Subject: [fem-women2000 493] Preliminary Analysis of the Beijing+5 Outcome Document:最初の3段落
From: "Yuko Kasuga" <ykasuga@gw4.gateway.ne.jp>
Date: Thu, 10 Aug 2000 22:08:55 +0900
Seq: 493
以下は「北京+5成果文書の予備アナリシス(Preliminary Analysis of the Beijing+5 Outcome Document)」の最初の3段落です。(残りの4段落は未翻訳。) ***************** 以下のテキストはhttp://www.un.org/womenwatch/daw/followup/analysis.html からの転載です。 ***************** 北京+5成果文書の予備アナリシス (最初の3段落) (Preliminary Analysis of the Beijing+5 Outcome Document) 2000年6月 北京行動綱領実施のレビューと評価の年として、また、今後の活動に関する「成果文 書」と「政治宣言(Political Declaration)」が国連特別総会「女性2000:21世紀へ 向けたジェンダーの平等、開発と平和(Women 2000: gender equality, development and peace for the twenty-first century)」で採択された年として、2000年は重要 な年となった。政治宣言は、各政府に北京行動綱領実施の責任があることを改めて確 認したものとなっている。つまり、北京行動綱領は女性の権利に関する12の重要分野 での政府のコミットメントに対する一つの基準となっているのである。成果文書は北 京宣言と北京行動綱領を再確認しただけでなく、この5年間に新しく認識された、又 は重要さを増した問題点を新たに含み、フォーカスを加えることにより北京行動綱領 を強化したといえる。 女性と健康に関する条項がこの良い例である。世界的なHIV/AIDSの広がり、STIs、マ ラリア、結核に焦点を当て、これらの病が女性、女児に与える過大な影響を指摘し、 この問題に対する対策と政策の必要性を訴えることにより、成果文書は北京行動綱領 を超えている。成果文書はまた、HIV/AIDSに冒された女児を病人、ケアプロバイ ダー、そして孤児としてはっきりとらえている。成果文書は同時に女性、女児の精神 病に関する認識を促進し、保険サービス、プログラムに精神病のケアも含まれるよう 提言している。また、保険サービスに従事する人々が女性に対する暴力に気づき、適 切に対処することができるようトレーニングが行われることも提言されている。成果 文書は高年齢の女性に関する条項も含み、高年齢の女性の独立、平等、参加、安全を 目的とし、健康で活動的な生活のためのプログラムの必要性を説いている。 女性に対する暴力と女性の人権に関するエリアでも、成果文書は討論の枠を広げてお り、注目すべき進歩をみせている。成果文書は女性と女児の人権侵害を認めない社会 を促進する必要性に焦点をあてると同時に、2005年までに差別的な条項を法律から取 り除き、女性、女児が差別から法的に守られることなく取り残されるといったことが なくなるように要求している。また、家庭内レイプ、体面を守るため、又は「情熱に かられて」の犯罪、人種差別と人種差別的観念からの女性、女児に対する暴力など、 北京行動綱領では直接的には含まれていなかった問題も成果文書には含まれている。 成果文書には女性の人権侵害に対する対策も挙げられており、この中には女性の人権 侵害を絶対に容認しないキャンペーンの展開、人権侵害にあたる伝統的習慣に的を当 てた法律などの制定、難民、亡命などの審査にジェンダー関連の迫害、暴力が考慮さ れるよう移民政策にジェンダーを一つのファクターとして含むことなどが入ってい る。・・・ _________________________________________________________________________ fem-Women2000@jca.apc.org for Women 2000, UN Special Session on Beijing+5 Searcheable Archive http://www.jca.apc.org/fem/news/women2000/index.shtml visit fem-net HomePage for other mailing lists http://www.jca.apc.org/fem