┌───────────────────┐ │ 与党福祉プロジェクト 第4回資料 │ │ 子育て支援のための総合計画 │総ページ │ (エンゼルプラン)について」 │25ページ └───────────────────┘ をHTML文書化したものです。与党福祉プロジェクト(第4回)資料
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子育て支援のための総合計画 (エンゼルプラン)について 平成6年8月22日 ●表2● ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ 資料目次 I 子育て支援のための総合計画の基本的考え方ゥゥゥゥゥゥ1 II 具体化の方向 1.文部省関係ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ3 2.厚生省関係ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ5 3.労働省関係ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ12 4.建設省関係ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ14 ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ●p1●
┌───────────────────────────────────┐ │ 今こそ、少子化の進行や、共働き世帯の増大、家庭の育児機能の弱体化に対│ │応した社会全体の取組みが急務。 │ └───────────────────────────────────┘ ┌───────────────────────────────────┐ │ 社会全体の取組みを促進するためには、国が率先して、子育てを社会的に支│ │援していく姿勢を示すことが重要。 │ └───────────────────────────────────┘ ┌───────────────────────────────────┐ │ 子育てを支援するためには、教育、保健福祉、雇用、住宅などの分野を含む│ │総合的な計画を策定し、実施を図ることが必要。 │ └───────────────────────────────────┘ ┏━━━━┓ ┃基本理念┃ ┗━━━━┛ 1) 子育てを社会全体で支援する 子育ては健全な次世代の形成に向けての社会的な投資であるという意味合い を踏まえ、子育てを家庭だけでなく、国と地方、企業や地域組織が協力して社 会的に支援すること。 2) 子育てしやすい環境をつくる 子育て家庭が必要とするサービスをいつでも利用できるよう利用者本位のサ ービス供給体制を整備するとともに、仕事と子育てとを両立することができる 雇用環境や子どもの健全な成長を支える生活環境を整備し、子育てや子どもの 成長に配慮した環境づくりを進めること。 3) 子育てに伴う不安や負担感の軽減 子育てに伴う不安や負担感を軽減するため、安心して子どもを生み育てるこ とができる母子保健医療や相談支援の体制を確保するとともに、教育費等の負 担などに配慮しつつ、子育て家庭の支援策を進めること。 こうした基本的な考え方に基づき、必要な財源を確保して、子育て支援のための 総合計画(エンゼルプラン)の策定を目指す。●p2●
┌────────────┐ │子育てと仕事との両立支援│ └────────────┘ 1) 身近でいつでも利用できる保育サービス等の供給体制の緊急整備 2) 働きながら子育てのできる雇用環境の整備 ┌───────────────────┐ │ゆとりのある教育の実現と健全育成の推進│ └───────────────────┘ ┌────────────────────┐ │子どもの健全な成長を支える生活環境の整備│ └────────────────────┘ 1) 子育て家庭に対する良質な住宅の確保 2) 子どもの健やかな成長を支える生活環境の整備 ┌─────────────────┐ │母子保健医療・相談支援の体制の充実│ └─────────────────┘ 1) 安心して子どもを生むことのできる母子保健医療体制の充実 2) 子育ての総合的な相談支援体制の充実 ┌───────────────────┐ │子育て家庭の経済的負担の軽減対策の推進│ └───────────────────┘ 1) 教育費等の負担軽減策の推進 2) 子育てコストへの社会的支援のあり方についての検討 ┌───┐ │その他│ └───┘ 1) 地域における子育て支援事業を円滑に推進するための民間主体の児童環境づ くり推進体制の整備、自治体における地域特性に応じた子育て支援の総合計画 の策定 2) 男女共同参画型社会の構築に向けての啓発活動の推進●p3●
次代を担う子供たちが健やかに生まれ、育つ環境づくりを進めることが、「創造的 で活力ある社会」を建設する上で最も重要な基盤である(「人づくり」は「国づくり」 の基本)との観点に立ち、子育てや教育に係る経済的負担を軽減するとともに、受験 競争の緩和を図り、学校内外を通じた「ゆとりある教育」を実現するため、次に掲げ るような施策を積極的かつ総合的に推進していくことが重要。 ┌────────────────────────────┐ │1 安心して子供を生み、育てるための教育費負担の軽減等 │ └────────────────────────────┘ (具体的な施策の例) (1)幼稚園就園奨励費補助事業の推進(「第3次幼稚園教育振興計画」の推進) ◇ 希望する全ての幼児が幼稚園に入園できる体制の整備 (2)育英奨学事業の推進 (参考) 私学助成 教育費負担軽減のための税制上の措置 ┌────────────────────────────────────┐ │2 子供の健やかな成長のための「ゆとりある教育」の確保と多様な生活・文化│ │ 体験の提供等 │ └────────────────────────────────────┘ (具体的な施策の例) (1) 教育改革の推進 1) 教育内容・方法の改善・充実(自ら考え主体的に判断し行動できる資質や 能力の育成を重視) ◇ 新学習指導要領の実施、学校週5日制の導入、幼児教育の改善・充 実 等 2) 高等学校教育改革の推進(生徒の学習の選択の幅の拡大、多様な特色ある 学校づくり) ◇ 総合学科、単位制高等学校等新しいタイプの高等学校の整備 等 3) 豊かな教育環境の整備 ◇ 個に応じた多様な教育の展開のための教職員配置改善 ◇ ゆとりと潤いを備え、教育内容・方法の多様化に対応した学校施設 の整備 等 4) 少子社会を支える高度な人材の養成と知的ストックの充実 ◇ 個性化・高度化・活性化を目指した大学改革の推進 ◇ 大学等の教育・研究基盤の整備 等 (2) 受験競争の緩和 ◇ 入学者選抜方法の改善等(選抜方法・尺度の多様化・多元化、中学 校における進路指導の改善充実等) ◇ 生涯学習社会充実のための諸施策の推進 ●p4● (3) 子供の遊び場等の整備 ◇ 学校施設の開放・転用の促進 ◇ コミュニティ・スクール整備事業(クラブハウス整備等)の推進等 (4) ボランティア活動、青少年団体の諸活動等の促進 ◇ ボランティア活動に関する学習機会や情報提供の推進 ◇ 異年齢の子供や高齢者等と触れ合う機会の拡大 ◇ 青少年団体の育成、指導者養成、情報提供の推進 等 (5) 芸術鑑賞、文化・スポーツ活動等の推進 ◇ こども芸術劇場、青少年芸術劇場、中学校芸術鑑賞教室の推進 ◇ 少年スポーツ教室等の推進、スポーツ指導者の養成・確保 等 (6) 社会教育・スポーツ・文化施設の整備等 ◇ 体験型・実験型や自然活用型の施設等の整備(こども劇場等「子供 インフラ」) ◇ 国・公立施設への託児室の設置の促進 等 (7) 学習情報提供システムの整備 ◇ 学習情報提供ネットワークのインフラ整備 等 (8) 家庭教育の充実 ◇ 幼稚園を核とした子育て支援事業の推進 ◇ 社会教育施設等における子育てに関する学習機会・情報提供の推進 ◇ テレビ等を活用した情報提供や子育てに関する相談体制の整備 ◇ 「子育てひろば」の開設による地域の親同士や親子の交流の促進 ◇ 国立婦人教育会館の整備 等 (9) 児童生徒の健全育成対策の推進 ◇ 自然教室推進事業等生徒指導関連施策の推進 等 ┌───────────────────────────────┐ │ 3. 子育てと仕事の両立支援(「男女共同参画型社会」の形成) │ └───────────────────────────────┘ (具体的な施策の例) (1) 育児休業制度の定着 (2) 男性の家庭生活への参加促進 ◇ 高等学校家庭科の男女必修の推進 ◇ 「父親の家庭教育参加支援事業」の推進 ◇ 男女共同参画型社会形成のための諸施策の推進 ◇ 女性に対する多様な学習機会の提供 等 (3) 家庭教育の充実(子育て相談・支援体制の整備等)(再掲)●p5●
1)保育対策の充実 ┌────────────────────────────────────┐ │・ 現行の保育所は、戦後、子供があっても、貧困のために両親とも働かざる │ │ を得ない家庭が増えたこと等を背景としてスタート。 │ │・ 現在では女性の社会進出が進み、女性もキャリアの継続を当然とする男女 │ │ 共同参画型社会へ移行しつつあり、保育需要が多様化している。 │ │・ しかし、望めば産休明けから預けられる乳児保育や低年齢児の受け入れ枠、│ │ 延長保育のサービスは、絶対的に不足。 │ │・ さらに、地域の子育て支援や一時的保育サービスなど、新たな機能が求め │ │ られている。 │ │・ 保育システムの多様化・弾力化を進めるため、保育所措置制度や利用料金 │ │ 体系の見直しが必要。 │ │・ 昭和40年代から昭和50年代にかけて多数整備された保育所が、随時耐 │ │ 用年数を迎えつつあり、保育所の多機能化に対応した改築整備が課題。 │ └────────────────────────────────────┘ (1)保育需要の状況 ア 保育所入所児童数(平成6年4月 厚生省調査) (単位:人) ┌──────┬──────┬──────┬──────┬──────┐ │ 0歳児 │ 1・2歳児│ 3歳児 │ 4歳以上児 │ 合 計 │ ├──────┼──────┼──────┼──────┼──────┤ │ 47,638 │ 352,516 │ 366,315 │ 788,543 │ 1,555,012 │ └──────┴──────┴──────┴──────┴──────┘ イ 保育所入所待機児童数(平成6年4月 厚生省調査) (単位:人) ┌──────┬──────┬──────┬──────┬──────┐ │ 0歳児 │ 1・2歳児│ 3歳児 │ 4歳以上児│ 合計 │ ├──────┼──────┼──────┼──────┼──────┤ │ 4,653 │ 12,654 │ 4,704 │ 4,408 │ 26,419 │ │ (9.8%) │ (3.6%) │ (1.3%) │ (0.6%) │ (1.7%) │ └──────┴──────┴──────┴──────┴──────┘ 注:( )は、入所待機率=保育所入所待機児童数/保育所入所児童数。 ウ 無認可保育所数・入所児童数(平成5年2月 厚生省調査) (ア)無認可保育所数(事業所内保育施設・ベビーホテルを除く) 4,112か所 ●p6● (イ)入所児童数(事業所内保育施設・ベビーホテル入所者を除く)(単位:人) ┌────┬─────┬─────┬─────┬─────┬────┐ │0歳児 │1・2歳児│ 3歳児 │4歳以上児│ 年齢不詳│ 合計 │ ├────┼─────┼─────┼─────┼─────┼────┤ │10,989 │ 37,600 │ 27,314 │ 51,282 │ 1,272 │128,457 │ │(23.1%) │ (10.7%) │ (7.5%) │ (6.5%) │ │ (8.3%) │ └────┴─────┴─────┴─────┴─────┴────┘ 注:( )は、無認可保育所入所児童数/保育所入所児童数の割合。 エ 特別保育等(国庫補助事業)を実施している保育所の数(平成5年度) ┌──────────┬───────────┬───────────┐ │ │ 実施か所数 │ 実施割合 │ ├──────────┼─────┬─────┼─────┬─────┤ │ │ 公営 │ 民営 │ 公営 │ 民営 │ ├──────────┼─────┼─────┼─────┼─────┤ │乳児保育 │ 2,514 │ 4,470 │ 18.9% │ 48.0% │ ├──────────┼─────┼─────┼─────┼─────┤ │延長保育 │ 356 │ 949 │ 2.7% │ 10.2% │ ├──────────┼─────┼─────┼─────┼─────┤ │一時的保育事業 │ 74 │ 266 │ 0.6% │ 2.9% │ ├──────────┼─────┼─────┼─────┼─────┤ │地域子育てモデル事業│ 30 │ 34 │ 0.2% │ 0.4% │ └──────────┴─────┴─────┴─────┴─────┘ (注)実施割合は、公民別の全保育所(公営 13,276か所,民営 9,309か所) に対する実施か所数の割合である。 (2)保育料 ア 保育所措置費の負担状況(平成6年度予算) ┌───────────┬──────────┐┐ │ │ 都道府県(1/4) ││ │ 国(1/2) │ 1,339.5億円 ││ │ ├──────────┤│ │ 2,679億円 │ 市町村 (1/4) ││ │ │ 1,339.5億円 │├ 10,779億円 ├───────────┴──────────┤│ │ ││ │ 保護者負担 ││ │ 5,422億円 ││ │ ││ └──────────────────────┘┘ ●p7● イ 国の平成6年度保育料水準 ┌──┬─────────┬───────┬─────┬────────┐ │階層│ 定 義 │ 推定年収 │3歳未満児│ 3歳以上児 │ │区分│ │(子供2人世帯)│ (月額) │ (月額) │ ├──┼─────────┼───────┼─────┼────────┤ │第1│生活保護世帯 │ − 万円│ 0円 │ 0円 │ ├──┼─────────┼───────┼─────┼────────┤ │第2│市町村民税非課税 │ 〜 292 │ 5,000 │ 3,000 │ ├──┼─────────┼───────┼─────┼────────┤ │第3│市町村民税課税 │ │ │ │ │ │ (均等割) │ 〜 322 │ 12,000 │ 9,000 │ ├──┼─────────┼───────┼─────┼────────┤ │第4│市町村民税課税 │ │ │ │ │ │ (所得割) │ 〜 354 │ 16,000 │ 13,000 │ ├──┼─────────┼───────┼─────┼────────┤ │第5│所得税課税 │ │ │ │ │ │税額 30,000円未満│ 〜 375 │ 21,000 │ 18,000 │ ├──┼─────────┼───────┼─────┼────────┤ │第6│所得税課税 │ │ │ 保育単価 │ │ │税額 90,000円未満│ 〜 439 │ 30,000 │(限度額27,000円)│ ├──┼─────────┼───────┼─────┼────────┤ │第7│所得税課税 │ │ │ 保育単価 │ │ │税額 150,000円未満│ 〜 524 │ 40,000 │(限度額37,000円)│ ├──┼─────────┼───────┼─────┼────────┤ │第8│所得税課税 │ │ │ 保育単価 │ │ │税額210,000円未満 │ 〜 634 │ 49,000 │(限度額46,000円)│ ├──┼─────────┼───────┼─────┼────────┤ │第9│所得税課税 │ │ │ 保育単価 │ │ │税額430,000円未満 │ 〜 766 │ 57,000 │(限度額54,000円)│ ├──┼─────────┼───────┼─────┼────────┤ │第10│所得税課税 │ │ │ │ │ │税額430,000円以上 │ 828 〜 │保育単価 │ 保育単価 │ └──┴─────────┴───────┴─────┴────────┘ (注1)第3〜第9階層の推定年収は、各階層の平均。 (注2)同一世帯から2人以上の児童が措置されている場合、 2人目については1/2、3人目については、1/4に保育料を軽減す る。 (参考)平成6年度保育単価 ┌──────┬──────┬──────┬──────┐ │ │平均保育単価│最高保育単価│最低保育単価│ ├──────┼──────┼──────┼──────┤ │0歳児 │ 144,519円 │ 185,430円 │ 130,620円 │ ├──────┼──────┼──────┼──────┤ │3歳未満児 │ 85,359円 │ 120,230円 │ 72,740円 │ ├──────┼──────┼──────┼──────┤ │3歳児 │ 40,817円 │ 71,620円 │ 29,240円 │ ├──────┼──────┼──────┼──────┤ │4歳以上児 │ 34,879円 │ 65,100円 │ 23,460円 │ └──────┴──────┴──────┴──────┘ ●p8● (3)保育所の多機能化に対応するための保育所の改築 ア 過去3年間の保育所の改築数 ┌──────┬──────┬──────┐ │ 平成3年度 │ 平成4年度 │ 平成5年度 │ ├──────┼──────┼──────┤ │ 225 │ 240 │ 271 │ └──────┴──────┴──────┘ イ 昭和40年代から50年代にかけて保育所需要が急増した時期に建設した保育所 のうち、今後10年間に耐用年数を迎えるものの数。 3,500か所 1000│ 930 │ 800│ │ ・ 705 816 ・ 600│ │ 451 400│ 420 │ ・ 200│ │ 0├───────────────────────────── │ ▲35 ・ ▲20 -100├─┬────┬────┬────┬────┬────┬── │ 40年度 45年 50年 55年 60年 2 年 (注)各年度とも社会福祉施設調査による対前年度増加数 【対策の具体化の方向】 1) 「保育所」の多機能化による多様なサービスの供給と施設整備の促進を図る。 ・低年齢児(3歳未満)の受け入れの拡大 ・延長保育サービス、一時的保育サービス等の拡充 ・地域子育て支援事業の推進 ・多機能化、複合化等に伴う保育所の増改築 2) 個別で多様なニーズに対応する民間保育サービスの育成・振興を図る。 ・事業所内保育施設、駅型保育クラブ等の整備促進 ・在宅保育サービスの育成 3) 保育所措置制度や利用料金体系の見直し、多様で良質な民間保育サービスの 供給主体の育成などにより、保育システムの多様化・弾力化を図る。 ●p9● 2)放課後児童対策(児童クラブ)の充実 ┌───────────────────────────────────┐ │・ 小学校低学年の児童が放課後事故などの心配なく過ごせる放課後児童対策│ │ は、共働き家庭にとって重要。 │ │・ 実施か所数が、絶対的に不足しており、また、都道府県により普及状況に│ │ 著しい差がある。そのため、どこでも利用できるように全国的普及を図るこ│ │ とが必要。 │ └───────────────────────────────────┘ (1) 現状(平成5年度) 補助市町村数 556市町村(全市町村の17%) (2) 国庫補助児童クラブ数の推移 5000│ か所数 │ 4,520 │ ┌┐ 4000│ 3,920 ││ │ 3,471 ┌┐ ││ │ ┌┐ ││ ││ 3000│ 2,966 ││ ││ ││ │ 2,580 2,726 ││ ││ ││ │ ┌┐ ┌┐ ┌┐ ││ ││ ││ 2000│ ││ ││ ││ ││ ││ ││ │ ││ ││ ││ ││ ││ ││ │ ││ ││ ││ ││ ││ ││ 1000│ ││ ││ ││ ││ ││ ││ │ ││ ││ ││ ││ ││ ││ │ ││ ││ ││ ││ ││ ││ 0 └─┴┴──┴┴──┴┴──┴┴──┴┴──┴┴─ 元 2 3 4 5 6 (参考)全国の小学校区 約 25,000校区 うち児童数 200人以上 約 15,000校区 全国の中学校区 約 11,000校区 【対策の具体化の方向】 1) 共働き家庭における小学校低学年の児童を対象に、放課後児童クラブをどこ でも利用できるように全国的普及を図る。 2) 就労家庭子育て支援モデル事業(民間の保育所と児童館の併設による就労家 庭の支援)の推進 ●p10● 3)母子保健医療対策の充実 ┌───────────────────────────────────┐ │・ 我が国の妊産婦死亡率は、出生10万人に対し10.8と欧米諸国と比較│ │ しても依然として高率である。 │ │・ 低体重児(体重2500g以下)の増加。 │ │・ 母子医療に関しては産科医療、新生児医療、小児科医療がそれぞれ独立し│ │ た医療機関として整備されているが、更にこれに加え一定の地域単位に、妊│ │ 娠時期から出産、小児期に至るまでの一貫した高度専門的な医療の提供と保│ │ 健指導を行う施設が必要。 │ │・ また、子どもの病気回復期における、保護者の育児と就労の両立支援策と│ │ して、保護者の勤務の都合等により家庭での育児が困難な場合のデイサービ│ │ ス供給体制の整備が望まれている。 │ └───────────────────────────────────┘ (1) 地域における周産期・新生児医療体制(母子保健総合医療センター)の整備 ○ 低体重児数の全出生数に対する割合の推移 (単位:%) ┌──┬───┬───┬───┬───┬───┬───┬───┐ │年度│ S 61 │S 62 │ S 63 │ 元年 │ H 2 │ H 3 │ H 4 │ ├──┼───┼───┼───┼───┼───┼───┼───┤ │児数│ 5.8 │ 5.9 │ 6.0 │ 6.2 │ 6.5 │ 6.7 │ 6.8 │ └──┴───┴───┴───┴───┴───┴───┴───┘ (参考) 第三次救急医療施設(救命救急センター) 全国で126か所 (2) 乳幼児の健康支援のためのデイサービス事業の拡充 ア 児童の病気の場合の親の対応 0 20 40 60 80 100% ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ 母が休む│================ │ 祖母に頼む│=========== │ 父が休む│=== │ │ 職場に連れていく│=== │ │ 親戚に頼む│== │ │ 保育所に行かせる│= │ │ 病児保育室を利用する│= │ │ 友人・知人に頼む│= │ │ その他│== │ │ └─────────┴─────────┘ 転記注)棒グラフを変形 イ 仕事を休むことについて ┌─────────┬─────────┐ │ 16.0% │ │ │ 無記入 │ 25.0% │ ├─────────┤ 安心して休めた │ │6.0% その他 │ │ ├─────────┴─────────┤ │ │ │ 53.0% │ │ 休みにくかった │ │ │ └───────────────────┘ 転記注)円グラフを変形 【対策の具体化の方向】 1) 住民に身近な市町村を中心とする母子保健事業の充実 2) 地域における周産期・新生児医療体制(母子保健総合医療センター)の 整備 3) 産後ケア、妊産婦支援のための事業の整備 4) 乳幼児の健康支援のためのデイサービス事業の充実 5) 出産及び小児の疾患に関する研究の推進 ●p11● 4)その他の子育て支援策 ┌───────────────────────────────────┐ │ 子どもの健全育成と子育て家庭の文化生活・社会活動の基盤整備を推進。 │ └───────────────────────────────────┘ (1) 子どもの健やかな成長を支えるため、地域における健全育成事業を推進する。 ○ 児童館活動の活性化 ○ 子どもにやさしいまちづくりの推進 ・若い男女、企業等による託児、子どもとの遊び等のボランティア活動の 推進 ・地域交流事業による生活や文化の伝承が伴うコミュニティの活性化 ○ 児童環境・健全育成支援事業の推進 (2) 子ども連れでも気がねなく社会・文化活動に参加したり、旅行できる環境づく りを進める。 ○ 駅、劇場、美術館等の公共施設や交通機関における授乳コーナー、ベビー ルーム等の整備促進。 ┌───────────────────────────────────┐ │ 総合的な相談支援サービスなどの子育て支援対策の推進。 │ └───────────────────────────────────┘ (1) 子育てについて、気軽に利用できる総合的な相談支援サービスを充実する。 ○ 子育てに関する総合的な相談支援体制の確立・普及 ・家庭支援相談等事業(子ども・家庭110番)の充実 ・児童関連情報24時間ネットワーク事業の推進 ・共働き家庭子育て休日相談等支援事業の推進 ○ 地域子育て支援事業等の推進(再掲) ○ 子どものショートステイ事業の拡充 ○ 都市家庭在宅支援事業の推進 (2) 社会保険制度及びその資金活用による子育て支援策を進める。 ○ 育児休業期間中の健康保険・厚生年金保険料の被保険者分の免除 (7年4月〜) (3) 子育ての経済的な支援に係る児童手当、税制、企業の給与体系等のあり方を総 合的に検討する。●p12●
┌────────────────────────────────────┐ │ 1 仕事と育児との両立支援対策の推進等雇用環境の整備 │ └────────────────────────────────────┘ 育児を行う労働者が働き続けられるよう、育児休業法の趣旨の徹底を図ると ともに、労働者の仕事と育児との両立支援のための事業を総合的、体系的に推 進する。 (1) 育児休業を取得しやすく職場復帰しやすい環境づくりの推進 ○ 代替要員の確保対策等育児休業を取得しやすい環境づくり ○ 育児休業を取得した労働者に対して情報提供や講習等の措置を計画的に 実施する事業主に対する支援 ○ 雇用保険による育児休業給付制度の活用 (2) 働き続けながら子育てのできる環境づくりの推進 ○ 勤務時間の短縮や就労形態の弾力化の促進 ○ 事業所内託児施設の設置の促進 ○ 育児を行う従業員に対して行う経済的支援措置を実施する事業主への援助 ○ 労働者に対する育児等に関する情報提供事業の充実 ○ 地域における育児相互援助活動への支援 ○ 仕事と育児との両立に必要な相談、指導、講習などの支援 ○ 地域に密着した両立支援施設の充実 (3) 育児のために退職した者に対する再就職支援対策の推進 ○ 再雇用制度の普及促進 ○ 再就職希望者に対する職業意識の啓発、職業能力開発の機会の提供等の支 援や適切な就業機会の確保 ●p13● ┌────────────────────────────────────┐ │ 2 母性健康管理対策の充実 │ └────────────────────────────────────┘ 女子労働者が妊娠中及び出産後も安心して働ける環境を整備するための母性健康 管理対策の一層の充実 ┌────────────────────────────────────┐ │ 3 勤労者財産形成制度の活用による教育費等の負担軽減及び住宅問題の解決│ └────────────────────────────────────┘ (1) 教育費等の負担軽減 財形貯蓄制度・教育融資制度の一層の充実・普及促進 (2) 住宅問題の解決による子供を産み育てやすい環境整備 財形住宅貯蓄制度・財形持家融資制度の一層の充実・普及促進 ┌────────────────────────────────────┐ │ 4 育児を行う労働者を支援するための労働時間短縮等の推進 │ └────────────────────────────────────┘ (1) 週40時間労働制の実現に向けた対策の推進 (2) 所定外労働削減に向けた啓発指導の実施 (3) 年休の完全取得に向けた労使の自主的取組の促進 (4) フレックスタイム制等の弾力的な労働時間制度の普及促進●p14●
