Subject: [fem-women2000 521] [fem-women2000 520]OMCTレターの和訳
From: "Yuko Kasuga" <ykasuga@gw4.gateway.ne.jp>
Date: Mon, 25 Sep 2000 23:17:03 +0900
Seq: 521

     以下、[fem-women2000 520]OMCTレターの和訳です。
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     Olusegun Obasanjo
     President
     Presidential Villa State House, Aso Rock Abuja Nigeria
     fax 234-95-232-138


     大統領閣下、

     国際反拷問事務局[The International Secretariat of the World
     Organisation Against Torture(OMCT)]はナイジェリア北部、ザンファラ
     で、17歳の妊婦にイスラム法廷が下した180回の鞭打ちの判決に対し強く抗
     議します。

     17歳の妊婦、Bariya Ibrahim Magazuは出産後40日目に公衆の前で鞭打ちさ
     れることになっています。彼女は婚外の性交渉をもった罪と、証拠なく3人
     の男性が彼女と性交渉をもったと訴えた罪でイスラム法廷によって有罪と
     判決されました。彼女の村の警察は、未婚の彼女が数ヶ月の妊娠状態なの
     を見て法廷に通告したとみられます。法廷において父親を明らかにするよ
     うにと指示され、彼女は同じ村の3人の中年農夫を父親の可能性としてあげ
     ましたが、彼女の証言は証人によって証明することができませんでした。
     この結果、裁判官は先週、未婚の性交渉に100回の鞭打ちを、3人の男性に
     対して証明できない証言をした件に80回の鞭打ちを言い渡しました。OMCT
     は、このような刑罰は明白にConvention against Torture and the
     International Covenant on Civil and Political Rightsに含まれる国際
     的な人権のスタンダードを無視するものとして、強く抗議します。また、
     OMCT事務局はこの件に関し判決を覆し、Bariya Ibrahim Magazuの安全を心
     身ともに保証することをナイジェリアに対して要求します。最後に、ナイ
     ジェリアにおいて、国際的な人権のスタンダードに照らし合わせすべての
     人権と基本的な自由が尊重されるよう要請します。







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