Subject: [fem-women2000 352] 国連総会特別会期報告〜9〜
From: Junko Kuninobu <kjunko@asu.aasa.ac.jp>
Date: Sat, 10 Jun 2000 12:06:26 +0900 (JST)
Seq: 352

6月9日、特別会期の最終日です。しかし採択文書は残りすこしのところで決着
がつかないようです。
つまりもっとも合意のとりにくい部分を残して、連日午前3〜4時まで会議をしてもまだ合意とれずで6月9日の今23時ですがまだNGOも傍聴にねばっています。
やはり、家族の多様性、女性の家庭内での役割、性志向性の多様性、内紛におけ
る性暴力処罰、女性の無償労働評価、中絶、性暴力、婚姻関係内での性暴力、外
国駐留軍などがどうしても合意できない。領域として残っているとのことです。
何とかなるという甘い展望ははずれでした。
しかも閉会式も何もない国際会議なんて、しかも採択文書もなにもでない最終日
なんて・・・皆欲求不満でブーブーいっています。
日本政府の人も足を引っ張る国、バチカン、スーダン、ニカラグア、レバノンな
どの国名をあげ、邪魔をしたいだけのようにも見えるともいっていました。
根気と体力が必要です。
あすまでに上記の領域がどこまで、反対国を押し切って、せめて北京行動綱領よ
り、後退しない内容になるかが問われています。
明日、土曜には多くの人が帰国します。私も日には帰国します。

土曜日6月10日も国連でNGOが会合をもつことにしています。
国連は土日もやっていて、夜もレストランなどはしまりますが、門番、セキュリ
ティーの人は24時間交代で監視です。
採択文書内容で進展のあったのは性暴力、そしてDVであることは皆が評価してい
ます。またhonor killing(伝統文化によっては女児を生け贄にしたり、女性が夫
の死後自殺することを名誉とみなしたりする文化がある),FGMということばもは
じめて政府文書に登場し、しかもくにがこれを禁止する政策をとることと明記さ
れました。進展がいくつかあったことをせめてもの土産としましょう。
最終文書がいつでるやら・・・・・
国信潤子



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