世界2位の食糧輸出大国ブラジルで、3200万人もの人が飢えや栄養失調に瀕しています。なぜ、食糧を大量に輸出する力のある国で、餓える人が出てくるのでしょう? それは1つにブラジル政府の開発政策がもたらした結果ですが、しかし、この問題にはブラジルから大量に食糧を輸入している日本の食糧政策も密接に関連しています。
1992年、汚職の独裁者、コロル前大統領を辞任に追い込んだブラジルの市民運動は、翌年、この餓える多くの人びとの問題をブラジル中に訴え、大きな渦のような全国運動を作り上げました。正式名称は「貧困に抗して、生きるための市民権運動」というものですが、人びとは「反飢餓キャンペーン」と呼んだり、この運動を先頭に立って奮闘している Herbert de Souza 氏の通称で「Betinho のキャンペーン」などと呼んでいます。
この運動はブラジル国中に広がり、全国各地で、「市民権運動」の事務所が作られ、このキャンペーンに参加した人の数も数百万人に及んでいるといわれています。市民運動に長く関わる人はもちろん、小学生、中学生から、金持ち、企業家、芸術家など幅広い人たちが参加しての結果です。
自分たちの社会に存在する貧困の問題を自らの問題と考え、立ち上がったブラジル市民に学ぶために、このホームページを開設しました。
このホームページのオリジナルは、ブラジルのNGO、ブラジル社会経済分析研究所(IBASE)が作っています。こうした問題を受け止めるために現在、ブラジル研究会を作ろうと準備しています。
この活動に関心のある方は、電子メールでご連絡ください。まだ準備段階でニュースなどはありませんが、でき次第ご連絡させていただきます。
このページはコンピュータを利用した市民運動の国際的なネットワークをめざすJCAの協力で実現しています。
ニュースレター(43号)
(女性、インタビューなど部分的日本語訳完成。他はポルトガル語)1996年1月の記録(ポルトガル語)
このページのオリジナル(ポルトガル語)
食糧生産はすべてに優先する ブラジルNGOのFAO食糧サミットへの行動