Subject: [fem-women2000 467] IWTC Women's GlobalNet #154: ジェンダーとICT革命
From: Miho Takeshita <tmiho@twcu.ac.jp>
Date: Sat, 22 Jul 2000 17:39:59 +0900
Seq: 467

こんにちは、竹下@東京女子大学です。
同じような文章を度々読んだような気がしますが。
ちょっと翻訳してみました。
雑な日本語訳ですがご了承下さい。

IWTC Women's GlobalNet #154: ジェンダーと開発のためのICT革命
By Anne S. Walker and Joy Wang

IWTC女性とグローバルネットは、ジェンダーと開発のためのICT技術における政策、
計画、プログラムと調査を中心テーマとしている。これは、国際機関が開発における
ICTの重要性をとりあげるという重要な取り組みの後に続くものである。ニューヨー
クの国連において2000年6月5-7日、ECOSOC(国連経済社会理事会)は7月5-7日、開発
におけるICTセッションを開催した。2000年3月7-10日、マレーシア・クアラルンプー
ルでのグローバルノレッジII会議も南の諸国に知識と情報をもたらす戦略に焦点が当
てられていた。
 高級レベル協議での主導と活動は、あらゆる地域での女性のメディアネットワーク
活動支援など、ここIWTCが前2号で取り上げたテーマなどだ。
 以下、ジェンダーと開発のためのICTの主要な動きの概略である。
1)ECOSOCハイレベル協議(2000年7月7-10日、ニューヨーク)
IT宣言が採択された。宣言では「途上国においてはまだ、開発を促進させるための
ICTの可能性が完全には把握されていないことに対する懸念」が表明された。また国
際社会が「協力してデジタルデバイドに橋を架け、デジタルによる機会提供を支援す
る。」加えて国際社会はa)緊急にプログラム開発を行い、協力関係を密にする。b)
ICT関連の新しい投資を活発に行う。c)途上国でのインターネットアクセスの機器に
かかる費用を削減する方策を採る。d)ICT訓練の施設を提供する方策を採る。ことが
提唱された。
(http://www.un.org/webcast/ecosoc2000 ) ( http://www.un.org/ecosoc2000)

NGOジェンダー問題として、IWTCは国連のNGO会議において次のように提案した。a)特
に女性やその他周縁の人々に対し民主的で平等なICTサービスへのアクセスの権利を
主張する。b)ICTジェンダー作業部会を設立し、そこで各国連システム、多国間開発
機構、営利企業、基金、マスメディア、NGO、女性のICTネットワークなどにある部局
を連携させ、ICTジェンダー行動計画を策定する。c)基金を設立し、民営組織、基金
、加盟国からの資金でICTジェンダー行動計画を実行する。この基金は国家間での同
等なプログラムなどを通じてさらに資金を集めたり、グローバルノレッジIIの勧告の
ジェンダーとICT模倣学習基金と統合させることもできる。IWTCの意見について問い
合わせは以下までiwtc@iwtc.org

1)グローバルノレッジII(GKII)会議の成果報告:ジェンダーの視点から(2000年
3月7-10日、マレーシア・クアラルンプール)
 この行動会議には、120カ国から1000名以上の参加者があった。この会議は南の国
と女性に情報と知識をもたらす戦略を打ち出すという共通目標を持っていた。GKII女
性部会は、今後数年のグローバルノレッジパートナーシップ作業委員会の公的、私的
な協力関係と議題の枠組みである行動計画を策定した。この作業部会は女性の直面し
ている;アクセス、エンパワーメント、ガバナンス(統治)の問題を争点としている
。
 この行動計画は協議中の文書であり、政府、女性、女性の団体における今後の議論
と行動の土台となる。詳細は、以下へ。(http://www.globalknowledge.org/index
main.htm) (email; rosemary.kalapurakal@undp.org)

2)ITU(国際電話通信連盟)ジェンダー問題作業部会(TFGI)
 ITUジェンダー問題作業部会は1998年設立され、a)電話通信サービスとプログラムが
男性と女性に広く平等に提供されることを保障する。b)ジェンダーの平等をITU内部
で確立する。という目的を持つ。作業部会はNGOからのメンバーも入っている。
ITUに関しては、以下まで。(email; patricia.faccin@itu.int)tel;41-22-730-
5489 fax 41-22-730-5778.

3)調査、政策、行動!
A)女性の国際NGOはどのようにウェブサイトを仕事に活かしているか?
Dr. Gillian Youngs(レイチェスター大学)は30のNGOにどのようにウェブサイトを
利用しているか、インターネットのNGOの現在、将来の仕事におけるコミュニケーシ
ョン役割を知るために調査した。この調査結果は政策立案者に女性のNGOにおけるウ
ェブの相対的、具体的な問題について知らしめるだろう。
この調査の概要は以下まで(http://www.le.ac.uk/cmcr/gtg) (gy4@le.ac.uk /
mk38@le.ac.uk)

B)APCアフリカ/ FEMNET
女性の電子ネットワーキングへの要望と機会調査
 北京以降5年間の集中的なオンラインの利用をふまえて、この調査は、ICTがアフリ
カにおける女性とジェンダーの平等に実際にどんな影響があったかを示している。こ
の調査はまたどのように、そしてどこまでICTが女性のNGOの互いの、政府とのネット
ワークや、ロビー活動、資源へのアクセス、情報発信、組織の成長に貢献したか理解
するのに役立つ。「変化のためのグローバルネットワーキング:APC女性プログラム
の経験から」というこの調査は、以下まで。(http://community.web.net/
apcwomen.htm)

この調査はそれ以前のプロジェクト「アフリカ女性ネットでの主張」に続くものであ
る。これは電子調査で女性と女性NGOのICTニーズを調べたものである。これは以下へ
。(http://flamme.org/documents/apcresearch.htm)

C)APC調査プロジェクト「教訓;インターネットに基づく女性の強力なネットワーク
構築」
これは18ヶ月のプロジェクトで(1999年10月-2001年3月)女性NGOがネットワークを
より上手くつくるためのリソースと道具を作成するものである。これは、a)女性のネ
ットワーキング資料集b)ICTジェンダー監査方法論 という二つのものを作成する目
的を持つ。
 女性のネットワーキング資料集(2000年11月)は教訓と事例報告とで女性NGOがい
かに限られた資源で上手くICTを利用し、ネットワーキングと能力構築を行ったかを
まとめる。
ICTジェンダー監査方法論は(2001年3月)、ICTプロジェクト計画用に、新しく計画
を造る人が成功して行えるような仕様をまとめる。
詳細は以下まで。(http://www.apc.women.org) (email; chat@apcwomen.org)

以上

参考資料(国連情報誌SUN  http://www.issue.net/sun/より)
■国連情報サミット、「デジタル・デバイド」に終止符を打つべく世界的な協力を要請

 経済社会理事会は、情報通信技術の開発推進の可能性が、特に発展途上国において
は十分に生かされていないことに深く憂慮して、国際社会のすべての構成員に対し、
「デジタル・デバイド」に橋を架け、「デジタルによる機会」を促進するため協力し
て活動するよう要請する宣言を採択した。
 宣言は、国際社会に対し、協力を強め、情報技術の試みに対する新たな資金調達を
活発に模索し、発展途上国におけるインターネットへのアクセスの費用を引き下げる
ための手段を考案し、訓練を容易に受けられるようにするための手段を模索するよう
要請している。宣言は、本年秋のミレニアム国連総会で採択されるよう訴えている。


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    Miho TAKESHITA
Department of Communication
Tokyo Woman's Christian University
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