Subject: [fem-women2000 313] 国連総会特別会期報告ー2−
From: Junko Kuninobu <kjunko@asu.aasa.ac.jp>
Date: Mon, 5 Jun 2000 12:37:14 +0900 (JST)
Seq: 313

今日6月4日(日)はコロンビア大学でCONGO主催のシンポジウムがありました。
シャーロット・バンチ司会でメアりー・ロビンソン元アイルランド大統領、国連
人権委員会議長の基調講演他がありました。午後中で長すぎるくらいのシンポで
した。バンチ曰く
「北京行動綱領から後退させる動きが明白にではなく、見えないかたちである。
それは微妙な方法で効果を薄めるような方向、表現にしようとする政府からの提
案が相次いでいる。たとえば、直ちに実施といわずに、早急に検討するなどの表
現で、実行をおくらせても支障のないような表現にしているというやり方である」
北京会議の準備段階にもマニラ民間フォーラムやジャカルタ政府間準備会議に出
席していましたが、6年前のあのころはナイロビ戦略の優先課題順位付け、その
実施のための具体策が中心課題でした。しかし今回は具体的施策が遅々として実
施されないことのいいわけ、今後も遅々としてすすまなくても突き上げを食わな
くてもよい策を練っているような様子です。バンチが具体的数値目標をあげるの
を多くの政府がいやがっているともいっていました。重要な行動項目が削除され
ないようにNGOが声を大にして明日開会式以降総会特別会期でロビー活動すること
が必須です。北京行動綱領の実施をどこまで具体的に示せるかが各国政府に要請
されているのですが、ことばで達成を謳うことと民間組織の指導者たちが目にし
ている現実との間には相当落差が有りそうです。
 密度の濃い時間で時差だといっていられません。
国信潤子



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