I.子育て支援関係施策 1.子育て支援に関する建設省の取組み ┌────────────────────────────────────┐ │・ 結婚、出産は個人の選択に委ねられるべき事項であるが、子供を持ちたい人│ │ が安心して子供を生み育てることのできる生活環境を整備し、その選択の幅を│ │ 広げていく。 │ │・ まちづくりにおいても、仕事と家庭生活との両立が図られるよう適切な取り│ │ 組みを進める。 │ └────────────────────────────────────┘ ┌──────────────────────────┐ │子育て支援のための総合計画(エンゼルプラン)の策定の│ ┌─┤基本的考え方 ├─┐ │ └──────────────────────────┘ │ ┌─┼○子育てと仕事の両立支援 │ ├─┼○子供の健全な成長を支える生活環境の整備 │ │ │ ・子育て家庭に対する良質な住宅の確保 │ │ │ ・子供の健やかな成長を支える生活環境の整備 │ │ │○子供の健全育成 │ │ │○母子保健医療・相談支援体制の充実 │ │ │○子育て家庭の経済的負担の軽減対策の推進 │ │ │○その他 │ │ └──────────────────────────────┘ │ │ ┌──────────────────────────┐ │ ┌─┤ 建 設 省 の 取 組 み ├─┐ │ │ └──────────────────────────┘ │ │ │┌─────────────────┐ │ │ ││子育て家庭に対する良質な住宅の確保│ │ │ │└─────────────────┘ │ │ │・ファミリー向け住宅の供給 │ │ │・子育て家庭のゆとりある住生活の実現 │ │ │┌────────────────────┐ │ └─┤│子供の健やかな成長を支える生活環境の整備│ │ │└────────────────────┘ │ │・公園等の整備 │ │・河川空間等の子供の教育・体験・交流の場としての整備 │ │・自転車道等の整備 │ │・歩行環境の整備 │ │・通学児童等の安全の確保 │ │┌───────────┐ │ ││子育てと仕事の両立支援│ │ │└───────────┘ │ │・共働き世帯の育児等を支援する生活利便施設の立地の促進 │ └──────────────────────────────┘ ●p15● 2.子育て家庭に対する良質な住宅の確保 (1) 住宅事情の現状 ┌────────────────────────────────────┐ │ わが国の住宅ストックは、量的には一応充足され、質的にも住宅1戸当たり │ │ の平均床面積が、昭和43年に73.86 m2であったものが、平成5年には92.55m2 │ │ となるなど、着実に向上してきている。 │ │ 世帯主の年齢別に世帯数をみると、子供を生み育て始める年齢に当たる20歳 │ │ 代後半から40歳にかけて、借家に居住する世帯数の比率が高いにもかかわらず │ 借家の居住水準は、持家に比べ改善が著しく立ち後れている。 │ └────────────────────────────────────┘ 【1住宅当たり延べ床面積の推移】 (単位:m2) 130 ┬──────────────────────────────┐ │ │ 120 ┤ 122.76 │持家 │ 111.67 116.78 │ 110 ┤ │ │ 103.09 106.16 │ 100 ┤ 97.42 │ │ │ 90 ┤91.28 89.29 92.55 │平均 │ 85.92 │ 80 ┤ 77.14 80.28 │ │ 73.86 │ 70 ┤72.52 │ │ │ 60 ┤ │ │ │ 50 ┤ │ │ 44.27 45.66 │借家 40 ┤38.78 38.05 39.49 40.54 42.88 │ │ │ 30 ┴─┬───┬────┬───┬────┬───┬────┬─┘ 昭和38年 43年 48年 53年 58年 63年 平成 5年 注)昭和43年以前は沖縄を含まない。 資料)住宅統計調査(総務庁統計局) x10の5乗 持家・借家別世帯主の年齢別世帯数 50│----------------------------------------------┌─┬─┐----- │ │持│借│ │10万世帯 │家│家│ 40│----------------------------------------------└─┴─┘----- │ ┌┐ ┌┐ │ ┌┐ ││ ││ ┌┐ 30│------------------------││----││----││----││--------- │ ││ ││ ││ ││ │ ││ ││ ││ ││ 20│--┌┐----┌┐--┌┐----││----││----││----││--------- │ ││ ││ │├┐ │├┐ │├┐ ││ ││ │ ││ ││ │││ │││ │││ │├┐ ││ 10│--││--┌┤│--│││--│││--│││--│││--│├┐------- │ ││ │││ │││ │││ │││ │││ │││ │┌┤│ │││ │││ │││ │││ │││ │││ └┴┴┴─┴┴┴─┴┴┴─┴┴┴─┴┴┴─┴┴┴─┴┴┴──── 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 年齢 資料)住宅統計調査(総務庁統計局) * 転記注)上図グラフは数値不明。 各棒の端数位置は記入不可能のため不正確です イメージとしてとらえてください。 ●p16● (2) ファミリー向け住宅の供給 ┌───────────────────────────────────┐ │ 子供を生み育てやすい居住条件を確保していくため、従来より、ファミリー│ │向け住宅の供給に力をいれている。 │ │ 具体的には、 │ │ 1. 公団による、世帯人員3〜5人の標準的な世帯向けの賃貸住宅の供給。│ │ 2. 公営住宅においても、標準床面積の規模増、世帯人員6人以上の多家族│ │ 世帯向け住宅の建設の際の標準工事費の増額措置を実施。 │ │ 3. 中堅所得者等向けの特定優良賃貸住宅供給促進制度の創設。(平成5年│ │ 度) │ │ 4. 公的賃貸住宅における多子世帯に対する優先入居等の実施。 │ │ 5. 住宅金融公庫融資においても、一定規模以上の床面積を有する賃貸住宅│ │ の建設を対象として融資を実施。 │ └───────────────────────────────────┘ ┌────────┐ │特定優良賃貸住宅│ └────────┘ ○ 民間の土地所有者等が都道府県知事による供給計画の認定を受けて建設する中 堅所得者向けの良質な賃貸住宅で、「建設に対する助成」・「家賃の軽減のため の助成」等が講じられている。 <特定優良賃貸住宅の例> ■住宅の概要(2人〜5人の世帯が申し込めます。) ┌──────┬───────────┬────────┬───────┐ │住 宅 名│オークビレッジ │形式 │HL │ ├──────┼───────────┼────────┼───────┤ │所 在 地│練馬区富士見台3-5-3,11│専有面積 │65.21m2 │ ├──────┼───────────┼────────┼───────┤ │構 造│鉄筋コンクリート造 │舗拑動面積 │6.71m2〜6.81m2│ ├──────┼───────────┼────────┼───────┤ │棟数 ・ 階層│2棟・3階建・5階建 │当初契約家賃 │ 156,500円│ ├──────┼───────────┼─────┬──┼───────┤ │募 集 戸数│60戸 │ │I │ 71,500円│ ├──────┼───────────┼─────┼──┼───────┤ │駐車場 台 数│62台 │ 当 初 │II │ 84,900円│ ├──────┼───────────┼─────┼──┼───────┤ │駐車場使用料│20,000円 │ 入 居 者 │III │ 101,600円│ ├──────┼───────────┼─────┼──┼───────┤ │入 居 予定日│平成6年4月1日 │ 負 担 額 │IV │ 121,900円│ └──────┴───────────┼─────┼──┼───────┤ │ │ V │ 141,400円│ ├─────┴──┼───────┤ │ 敷 金 │ 469,500円│ ├───┬────┼───────┤ │ │1号棟 │ 5,200円│ │共益費├────┼───────┤ │ │2号棟 │ 4,400円│ └───┴────┴───────┘ *1号棟の共益費は、エレベーターの動力費及び受水槽の費用が含まれて いる為2号棟より高くなります。部屋番号の割当て方法は、抽選玉の出 た順に従い、1号棟の509号室から101号室へ、2号棟の304号室から101 号室へ当選番号の大きい方から割当てます。 ●床、LDK・ホール・廊下・洋室 ●洗面器/洗面化粧台・洗濯機用防水 はフローリング、和室はタタミ、 パン 便所・洗面脱衣室は塩ビシート ●給湯設備/16号ガス給湯器 ●壁・天井/ビニールクロス ●ガス供給/都市ガス (台所流し前のみタイル) ●衛生放送用アンテナ設置 ●浴室/ユニットバス(追焚き可) ●自転車置場 ●1号棟にエレベーター(9人乗り) ┌─────────────────────────┐ │ 入居者の当初負担額については、周辺の住宅の賃料と│ │同等の 156,500円/月の家賃が、入居者の所得に応じて│ │71,500円/月〜141,400円/月となります。 │ └─────────────────────────┘ ●p17● (3)子育て家庭のゆとりある住生活の実現 ┌───────────────────────────────────┐ │ 多様なライフスタイルや子育て環境へのニーズに対応した以下のような施 │ │ 策を進める。 │ │ 1) 都心部において、住宅の供給を積極的に推進することにより、職住近接 │ │ や通勤時間の短縮を図り、子育てや家族のだんらんのための時間を増やす │ 2) 大都市近郊においては、住む・働く・遊ぶ・学ぶなど多機能を有し、自 │ │ 然環境と調和した質の高いニュータウンを建設し、ゆとりある住生活の実 │ │ 現を図る。 │ │ 3) 地方においても、子育て家庭の多様なライフスタイル・ニーズに対応し │ │ た良質な持家取得を可能とするとともに、地方定住の促進につながる良質 │ │ な住宅宅地の供給を促進。 │ └───────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────┐ │ 大都市郊外における質の高いニュータウンの建設 │ └─────────────────────────┘ ◯ 公民協調による21世紀型のまちづくりである広域多機能都市開発事業 (ニュータウン21)等の大規模住宅宅地開発等を推進。 <ゆとりある生活空間を備えたニュータウンの例> ┌────────────────────────┐ │ │ │ 写真 │ └────────────────────────┘ (写真桑餅汐 公園を囲い込む集合住宅。(多摩ニュータウン・向陽台地区) ●p18● 3.子供の健やかな成長を支える生活環境の整備 (1) 都市公園の整備 ┌───────────────────────────────────┐ │ 長期的に住民一人当たりの公園面積を約3倍(6.5m2→20m2)とすることを目標│ │に公園整備を進めます。 │ │ ・身近な遊び場として、歩いて行ける公園を整備する。 │ │ ・都市内に、子供が自然とふれあえる公園を整備する。 │ │ ・週末に子供が家族とともにすごせる公園を整備する。 │ └───────────────────────────────────┘ ◯ 21世紀初頭までに、概ね全ての市街地において歩いて行ける範囲に公園のネ ットワークを整備する。 具体的には、250m以内で街区公園、500m以内で近隣公園、1km以内で地区 公園に到達できるように整備する。 / / 絵地図 / / / / / / / / / / / / / / ・地区基幹公園は、近隣地区(おおむね小学校に相当)を単位として街区公園 4カ所、近隣公園1カ所を配置し、4近隣住区に地区公園1カ所の配置を標 準としています。 *子供の公園利用の現況と推移 ・住区基幹公園(歩いて行ける公園)の利用頻度は小学校低学年で週2〜3回と なっている。(昭和63年都市公園利用実態調査) ・子供のころよく遊んだ場所を祖母、母、子供の3世代別で比較すると現代 の子供では公園が大部分を占める。(民間調査) ●p19● ◯ 身近な公園 子供が日常、自然に親しみ、安全に遊べる場として、歩いて行ける公園の整 備を行う。 ┌──────────────────────┐ │ │ │ (写真) │ └──────────────────────┘ ◯ 自然生態観察公園(アーバンエコロジーパーク) 公園内に野鳥などの小動物の生息地、植物群落等を保全・整備し、これらを 観察したり、ふれあえる場とするための整備を行う。 ┌──────────────────────┐ │ │ │(写真) │ └──────────────────────┘ ◯ 家族が共に土とふれあい、体験学習の場となる市民農園の整備を行う。 ┌──────────────────────┐ │ │ │ (写真) │ └──────────────────────┘ ◯週末を家族と共に自然の中ですごせるオートキャンプ場の整備を行う。 ┌──────────────────────┐ │ │ │ (写真) │ └──────────────────────┘ ●p20● (2) 河川空間等の子供の教育・体験・交流の場としての整備 ┌───────────────────────────────────┐ │ 河川空間等の有する景観や豊かな生態系の保全に努めるとともに、 │ │ 子供の教育・体験・交流の場としての活用を図る。 │ └───────────────────────────────────┘ ◯ 河川再生事業・渓流再生事業 河道の拡幅や河道の二層化等を行うことなどによる本来の自然豊かな川らし い川の再生や渓流における砂防施設の再整備等を行うことによる人と生態系に 優しい渓流空間の再生を推進する。 ◯ 多自然型川づくり 河川改修を実施する際に、河川動植物の生息、生育環境に配慮した川づくり を実施する。 ◯ ふるさとの川整備事業・ふるさと砂防事業 地方の自主性を尊重し、個性的なまちづくりを推進する治水事業として、地 方自治体等が主体となって策定した整備計画に基づいて良好な水辺空間の形成 等を図る。 ◯ 桜づつみモデル事業 「桜づつみモデル事業」として認定した一定区間において堤防を強化すると ともに、桜等を植樹して積極的に水辺空間の形成を図り、子供が親しめる美し い景観として活用する。 ◯ ラブリバー制度 ボランティア活動として堤防の草刈り等を行う住民に対しては、河川敷を住 民の植栽や花壇としての利用に開放し、住民とともに、河川の良好な維持と潤 いのある水辺空間の形成を図り、子供の情操教育としての活動の場としても活 用を図る。 ◯ コースタルコミュニティーゾーン(CCZ)整備計画 海浜の特性を十分に生かした海岸・公園・道路等の整備を総合的に行うこと により、地域住民が憩える場の創出を図り、子供のための親水広場等としても 活用を図る。 <ふるさとの川整備事業 小田川(愛媛県)> ┌─────────────────────┐ │ (写真) │ └─────────────────────┘ <CCZ整備イメージ図> ┌─────────────────────┐ │ (写真) │ └─────────────────────┘ ●p21● (3) 自転車道等の整備 ┌───────────────────────────────────┐ │ 子供達が自然とふれあい親しむことができるサイクリング等のため、大規 │ │ 模自転車道の整備を促進。 │ │ 自然とふれあい親しむため、子供達が遊ぶための広場などを、サービスエ │ │ リアや道の駅などに設置。 │ └───────────────────────────────────┘ ┌────────┐ │ 大規模自転車道 │ └────────┘ ◯ 自然とふれあい親しむことができる大規模自転車道 ┌──────────────────────┐ │ (写真) │ └──────────────────────┘ ┌────────┐ │ 道の駅 │ └────────┘ ◯ 子供達が遊ぶための広場などを設けた道の駅 ┌──────────────────────┐ │ (写真) │ └──────────────────────┘ ●p22● (4)快適な歩行空間の整備 ┌───────────────────────────────────┐ │ ベビーカーや自転車等の安全かつ快適な歩行空間を確保するため、幅の広 │ │ い歩道(幅員概ね3m以上)の整備、昇降装置やスロープ付き立体横断施設の │ │ 整備等を推進。 │ │ さらに子供が快適に歩行でき、また交流できる空間確保のため、住宅地域 │ │ 等で自動車交通を抑制し、歩行者等を優先したコミュニィティ道路の整備を │ │ 推進。 │ └───────────────────────────────────┘ ┌────────┐ │幅の広い歩道 │ └────────┘ ◯ 平成5年11月、道路構造令を改正し、歩道等の最小幅員を拡大 ┌───┬───┐ ┌───┬───┬───┐ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ └───┴───┘ └───┴───┴───┘ (図/自転車2台の幅 → 自転車1台と車椅子2台の幅へ) ◯ 幅の広い歩道整備目標 ┌──────┬───────┬─────┬───────┬────────┐ │ │ 平成4年度末 │第11次五計│平成9年度末 │ 将来目標 │ │ │ │(H5〜H9) │(11次五計末) │(2010年〜2015年)│ ├──────┼───────┼─────┼───────┼────────┤ │設置済み延長│30,200km(12%) │10,000km │40,200km(15%) │約13万km(約5割)│ │ (整備率) │ │ │ │ │ └──────┴───────┴─────┴───────┴────────┘ (注) 幅の広い歩道の設置率とは、市街地や住宅地等の2車線以上の道路 及び幹線道路で歩行者が通行する区間約26万kmに対する、幅の広い 歩道(幅員概ね3m以上)の設置された道路延長の割合である。 ┌───────────┐ │ コミュニィティ道路 │ └───────────┘ ◯自動車の通行を抑制するため、ハンプや狭さくなどを設置するとともに、 植樹、ベンチ等を設け交流空間を創出するコミュニィティ道路 ┌──────────┐ ┌────────────────┐ │ │ │ │ │ (写真) │ │ (説明図) │ │ │ │ │ └──────────┘ └────────────────┘ ●p23● (5)通学児童の安全の確保 ┌────────────────────────────────────┐ │ 児童の通学時の安全を確保するため、通学路の整備を重点実施。 │ │児童管理者、警察、教育委員会、児童、PTA等が共同で通学路を点検する「通│ │学路安全点検」を実施し、通学路の整備を一層推進。 │ │ 児童等の安全を確保するため、歩道整備、交差点改良等交通安全対策を推進。│ └────────────────────────────────────┘ ┌───────┐ │通学路安全点検│ └───────┘ ○ 平成5年度71校でモデル調査実施。 ○ 歩道、立体横断施設等の交通安全施設を点検。 ○ 点検に基づき通学路を整備。 ○ 平成6年度以降残る小学校で順次実施。 ┌─────────────────────┐ │ │ │ 写真 (歩道を歩く児童の写真) │ └─────────────────────┘ ○点検結果の例 ┌──────┬──────────────────────────┐ │歩道 │・自動車交通量の多い道路に歩道が無く危険。 │ │ │・歩道と車道の間に段差があり、つまづきやすい。 │ ├──────┼──────────────────────────┤ │立体横断施設│・自動車交通量が多く、道路幅員が広い箇所における横断│ │ │ のため、横断歩道橋の設置が必要。 │ └──────┴──────────────────────────┘ ●p24● 4.子育てと仕事の両立支援 I. 共働き世帯の育児等を生活利便施設の立地を促進。 ┌───────────────────────────────────┐ │・従来より、大規模な住宅団地においては、保育所、幼稚園、児童館等の育 │ │ 児等を支援する施設の計画的な立地を進めてきた。 │ │・中心市街地等においては、市街地再開発事業、土地区画整理事業等の面的 │ │ 整備事業により、通勤経路など働く人々にとって便利な場所に立地するこ │ │ とを進めている。特に、7年度においては、市街地再開発事業等において、│ │ 一層の立地促進を図る措置を講じることとしている。 │ └───────────────────────────────────┘ ・市街地再開発事業に併設された施設例 (保育園、教育相談室、ちびっこ広場、女性センター、働く婦人の家、 コミュニティセンター等) <保育所併設の例> ┌─────────────────────┐ │ │ │ 写真(保育所の園庭で遊ぶ子どもと先生) │ └─────────────────────┘ 1階平面図 ┌─────────────────────┐ │ │ │ 図面(保育所併設の平面図) │ └─────────────────────┘ (東京都西大久保地区:保育所は地権者として参加) ●p25● II. 児童福祉問題に関する建設省の取組み ┌───────────────────────────────────┐ │ 児童福祉に関する対策としては、母子世帯、障害児を含む世帯を対象とす │ │る公的賃貸住宅を建設しているとともに、これらの世帯の入居に当たっては、│ │優先入居を実施している。 │ └───────────────────────────────────┘ 【母子対策】 ┌─┬────────┬──────────┬────────┐┌─────┐ │ │公 営 住 宅 │ 公 団 住 宅 │特定優良賃貸住宅││特定目的借│ ├─┼────────┼──────────┼────────┤│上公共賃貸│ │ │・母子世帯向公営│ │母子世帯について││住宅 │ │入│ 住宅の提供 │ │、入居者の募集の│├─────┤ │ │ 母子世帯向公営│ │際に一定の範囲内││(平成6年│ │居│ 住宅を建設し、│ │の戸数については││−−−−−│ │ │ 母子世帯の優先│ │、選定の特例によ││度創設、福│ │時│ 入居を実施。 │ │り優先入居を行う││−−−−−│ │ │ │ │ことができること││祉型借上公│ │ │ │ │としている。 ││−−−−−│ ├─┼────────┼──────────┼────────┤│共賃貸住宅│ │ │・建替に伴う家賃│・賃貸住宅建替事業に│ ││−−−−−│ │建│ 対策補助 │ おける特別措置 │ ││制度の拡充│ │ │ 公営住宅の建替│ 賃貸住宅建替事業に│ ││−−−−−│ │替│ に伴い、従前居│ おいて、 │ ││ │ │ │ 住者である母子│ 1)母子・父子世帯で│ ││民間の土地│ │時│ 世帯に対して家│ 、一定の要件を満│ ││所有者等に│ │ │ 賃の激変緩和の│ たす場合に、家賃│ ││より建設さ│ │ │ ための補助を実│ 減額の措置を実施│ ││れる良質な│ │ │ 施。 │ 2)公営住宅が併設さ│ ││賃貸住宅又│ │ │ │ れる場合に一定の│ ││は住宅・都│ │ │ │ 収入以下の母子・│ ││市整備公団│ │ │ │ 父子世帯の優先入│ ││の建替事業│ │ │ │ 居を実施。 │ ││により建設│ ├─┼────────┼──────────┼────────┤│される公団│ │ │ │・継続家賃の改定にお│ ││賃貸住宅を│ │家│ │ ける特別措置 │ ││地方公共団│ │賃│ │ 継続家賃の改定に当│ ││体の借上げ│ │改│ │ たって、母子・父子│ ││等により、│ │定│ │ 世帯で、一定の要件│ ││低所得の高│ │時│ │ を満たす場合に、家│ ││齢者、障害│ │ │ │ 賃低減の措置を実施│ ││者、母子等│ └─┴────────┴──────────┴────────┘│の住宅に困│ 【障害児対策】 │窮する世帯│ ┌─┬────────┬──────────┬────────┐│に供給。 │ │ │公 営 住 宅 │ 公 団 住 宅 │特定優良賃貸住宅││ │ ├─┼────────┼──────────┼────────┤│ │ │ │・心身障害者世帯│募集に当たって、障害│心身障害者世帯に││ │ │入│ 向公営住宅の供│児を含む心身障害児世│ついて、入居者の││ │ │ │ 給 │帯については、当選率│募集の際に一定の││ │ │居│ 心身障害者世帯│を10倍に優遇し、当│範囲内の戸数につ││ │ │ │ 向公営住宅を建│選したときは、1階又│いては選定の特例││ │ │時│ 設し、心身障害│はエレベータ停止階に│により優先入居を││ │ │ │ 者世帯の優先入│割り当てる等の措置を│行うことができる││ │ │ │ 居を実施。 │実施。 │こととしている。││ │ │ │ │ │ ││ │ │ │ │・既存賃貸住宅におけ│ ││ │ │ │ │ る住宅変更の優遇 │ ││ │ │ │ │ 既存賃貸住宅におい│ ││ │ │ │ │ て、障害児を含む心│ ││ │ │ │ │ 身障害者世帯である│ ││ │ │ │ │ ことを理由とした住│ ││ │ │ │ │ 宅変更を認めている│ ││ │ ├─┼────────┼──────────┼────────┤│ │ │ │・建替に伴う家賃│・賃貸住宅建替事業に│ ││ │ │建│ 対策補助 │ おける特別措置 │ ││ │ │ │ 公営住宅の建替│ 賃貸住宅建替事業に│ ││ │ │替│ に伴い、従前居│ おいて、 │ ││ │ │ │ 住者である心身│ 1)障害児を含む心身│ ││ │ │時│ 障害者世帯に対│ 障害者世帯で、一│ ││ │ │ │ して家賃の激変│ 定の要件を満たす│ ││ │ │ │ 緩和のための補│ 場合に、家賃減額│ ││ │ │ │ 助を実施。 │ の措置を実施。 │ ││ │ │ │ │ 2)公営住宅が併設さ│ ││ │ │ │ │ れる場合に、一定│ ││ │ │ │ │ の収入以下の障害│ ││ │ │ │ │ 児を含む心身障害│ ││ │ │ │ │ 者世帯の優先入居│ ││ │ │ │ │ を実施。 │ ││ │ ├─┼────────┼──────────┼────────┤│ │ │ │ │・継続家賃の改定にお│ ││ │ │家│ │ ける特別措置 │ ││ │ │賃│ │ 継続家賃の改定に当│ ││ │ │改│ │ たって、心身障害者│ ││ │ │定│ │ 世帯で、一定の要件│ ││ │ │時│ │ を満たす場合に、家│ ││ │ │ │ │ 賃減額の措置を実施│ ││ │ └─┴────────┴──────────┴────────┘└─────┘ ●以上●