2003年9月20日掲載
全国集会報告
私の所属する組合「学校労働者ネットワーク・高槻(学労ネット・高槻)」は、上部組織を持たない独立組合です。
「そんなんで人数が少なかったら、さぞかししんどいでしょう?」と、思われる向きもあるやもしれません。
今や、その問いの答えはカンペキ「NO」と言えます。
日本の政治で野党の元気がなくなったのと同じ現象が、大組合にもおこっています。
対照的に小さいなりに主体的に動ける私たちは、何はともあれ元気、なのです。
全国には、そのような組合が17あって、毎夏、集会を持っています。
私にとってこの全国集会は、年々かけがえのないものになっています。
どこの職場もそうかと思いますが、「数年前アナタが主張していた事、あれは何だったの?」と首をひねるほど、みな「貝の口」になり、職員会議で響くのは自分の声と、それに反対する管理職等の声ばかり。
笑顔でこの場に存在し続けてやる!とクソ意地になっている日常が、この2日間で解きほぐされ、自然体にもどれるので、大変有り難いのです。
今年は淡路島で集会が行われました。テーマは「もう耐ちません学校(わたし)たち」。
瀬戸大橋が架かったものの交通不便な事はかわりないと思うのですが、参加者が多かったです。「時代の悪さ」をそのまま物語っているようでした。
全体会では、基調報告が興味深かったです。去年まで世界・全国の状況を論じた上で、収斂させて私たちの「立ち場所」を論じていらしたのに、今年はひたすら現場の視点に徹していて、何だか「水」が足下まで達してきているようなうすら寒いものを感じました。
第3分科会「独立組合の闘い方」に行きました。春日井、瀬戸、東京(アイム'89)、横浜と、組合の個性が良く出た報告が続きました。問題に対するリーチやアタックがそれぞれ特色があって、今年はホントに真剣に勉強しました。
と同時に、「遠い地」の報告がこれほど身近に感じられた年もありませんでした。
全国差がなくなりかけている?・・こんな暴論を言ったら、東京の方々が、「大阪はずうっとマシ!」とおっしゃるかもしれませんが・・。
高槻は校長交渉拒否闘争の顛末を報告しましたが、この間、全国の強力な支援があり、高槻だけではやりえなかった事を支えて頂きました。これからこんなコラボレーション(?)が増えていくのかな、これからの組合の活動も多種多様に変容するかも・・ と、ふと思った淡路集会でした。 (長)