Subject: [fem-women2000 343] 国連総会特別会期報告〜7〜
From: Junko Kuninobu <kjunko@asu.aasa.ac.jp>
Date: Fri, 9 Jun 2000 15:02:00 +0900 (JST)
Seq: 343

今回の進展の一つに結婚は性関係の一生にわたる合意なのかというといかけが表
面にでてきたことです。
DVというと日本では夫婦間、親しい男女間の暴力と解釈されていますが、多様な
文化ではDVはもっともっと多様です。父ー娘(暴力のみならず、結婚もある)姉
妹兄弟間レイプ、親戚の男とその親戚の少女(同居している、あるいは訪問した
とき)さらに親戚間の親の合意による幼児婚、性産業で労働させるための偽装結
婚などなどです。
今回とくに婚姻関係、つまり法的に合法婚姻というものの意味を定義しなおす必要がでてきたわけです。
婚姻が契約であるならその契約内容を詳細にするべきなのです。
夫は妻がいやがっても夫婦なら同然性交渉をいつでも要求できるのか。(まなそ
の逆もあり)
また性交渉の持ち方もS-Mゲーム、レイプを装った性交渉など夫の性欲次第なのか。
つまり婚姻は男性に性欲をみたす方法を
いつでも、どんな方法でも、妻は拒否を表明しても
許すのかというというかけで、多様なDVのさらなる細分化、概念区分
が必要となってきたわけです。
日本では地方自治体がDV調査に取り組み始めており、名古屋市、京都市が
最近報告書をだしました。

今回の国連総会特別会期での収穫は多様なVAWへの注目、その防止を政策化するこ
とを合意したことでしょう。しかし法はあっても空文化するというのがこの領域
の法の特徴です。

6月9日の今日は2005年の会議というのは自動的に開催されるわけではない。
NGOの突き上げあってこそ開催される、2005年にむけてNGOがさらに連帯しま
しょうというパーフォーマンスもありました。

おや、もう午前2時なので寝ます。

国信潤子



 




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