Subject: [fem-events 953] アフガニスタン難民・救援委員会NEWS<第17報>2001/12/25
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Date: Tue, 25 Dec 2001 11:54:36 +0900
Seq: 953

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アフガニスタン難民・救援委員会NEWS<第17報>2001/12/25

△目次▽

 勉強会の報告
 募金のお願い
 委員会加盟団体一覧
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 11月27日より3回連続で行ってまいりました勉強会も、去る19日に市川斉さん
(シャンティ国際ボランティア会:以下SVA)をお迎えして最終回となりました。
 先月、実際に市川さんご自身が見てこられたアフガニスタン国内の状況やアフ
ガニスタン難民の現状を踏まえ、所属されるSVAのアフガニスタン難民救援の取
り組みが紹介され約50名の参加者も熱心に耳を傾けていました。来年1月には、
再度アフガニスタン難民救援の為に市川さんは、現地を訪問する予定です。以下
にSVAのアフガニスタン難民救援の取り組みをご紹介させていただきます。

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 アフガニスタン難民緊急救援に取り組んでいるSVAの約50トンの配布食糧は、
協力するアフガニスタンのNGOネジャット・センター(Nejat パシュトゥー語で
「解放」の意)スタッフの手によってパキスタンのペシャワルを出発。トラック
に積み込まれた食糧は、国境で配布地域の族長たちの出迎えを受け、アフガニス
タン国内に無事輸送。さる12月13、14日、特に困窮している2,000世帯のアフガ
ニスタン国内避難民の家族に配布された。
 SVAが取り組む救援活動の内容は、アフガニスタン国内避難民への食糧配布と、
パキスタン国内の3つの難民キャンプ(ジャロザイPabbi-Jalozai、アコラハタク
New Akorra Khattak、ホラサンKhurassan)でのとくに困難な状況に置かれてい
る子どもたちへの支援だ。

■部族システムを使い、とくに困窮する国内避難民に食糧配布
 SVAが食糧配布を行なったのはアフガニスタン東部、ナングラハール県の主要
都市ジャララバードの南に位置するロダット郡シャルシャイ(Hasar-e-Sahe)地
区。同地区は、世界食糧計画(WFP)の調査ではアフガニスタンでもとくに食糧
事情が悪い地域の一つに挙げられているが、ようやく復興への動きが始まった同
国内でもなお安全が確保されておらず、国連、NGOともに救援活動の実施に困難
な状況が続いている。
 SVAが今回の食糧配布で着目したのは、アフガニスタンに特徴的な部族制社会
システムの存在だ。複数の支族に分かれている彼らの社会は、伝統的にマリク、
あるいはハーンという称号をもつ3,000人ほどの族長によって統率されており、
ジルガと呼ばれる集会で重要問題を討議するなど、伝統的な民主制が保たれてい
る。
 このような伝統的な部族制社会システムは、現在のアフガニスタンの流動的な
政治状況のなかでも機能している。今回の食糧配布も、これに先立つ11月27日、
調査のためシャルシャイ地区に入ったネジャット・センターのスタッフが同地区
の5人の族長たちと話し合いを行ない、その協力のもと実施された。SVAが12月13、
14日に食糧を配布した2,000世帯のとくに困窮しているアフガニスタン国内避難
民のなかには、寡婦や障害者、孤児などが含まれている。
 この試験的食糧配布の成功を確認した後、ネジャット・センターのスタッフの
調査報告やその他の資料に基づき、本格的に同地の計7,000世帯、49,000人ほど
に食糧を配布する予定。
 また、今回2,000世帯の国内避難民に配布された食糧はパキスタンで調達され
た小麦粉と食用油50トンだったが、今後の本格的な食糧配布では、調理に要する
燃料が節約できる米をジャララバードで購入することも検討している。食糧の現
地での調達は輸送経費の節減だけでなく、積みこみ労働者の雇用など現地経済に
もよい影響を与えることが期待される。

