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来年卒業式予行の「君が代」強制なしを約束させる!

2005年4月24日掲載

 4月20日に私が非常勤特別嘱託として所属している教育合同労働組合支部による勤務校の校長交渉を行いました。
 転勤してきた校長は私たち4名を校長室に通し、コーヒーまで入れるというえらい気の使いようでした。(昨年の交渉では、前校長は校長室に通さず、放送室の狭い空間で粗末な扱いでした。)
 申入事項の順に話を進めましたが、校長はできるだけ穏便にすましたいという気配が濃厚でした。

1)非常勤特別(若年)嘱託員の仕事は「補助的業務」であることを確認されたい。また、勤務内容に変更のある場合は交渉事項であることを確認されたい。
 これについてはすぐに確認しました。ただ、校長は特嘱・若特には校内で欠かせない重要な仕事をしてもらっているので、校内運営に協力してもらいたいと強調しました。そこで組合から教育合同は混合組合であり、労働組合法に基づく交渉権があることを説明し、勤務内容の変更は交渉事項であることを確認しました。

2)非常勤特別(若年)嘱託員には職務に関わる研修権があることを確認されたい。また、非常勤特別(若年)嘱託員の研修課題・研修場所については、学校長が適切に把握すべきものであることも確認されたい。
 これについてもあまり抵抗がなく、昨年度並の確認はすぐできました。ただ、市教委教職員課との昨年の研修問題の確認については、校長がまだ教職員課に問い合わせていないので、校長が問い合わせることになりました。この交渉でできたら夏休み全期間の研修計画を「動静表」などに書いて出すようにしたかったのですが、夏休み前に形式について相談することにしました。

3)その他
・職員会議、校内研究会での配布プリントの特嘱・若特への配布忘れのないこと。
 この件については教頭を指導すると確認しました。前校長が特嘱・若特に配布しなかった「2学期制素案」を配ること、また、職員に完全版を配布し直すこと(前校長はまちがって「パブリックコメント実施」の入っていない古い素案を配ったままでした)を確認しました。

・昨年度卒業式予行での「君が代」強制の是正について。
 大阪弁護士会勧告を事前に渡し、前校長が行ってきた卒業式予行での「君が代」強制を来年の卒業式では止めるよう迫りました。もし、今の時点で止めると約束しないなら、再度、弁護士会に告発することもあるとほのめかしました。
 校長は、起立の強制になる練習は「自然体で」といういい方で止めるとしました。また、「君が代」楽譜配布については、唐突に楽譜を配布することは強制になることはしぶしぶ認めた形になりましたが、「授業でやればいい」と言い出したので、とりあえず止めるよう求めて終わりました。来年度、連絡をつけることができる在日韓国人の保護者と連携し、予行だけでなく卒業式での「君が代」強制を止めさせる取り組みをしていこうと考えています。

今年度の交渉で特嘱として職場で動きやすい体制ができました。合同支部の仲間の支えをありがたく感じました。