Subject: [fem-women2000 296] 人事院、女性の公務員登用
From: 赤石千衣子 <akaishi@jca.apc.org>
Date: Sat, 3 Jun 2000 01:07:23 +0900 (JST)
Seq: 296

赤石です。

みなさん、忙しそうですが、日本でのフォローも大切だと思いますので報告します。

CSWの会議に政府団として、人事院からも二人の方がいっていたそうです。
目黒依子さんによりますと、これは、公務員の女性比率でクオータ制など具体的な数値目標が入らないようにするためという後ろ向きだったということです。

そこで、これはどういうことか確かめようと6月1日、人事院任用局と福島瑞穂事務所を通じて会い、その間の事情を聞きました。

現在、国家公務員の幹部職員の比率はなんと1.1%だそうです(平成10年度)
それでも1985年には0.5%だったそうですから、2倍には伸びているのだがひどいもの。
人事院は女子学生だけに向けた就職説明会を今年はじめて開催し、1000人が集まったそうです。
つまり努力しているといいたい。

現在公務員上級職
1級は試験合格者15%、採用者15%で
2級25%、25%、
3級40%だということです。

人事院としては各省庁に女性の採用の拡大、登用についても努力を働きかけている。

「しかし、公務員の女性の任用に数値目標が入ったらはっきり言って、困る。
だから、準備会議で期限をつけたmesurable goals と言う言葉になったので、よかった。
(mesurableと言う言葉は、数値目標ほど具体的でない比較しての言葉らしい)
代表団としてはこうしろと意見を述べた訳ではない。
(ほんとうか?)」

ということで、終始、数値目標は困るということでした。

たしかに幹部職員1.1%という低さですから、大変ではありますが、採用者の15%いる。
何年か後には、幹部になっていくわけですよね。
やはり、後ろ向きを感じます。


人事院は公務員の第3者機関、総務庁人事局が使用者側になるそうですので、総務庁にも言って行かなければならないようです。

以上



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