■戦争被害の難民の子どもたちを支援する活動
 SVAのアフガニスタン難民緊急救援に協力するネジャット・センターは、現在、
パキスタン・ペシャワル近郊のジャロザイ、アコラハタクの2つのアフガニスタ
ン難民キャンプのそれぞれ21人ずつと、同じくホラサン・アフガニスタン難民キ
ャンプの20人の、戦災孤児、ストリートチルドレンや栄養不良児など、困難な状
況に置かれている子どもたちを対象とした救援活動を行なっている。これらの子
どもたちは、アフガニスタンの過去23年にわたった内戦や、今年10月8日に始ま
ったアメリカ軍などによる攻撃によって家族を失ったり、戦争被害によるトラウ
マに苦しんでいる。かれらは、生活に困窮する肉親によって安価な人身売買の対
象とされ、その結果、手足を切断されて物乞いを強要されたり、麻薬や売春など
の犯罪に巻き込まれ、性的虐待を受けているなどの被害が報告されている。
 
 ネジャット・センターのアフガニスタン難民子ども救援活動は、
1.子どもたちを保護し、医療サービスやカウンセリングを通して心のケアを図る
 こと
2.十分な食事と衣料を提供し、健康を回復させること
3.初等教育の機会を提供すること
4.職業訓練の機会を提供すること
5.1から4の活動をとおして、子どもたちが犯罪に巻き込まれたり人身売買の対
 象とされることなく、夢や希望をもって生きていけるよう支援することなどを
 目的に行なわれている。

 SVAは、食糧配布とともに今年11月から当面1年間の予定で、このアフガニスタ
ン難民子ども救援活動への支援を始めた。その間接対象者は、直接対象者の62人
の子どもたちの家族など、500人ほどに及ぶものと予想している。

<募金のお願い!>
 皆様から寄せられた支援金の内、全体の15%を限度として事務局運営費および
管理費に充当させて頂きますので、ご了承下さい。振込口座は、郵便局での振込
口座で下記の通りです。
         
口座番号:00960−2−12443      
           
加入者名:災害救援委員会      
           
*通信欄に「アフガニスタン」と明記してください。

■アフガニスタン難民・救援委員会構成団体41団体
アジア女性自立プロジェクト/アジアと水俣を結ぶ会/エフエムわぃわぃ/大阪YWC
A/オープンスペース街/関西NGO協議会/関西学院大学上ヶ原ハビタット/金峯山寺
青年僧の会/神戸外国人学校協議会/神戸学生・青年センター/神戸華僑総会/神戸
定住外国人支援センター/神戸・長田勝手に宣伝連パート2/神戸復興塾/神戸YMCA
/国際協力アカデミーひろしま/災害救援ネットワーク北海道/災害情報ネットワ
ークプロジェクト山形/G.T.インターナショナル/週末ボランティア/ジュゴンの家
/真言宗大日山慈恵院龍安寺/真言宗豊山派仏教青年会/震災から学ぶボランティア
ネットの会/震災を生きる宗教者のつどい/新日本宗教青年会近畿連盟/たかとりコ
ミュニティセンター/多言語センターFACIL/小さな友の会/ツール・ド・コミュニ
ケーション/新潟仏教NGO/日本青年奉仕協会(JYVA)/被災障害者支援・ゆめ風10億円
基金/被災地NGO恊働センター/百番目のTシャツの会・藤沢/ひょうごセルフヘルプ
支援センター/船橋市議会「小さな声ネットワーク」/ブレーンヒューマニティー/
リーフグリーン/ワールドキッズコミュニティ

■後援団体
 全日本仏教婦人連盟

※救援委員会への参画団体は随時募集しています。FAXまたはメールで事務局ま
でご連絡ください!

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事務局 被災地NGO恊働センター
連絡先:〒652-0801神戸市兵庫区中道通2-1-10
Tel:078-574-0701/Fax:078-574-0702
e-mail:ngo@pure.ne.jp/URL:http://www.pure.ne.jp/~ngo/
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◆ひーふーうおー
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http://www.ne.jp/asahi/kei/ko/ribon.htm
◆平和都市をつくる会・ふじさわ
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