学校から

学校施設の耐震診断結果は危険信号!

2009年8月3日掲載

 中国の四川大地震で多くの学校が倒壊して、多数の死者が出たことは、記憶に新しい。それでは、日本の学校は大丈夫なのか?

 文部科学省は今年4月1日時点での全国の公立学校の耐震化状況を発表している。(新聞報道「学校耐震診断結果」はPDFファイル参照。新聞記事のため転載禁止。>>>こちらです。)これによると、現在の耐震基準を満たさない構造耐震指標(IS値)0.7未満とされながら未改修の建物は「対象物件の約半数」とのことである。ほんとうに怖いのは、「震度6強で倒壊する恐れが高い」とされるIS値0.3未満の建物である。また、学校耐震診断結果を公開していない自治体は、17パーセントもあるとのことである。

 今年2月の高槻市教委交渉の際、この学校耐震診断結果が交渉内容に入っていた。高槻市では、学校耐震第1次診断法(簡易的方法)による耐震診断によると、ほとんどの学校で「補強が必要」(90パーセント以上)との結果だった。高槻市は、学校耐震診断結果を公表しているので、市教委が情報提供した「学校施設の耐震診断について」(PDFファイル参照>>>こちらです。)を掲載する。これには高槻市立全小中学校の第1次診断結果が出ているが、IS値0.3未満の建物が多くあることが分かる。すでに体育館の耐震改築は終了し、今後は校舎の耐震改築が取り組まれるが、子どもの安全確保から注視したい。