Subject: [fem-women2000 351] Re: http://www.jca.apc.org/fem/bpfa/ungass.html
From: makitamayumi <tontaka@jca.ax.apc.org>
Date: Sat, 10 Jun 2000 10:46:54 +0900 (JST)
Seq: 351

2000/6/9(金)00:30 - lalamaziwa - user-2ive6o5.dialup.mindspring.com - 11 hit
(s) - ResMail

以下、キャンペーンの賛同書の翻訳です。fem-net のメンバー5人くらいで
訳しました。ちょっと遅くなりましたが、今週いっぱい賛同を集めたいと思い
ます。(どなたかfemに転送よろしく!いま、なぜかNYCから通常のメール送信
ができないのです)

--lalamaziwa
http://www.jca.apc.org/fem/senkyo/index.html
上記webもあわせてみてください。
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2005年までに50%、バランスは正しく!
( 50-50 by 2005: Get the Balance Right !!! )

1995年、第4回世界女性会議のとき、参加189ヵ国は、「権力機構と
意思決定への完全に対して、女性が平等な機会と十分な参加を得られるよう、
対策をとること」と「意思決定や指導的地位に参画できるよう女性の能力を
高めること」を約束した。

これらの戦略目的を達成するため、政府が実施を誓った主要行動は、「行政
分野、司法のみならず、政府と委員会におけるジェンダー・バランスの達成
目標を確立すること、とりわけ具体的目標を設定することと、女性と男性の
平等な代表を目指して女性の数を格段に向上させる施策を実施することである。
また、必要ならば全ての政府と行政の部署の該当職種に対して積極的行動
(ポジティブアクション)をとることが付記されている。


あれから5年、政府、私企、司法、メディア(マスコミ)、学術団体のなか
で、意思決定の上層を占める女性の数が圧倒的に少ないという状況は今も変
わっていない。同様に、地域や国際の団体も、国連ともども、ジェンダーバ
ランスを達成するには至らなかった。ブレトンウッズ機構である世界銀行、
国際金融基金(IMF)では、最高意思決定機構に女性が僅かしか居ない。この
一方で、女性たちは、彼らの政策が開発途上国の女性や子供たちに及ぼす
深刻な影響を記録し、反対運動を展開し続けているのである。

立法議会の女性メンバーは1995年に10%であった。今日でも、国会の
女性の割合はたった12.7%だ。Inter-Parliamentary Unionのデータによ
れば、1年ごとにたった0.5%の増加である。国会議員としての政治活動へ
移る前に、地方で政治活動を始め、女性の地方で当選するチャンスは増えて
きているが、その地方議員でも批判的に見て30%に達しているところが少し
あるだけである。その中の一つがインドで、パンチャヤト(村)の議席の
3分の1が法律上女性のために確保されている。ナンビアでも女性議員が
地方では42%が確保されている。女性大臣は14%にとどまり、主に社会部門に
集中している。法律(9.4%)、経済、政治、管理的地位(5%以下)をもつ
女性は驚くほど低いままである。

意思決定の地位における女性と男性のジェンダーバランスのとれた参加を
達成する第一歩として、私たちのキャンペーンは、政府が、「閣僚、立法
府、地域開発部局、その他の権威部門において、2003年までは少なくとも
30%、2005年までは50%を女性に代表させる暫定的クオータ(割り当て)
を設定する」ことを求める。つまり、「2005年までに50-50:バランスは
正しく!」という私たちのキャンペーンスローガンを実現するということ
である。

社会構造的、文化的な障壁が女性の完全かつ平等な意思決定への参画の道
を拒んでいる。根強いステレオタイプ的固定観念や差別的な態度は、女性
の政治参加にとって深刻な障害である。同様に、選挙制度や運動資金を司
る法律によっても女性の政治的参加の機会が制限されている。これらの問
題に取り組むために、北京行動綱領は、政府が「異なる選挙制度が女性政
治代表性に与える性別による影響を見直し、制度の修正または改正を検討
すること」を求めている。このほか、行動綱領は、政党が「選出、非選出
の双方において、男性と同数かつ同等の地位に女性を登用すること」を奨
励している。

