Subject: [fem-women2000 631] 世界女性会議は?
From: lalamaziwa <lalamaziwa@jca.apc.org>
Date: Thu, 15 Mar 2001 07:58:32 -0500
Seq: 631

lalamaziwa です。

今朝(3/14)のNGO 定例会(別名「9時ミーティング」「NGOブリーフィ
ング」)では、『北京+10(NGOフォーラムを含む世界女性会議)』
を持つことに向けたフリートークを行ないました。3/9に出したNGO共
同声明(↓)をベースにした意見交換です。
http://www.jca.apc.org/fem/news/women2000/628.html
(↑↑どなたか訳していただけると有り難いんですが・・)


結論から言うと、こういう流れです。

・タイミングは未定(2005, 2008, 2010 などあがっている)
・来年集まったときに より具体的な話をする必要がある。
・草の根グループも巻き込んだ準備をしていく必要がある。
・他の国際会議でジェンダーを打ち出す方法も検討が必要。

つまり、『世界女性会議を持つならどんな風に持ちたいか』具体的な
世界女性会議のアイデアを1年かけて考える楽しみ(?)がNGOの宿題
に加わったわけです。

ということで、皆さん。
 → こんなのは?というアイデアがあったらどんどん投げてくださいね!

1975年の第一回世界女性会議に参加された方も沢山いらっしゃるのではな
いでしょうか? 四半世紀の5回の女性会議を振り返って what's next 
を考えてみるのも面白そうです。


以下、フリートークの発言から。

▽▽▽
何がしかのものを近々に開催する必要を感じる。条件はいくつかある。
1. 地域イベントを含む世界的なイベントである
2. 政府のアカウンタビリティを伴う結論を引き出すものである
3. NGO参加を伴うものである
4. 充分な資金手当てがある

ポイントは、(a)いつ  (b) どこで  (c) どのように  開くか? ということ。

(a)いつ
  * 通常会議(中期計画)との兼ね合い
  * 政策措置を実行に映す時間が限られること
  * NGO自身が政策実施上で不十分な点を洗い出すための時間が限られること
  * 2005年では近すぎる=準備期間が短すぎるのではないか?と考えるグルー
    プもある。→ 2010年 か 2008 年はどうだろう? いずれにしても時間が短い
    ので直ちに準備を始めるひつようがある。

(b) どんなイベントにするか?
  * 特別総会形式では得るものが少なく、追加予算がないところでは
    事務局スタッフにもキツイ。
  * メタ世界会議はどう?
  * 北京風の会議はどうか? -- これが良いというグループもあるが
    同じことの繰り返しは避けたい。

北京では上向きの風が吹き、北京+5は逆風だった。いまは、ものごとが
思うように動かないと感じているのではないか?
 北京+5のときは「対抗レポート」という活動を編み出して動きを作っ
たが、次のイベントではどんな活動が必要だろうか?
 リオ、ウィーン、カイロ、コペンハーゲン、イスタンブール、など他の
主要国際会議の成果も視野に入れた活動が必要だろう。

 オプションのひとつは、政府のアカウンタビリティを問う「NGOフォー
ラム」だけ開催するという案もある。面白いだろうが、夢のような案
でその種の会議に政府がどれだけ参加するかということも疑問だし、
そもそも資金調達ができないだろうということで、勿論ボツになった。
 今回提案されている中期作業計画には他の世界会議とのリンクが含
まれている。どうすれば『メタ世界会議』にできるか?

