Subject: Re: アジア太平洋地域NGO会議からのレポート (8.31)
From: lalamaziwa <lalamaziwa@jca.apc.org>
Date: Thu, 02 Sep 1999 02:46:17 +0700
Seq: 23


(メディア チーム発行のプレスリリースから)
http://www.jca.apc.org/aworc/bpfa/index.html

8月31日 小地域レポート・続き

南アジア:
金融危機とグローバリゼーションについては国際金融機関や貿易機関が果たして
いる役割に問題がある。金融危機によって女性運動はオルタナティブな社会経済
のパラダイムを求め始めた。だが、行動綱領の実施を阻む唯一最大の理由が金融
危機にあるような言い逃れを政府に許してはならない。政府が北京で 掲げた約束
を守るためには、十分な法的な裏付けと制度としてのプロセスが必要である。

太平洋:
ジェンダー平等、より整合性のある女性の開発プログラム、女性の人権と女性が 
経済・政治に参加することの意義の認識強化については幾ばくかの進捗があった。
太平洋諸島の発表者は、これらの進捗をもたらす原動力になったのは女性の NGO
であることを強調した。しかし、太平洋地域の政府は雇用における男女平等を保
証する法律や性差別を憲法として禁ずる措置には取り組まず、女性一般を対象と
したプログラムを実施することに終始している。
・太平洋小地域の一部として発表したオーストラリアの発表者
レイプや拷問の苦しみを受けつづけているアジア地域の女性--特にブーゲンビル、
東チモール、ビルマ、スリランカ、その他インドネシアのマ イノリティグループ
--に連帯の意を示した。国連にはこれらの残虐行為に終止符を打ち、彼女らの人
権侵害に対する補償に向けた行動を起こす必要がある。
・同じく太平洋小地域の一部として発表したニュージーランドの発表者
北京会議以来を振りかえると進捗があるとした。最も顕著なのは、ニュージーラ
ンド政府が女性の地位向上のための制度的仕組みに対する予算を25%増やしたこ
とである。この予算の一部は、往々にして低く評価されているか計上されない同
国の女性の仕事量と経済的貢献を計る時間配分調査に当てられた。

東アジア:
東アジアでは、軍事主義の増大が北京以来浮上した課題の一つに掲げられた。
同地域レポートでは、日本の自衛隊に関する法律、日米安全保証ガイドラインの
改定、韓日軍事演習の開始、「ミサイル防衛」に投資するという米日政府の決定
を問題としてあげている。"Theater Missile Defense."

小地域レポートの発表の後、議場に飾られた参加国の旗を当てていくという余興
があり、この中で日本からの参加者が「多くの日本の女性グループは、アジアへ
の武力進出のシンボルであるこの旗を国旗として認めることを拒否している」と
アピール。また、チベットからの参加者が「東チモールなど他国に支配されてい
るために旗が無い(飾られていない)アジアからの参加者にも拍手を」とアピール
するという場面があった。これは、シンポジウム期間中に浮上するであろう問題
の一例と見て良いないだろう。

end

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