国連の北京行動綱領5ヵ年レビューでは、政府、国会、政治政党などの意思
決定機関にクォータ制(割り当て制)を適用した国々で、女性代表者数が
大幅に増加していることを示している。この状況は、ヨーロッパ諸国のみな
らず、アフリカ、アジア、そして、ラテンアメリカにおいても、事実である。
西ヨーロッパにおいて、議会における女性の最多議席を持つ諸国(スェーデン
42.7%、デンマーク37.4%、ノルウェイ36.4%)では、政党がクォータ制(割
り当て制)を導入している。

アフリカでは、南アフリカが、Inter-Parliamentary Unionの議会議席数
順位で、1994年の14位から、1999年の世界8位へと、飛躍的な
増加を見せた。これは、比例代表制とアフリカ国民会議(ANC)が政党候補
者リストの30%を女性とするというクオタ導入を行なった結果である。
アジアでは、インドのパンチャット(村)議会において、女性代表が急増し
ており、これは、1993年に女性に議席の33%を割り当てる改正憲法が施
行されたからである。

社会分野、経済分野、政治分野における女性の、完全、平等、活発、かつ十
分な事前情報に基づく意思決定のために数値は必要条件だが十分条件ではな
い。しかし、相当数の女性が意思決定機関に参加することで、児童福祉、女
性への暴力、アンペイドワークなどの課題が政策立案者の優先課題として浮
上する蓋然性が高まるという根拠はある。ノルウェーでは、議会議員が「福
祉の政治」をもたらし、公的児童福祉サービス予算の増額、有給育児休暇期
間の延長、フレックスタイムの選択肢の導入と多様化、福祉関連のアンペイ
ドワークに対する年金享受権の拡大を国に義務付けた。南アフリカでは、女
性議員の働きによって、政府予算をジェンダーの観点から分析し、女性のニ
ーズにより多くの資金を配分する「女性による予算プロセス」が導入された。
インドでは、Uttar Pradesh 北部、Dehra Dun 地区のパンチャット(村)の
女性議長が幅1.5メートルの排水溝付き道路網建設予算を獲得している。

私たちは、「2005年までに50ー50:バランスは正しく!」という目
標に向けた真摯な取り組みを宣言する世界の女性グループに名を連ねる。女
性問題が政策として取組まれ、21世紀の平等、開発、平和、すべての人の
人権という目標を達成するためには、多様な世界の国々、すべての分野、す
べての国際組織において、選出・非選出の双方で、効果的な影響を与えるに
十分な数の女性が意思決定の地位に就くことが前提となる。

この宣言に賛同してくださる方は、下記の返信に記入に、
郵送、ファックス、またはE-mailにて返送してください。


キャンペーン本部あて先
Women’s Environment and Development Organization 
355 Lexington Avenue, 3rd Floor
New York, New York 10017
Tel: (212)9730325
Fax: (212)9730335
E-mail: wedo@igc.org

--------------------------------------------------------------------
[english]
Yes, we support the global campaign for 
"50-50 by 2005: Get the Balance Right!!!"

Organization:
Contact Person:
Email:

Address:
Telephone:
Fax:

(email -or- Print, fill out, and mail)
-------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------

日本受付先未定(当面は lalamaziwa@jca.apc.org に送ってください。)
(担当者名、団体名は英語も併記してくださいね。)
--------------------------------------------------------------
[JAPANESE]
はい。私たちも「2005年までに50%、バランスは正しく!」
世界キャンペーンに賛同します。
団体名:
連絡担当者:
Email:

住所:
電話:
Fax:

---------------------------------------------------------------

On Fri, 09 Jun 2000 12:50:49 -0500
lalamaziwa <lalamaziwa@jca.apc.org> wrote:
> http://www.jca.apc.org/fem/bpfa/ungass.html
 
> リアルオーディオが必要ですが、クリックすると始まります。
> ぜひ、ごらんさい。(これからどんどん放り込みます。)
 
> 50・50の発足式は盛況で、クオタ、女性候補、資金、支援、投票率、
> など各国で同じ問題に取り組んでいる状況がみえてきました。
> 詳細報告は後日しますが、終盤1時間ほどのビデオをとってあるので
> インターネットに乗せますね。
> 
> では、これから国連方面に向かいます。眠い‥。
> 
> --lalamaziwa
>  _________________________________________________________________________
>  fem-Women2000@jca.apc.org for Women 2000, UN Special Session on Beijing+5
>  Searcheable Archive http://www.jca.apc.org/fem/news/women2000/index.shtml
>  visit fem-net HomePage for other mailing lists http://www.jca.apc.org/fem
> 




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