作業計画の詳細は決まっていない。つまり、NGOと委員会から提案
を出していく必要があるということだ。だが、現状は、NGOは委員
会と政府が何か言い出すのを待っており、政府は委員会かNGOが何
か言い出すのを待っている。委員会ではまだ何も決めていない。
少なくとも2010年までに何かをするという具体的な提案をNGOの側
から出していきたい。

▽▽▽
メタ世界会議のアプローチや他の世界会議との関係性を考えるなら
2002年の開発のための資金調達の会議は見逃せない。沢山のグループ
が貧困撲滅のための資金を探している。ジェンダーを含めて、開発の
ための資金について国際達成目標がある。資金調達会議にリンクして
いくことは必須だろう。

▽▽▽
北京+10のためのフィンランド連合:
NGOから「こんなことがしたい」という共通提案を出していくとい
う方針の提案に全面的に賛成だ。いまの段階でどの政府が世界女性会
議の開催を支持しているのだろう?把握している範囲では、イタリア、
デンマーク、フィンランドが支持しているという話だ。フィンランド
については、これまで私たちが2年かけてロビーしてきているので
支持は確実。他の国の状況を知りたい。情報共有していこう。

▽▽▽
Pam: アジア太平洋
APWW で1月に会合を持ち、地域の組織と活動方法を検討した。
北京+10が開かれるという前提で計画をたてた。運営委員会では、
国、小地域、地域のレベルでプロセスを強化していく必要があると感
じている。予定としては、2002年に国別のプロセスを進め、2003年に
小地域、2004年にアジア太平洋地域という風に考えている。昨夜、
国際調整委員会の集まりを持ちこのことが話題になった。APWWでは
Isisが地域のメーリングリストを運営しており、うまく機能している。
このリストに提起して、検討結果を国際に持ち帰ることはできる。
だが、アジア太平洋地域としては、国、小地域、地域の諸段階で
集約していく必要を強く感じている。

▽▽▽
香港としては、会議か何がしかの形で開催して欲しいと思っている。
時期は遠くないほうがいい。大きな会議があれば何か動くが何もなけ
れば何もしないというのが政府の行動パターン。2010まで待つとなる
と政府もそれまで何もしないということになってしまう。

▽▽▽
私は中央アジアの動向を見ているが、キルギスタンの場合は、香港と
似た状況にあり、NGO女性連合では世界女性会議を含めた活動計画
をたてている。NGOレポート作成時点で、キルギスタンの政策はそ
こそこのものだったが、先月の政策変更ですべてが白紙にされてしま
った。大きな会議は絶対に必要だ。

▽▽▽
世界会議はキプロスの女性運動を活性化する効果があった。女性問題
が政策の優先課題となるよう、早い時期に開催することを提案する。
こうした会議は定期化すべきと感じるので、2005年開催が良い。

▽▽▽
June (WEDO) - on need for linking with other conferences: 
各国政府のアカウンタビリティと国際的な交渉や調整をどうバランス
させていくかは大いに検討していくべきことだ。だが、これまで、女
性グループは国際会議にインプットするために膨大な資金と時間を費
やしてきた。WEDO は、関係する国際会議を全部フォローしている団体
のひとつだが、ここを離れるととても心細い状態にある。CSWではこの
大きな議場を埋め尽くしていても、他の会議では女性コーカスを持つ
のさえ大変なくらい参加している女性団体の数が少ない。頑張って女
性団体の視点を持ち込む努力をしているが、政府はそういう風には動
かない。資金調達の会議では、我々の資金調達や、政府が北京の公約
を実施に移すための資金調達の方法を検討している。この先の活動計
画の立案にあたっては、関連の国際会議も視野に入れていって欲しい。

▽▽▽
アフリカコーカスでは、2005年は近すぎると考えている。政府の公約
がまだ実施されていないからだ。そうした中で2005年に世界会議を開
いても、女性の地位向上に向けた活動を推進する助けにはならない。

▽▽▽
イタリア:国際女性連合
欧州の女性にとって、このモメンタムは重要。政府が公約実施に後ろ
向きなのは毎度のことだ。所得が著しく低い南部イタリアでは失業率
やDV発生率が相対的に高いが、CSWには関係ないことだとという捉えて
られているため、行動実施対象にならない。、国内の格差に取り組む
姿勢を持たないという問題がある。




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