を訴える陳述をしたが、オペラのソプラノ歌手のアリアみたいなもので、アガった割には場のイメージや主張がつかみやすかった。
 今回は「ホントの補足説明」をすることになった。 準備書面をなぞるだけなら、裁判長から「書いてある通りやんか」といちゃもんつけられるのが予想されたし、松岡さんが「書いてないことはしゃべったらあかん。」と言うので頭が混乱した。厚労省01年通知について市教委はホントに非道い対応なので、これについてはすぐ補足説明が書けた。ずうっとなされてない休憩時間の職場実態調査についても。

 しかしその後が出ない。主張したい分だけで原稿を作ったら、「休憩時間の自由利用と一斉利用の補足説明も要る!」とダメ出しが出て涙目になった (T_T)。
 何日たっても思いつかない。これは準備書面作りを松岡さんに任せっぱなしにしたタタリなのだと納得した。
 そして、3ヶ月に一度同宿してきた敬愛する北九州の竹森真紀さんや、畏敬する趙 博さんが傍聴にきて下さるという。関西人しか分からないギャグと思うが、桂小枝の「うれし~~やら、キンチョ~するやら、」モードになってしまった。
 当日あわてふためいて職場を出る。電車の中で他人が書いたような自筆稿を何とか自分のものにしようと何度も推敲する。そのうち眠たくなって、寝た方がトクか、推敲した方がトクかとうつらうつら考え始めるが、傍聴と市教委の事を考えて原稿を持ち直す。 809号法廷前に行くと、お二人はすでに先着、いつも来てくださる方々も続々到着された。本当に有り難さが身にしみる。 
 市教委が交渉回答書を開廷ぎりぎりに持ってくる。法廷で彼等の顔を見ると何故元気が湧き出るのだろう? 彼等には絶対わからないだろうな。

 開廷。あっという間に私の出番だ。「市教委が怠慢だ」から始めたので話しやすかった。
 市教委の一人が「それはどういう事なのでしょう?」という顔で私を見つめるので、ますます元気になった。
困っていた「自由利用・一斉利用」の説明は、自分の想いをワクの中でせいいっぱい述べたつもりだ。
 私の主張を裁判長はどう受け止めたのだろう。後で傍聴の方がおっしゃったように、「現場」のようすをビデオで写して見せるとかしないかぎり「女神の天秤」が動かないのではと懸念する。竹森さんがほめてくれて、子どもみたいに嬉しかった。
 口頭弁論は6回を越えた。教員の労働史上大変重要な裁判なんだと、貴重な時間を割いて傍聴にかけつけて下さるみなさんの顔を見る度、思いをかみしめる。次回は8月31日。ビミョーな日程になりましたが、結審もそう遠くない所に見えてきました。
みなさまのますますのご支援と傍聴、何卒よろしくお願い申し上げます。