Subject: [fem-women2000 579] DV被害女性のビザに関するお礼
From: "awc-c" <awc-c@amail.plala.or.jp>
Date: Wed, 14 Feb 2001 00:17:42 +0900
Seq: 579

みなさま。
 DV被害で離婚後の中国人女性の在留資格(ビザ)に関して、再申請が許可になりま
した。
みなさまのご支援のおかげと、当事者と共に、お礼と以下にご報告を申し上げます。

 夫のDVから避難した中国人女性は、離婚後の昨年9月に「日本人の配偶者等」から
「定住者」への変更申請に対を行いました。ところが、10月に福岡入管より不許可の
通知がきました。
 在日6年、婚姻期間6年(実質4年8ヶ月)で、どう考えても不許可は納得できない、
日本での生活を選択できないのはおかしいと、12月に再申請を行い、様々な角度から
法務大臣ー入国管理局に働きかけてきました。3名の国会議員を含む約300名の方の署
名、弁護士とアジア女性センターの上申書、訪問や電話での問い合わせや、マスコミ
のアプローチなど、可能な限りの働きかけを行いました。
 そして、ついに2月9日、当事者は許可を意味する葉書を受け取りました.15日に正
式手続きの予定ですが、嬉しさで待ちきれずご報告いたします。当事者もくれぐれも
とお礼を述べておられます。
 
 このケースは、いかに移住女性の人権が制限されているか、在留資格に関係なく夫
婦関係や離婚を考えることができない状況におかれているかを示しています。そし
て、移住連からの「DV法案に対する要望書」に述べられているように、移住女性が夫
から「在留資格を利用した暴力」に支配されているか、の一例だと思います。

 あまりに当然の、ささやかな進歩であり、それがこのように不安に晒されエネル
ギーを要したことに、忸怩たる思いがありますが、子どもがいないで離婚した場合の
ビザに関する一つの確実な進歩だと思います。
 
 現在、DVケースでは他に、子どもがなく同居半年で避難したケースの「配偶者」ビ
ザの更新を申請中です。
このケースは、同居期間が短いのが心配ですが、調停も行っていますし、きちんと離
婚について話し合いが保障されるためにも、ビザの更新が必要だと思います。
 
アジア女性センター 松崎百合子








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