2004年11月13日掲載
10月25日の第3回口頭弁論は平日の10時15分という時間にも関わらず(こんな時間なので今回は無理に傍聴のお願いをしませんでしたが)13人の友人のみなさんが駆けつけてくださり、心強い限りでした。
今回の「準備書面(2)」の眼目は、
1)島根県教組超勤事件の松江地裁判決をもとにして、休憩時間の労働は校長の黙示の命令下の労働であること(黙示の命令論)
2)勤務を命じてはならない休憩時間の労働を給特法に基づく教職調整額に含まれているとした大阪府の見解批判
5人の原告が力をこめて書いた反論(これはこれまでの最大の達成点です)は黙示の命令を明らかにしたものでした。それぞれ求釈明をつけました。この反論は先の2つの論点よって論理的に収斂されたことです。なにか論理の照らしだす力に希望を見いだしました。ここをスタートにねばり強く訴訟を続けていきたいと思います。
原告準備書面の口頭補足で、松岡が言う部分は簡略にし、前回口頭弁論でに果たせませんでした原告の意見陳述に変わって、末広が被告校長への求釈明の補足発言をいたしました。これがなかなか堂にいったもので、雪辱を果たせました。
次回口頭弁論は、1月17日(月)午後1時15分、大阪地裁809号法廷ですので、傍聴をよろしくお願いします。(松岡)
~裁判長 聴いてんのか!~
裁判をやってみてわかったことがあります。それは、時間は15分、書面だけのやり取り。「口頭弁論」とは名ばかりで裁判長以外だれもひとこともしゃべらなくても(強いて言えば「はい」と答えるぐらい)1回分の口頭弁論は終了する・・ということ。何ともあっけないというか、手応えがないというか。TVで見たサスペンス劇場の場面とは全然違うじゃないですか。その場に毎日立ち会っている裁判所関係の人たちは、消化不良を起こさないのでしょうか。「それでなんやねん!どうせいっていうねん!」と叫びたくなるのは、裁判に初めて足を踏み入れた者の無邪気さなのでしょうか。
そんな中、私たちは本人訴訟という立場を生かして、少しでも自分の言葉で 事実や思いを伝えようとしてきました。ところが前回、原告3人の口頭での意見陳述が認められませんでした。それは、私たちのひどい勤務状況や休憩時間がいかに取れていないかを伝えるもので、いわばこの裁判の原点とでもいえる部分でした。それだけに裁判長の権威的な態度やかたくなな拒否の言葉に心底くやしい思いをしたのでした。
そして今回、第三回口頭弁論。平日の午前中という悪条件にもかかわらず、傍聴にきて下さった方々には本当に感謝です。これも裁判をやってみてわかったのですが、傍聴席は心強いものなんですね。さらにうれしいことに、高槻市教委と校長に対する求釈明について補足説明ができることになったのです。こんな所で発言することがうれしいなんて私には考えられないことなのですが、あまり後先考えずに引き受けてしまいました。やはり前回のうらみ(?)の深さがなせる技・・・か。
今回は、私たちが休憩時間にしている仕事は「黙示の命令」下にあるという点を強調しました。管理職は、私たちが休憩時間に仕事をしていることを毎日あたり前のこととして現認しています。又、「必要ない仕事だから止めなさい。」と言ったこともありません。口頭で「仕事をしなさい」とは言っていないけれど、仕事をすることを当然のこととして認めているのです。これは「黙示の命令」そのものです。
ところが、高槻市教委や校長はこんな状況を不知・否認というのです。私たちは、毎日の膨大な仕事をいったいいつやっているというのでしょうか?休憩時間はNO、超勤はNO、持ち帰りはNO。では、その他の時間ってどこにあるのでしょうか? 教えて欲しいですね~。前回の求釈明にも全く答えられていない高槻市、今回はもう少しまともな答えを用意して欲しいものです。
とても理路整然とはいえませんが、私は自分の言葉で訴えられたことがうれしかったです。
スカッとしました。字面だけでは伝わりきれない気持ちを言葉で表現するのは、当然のことだと思いました。しかし、裁判長は落ち着きない態度で「聴いてんのか!」という感じ。その横に座っている人はいやな目つき。市の弁護士はボーとしている。彼らはいろんな手を使って私をビビらせようとしていたのでしょうか。(これはひがみ?)とてもいやな感じでした。また、学労ネットのメンバーには、「末広が何を言うだろう」とハラハラさせたことと思います。
次回からは、さらに給特法の壁に迫っていく闘いになります。たくさんの方々の力強い 励ましやお知恵を借りながら、元気にやっていこうと思います。(末広)