Subject: Re: 鹿島建設子会社女性工務係不当解雇裁判応援のお願い
From: Keiko Yasuhara <kyashr@msj.biglobe.ne.jp>
Date: Thu, 11 Feb 99 00:01:52 +0900
Seq: 88
>鹿島建設子会社で女性工務係として働いておりました。 >いじめや大量業務の押しつけから超過勤務が蔓延しておりましたが、 >しかし、会社側は女子保護規定を理由に時間外手当の支払いを拒否。 >労基署や婦人少年室から助言指導や是正勧告が出ると >「電卓を使わずにパソコンを使って計算した。」「辞書にない言葉を使う。」 >等の理由で譴責処分を科し、始末書の提出を強要してきました。 >そこで、一人でも加盟できる合同労組「全労協全国一般東京労組」に加入、 >譴責処分の撤回、時間外手当の支払い、男女差別の撤廃を求め >団体交渉を申し入れた途端、「会社は労組と関係ない。」という理由で >即時解雇を強行してきました。 >ちなみに鹿島建設の労働組合は一般の女性社員の加入を認めておりません。 >その後、会社側は、東京都地方労働委員会の斡旋も拒否、 >労基署から再三に渡って是正勧告が出ても従わず、不誠実な対応を繰り返したた >め >現在、東京地裁で争っております。 > >次回裁判は >2/9 3:30から東京地裁710号法廷 >で行われます。 > yu-horiさま: 読んでいてため息が出ました。 さすが鹿島です。よくやってくれるよと感嘆するのみです。 会社も会社だけど女性の加入を認めない組合なんて まるで第2次大戦前の日本みたいじゃないですか。 組合が必ずしも女性の味方ではないのは事実です。 もちろん、組合によって程度の差はありますけどね。 支援してくれる仲間はいるでしょうが、つらい孤独な戦いだと思います。 頑張ってください。 さて、この鹿島建設は大きな戦後補償の裁判を抱えています。 花岡事件といって中国人を中国本土から日本へ拉致してきて 凄まじい労働条件のもとで鉱山で中国人を酷使し、多数の 死者を出し、ついに中国人たちがたまりかねて 立ち上がって反抗したのを、これまた警察や兵士を使って暴力で たたきのめし、さらに多くの死者を出した事件です。 戦争直後、アメリカ軍が骸骨に皮を被ったような衰弱しきった中国人 を見て愕然として、すぐ調査して鹿島は戦犯の判決を受けました。 この裁判の報告集会に一度参加したことがあるのですが、 台湾からもアメリカからも労働者が応援に来ていました。 台湾では鹿島が地下鉄工事(? ちょっとうろ覚え)で現地の台湾人たちを 危険で不健康な労働条件で酷使、身体をこわして次の仕事につけなくなった 人たちが多数でて、鹿島を相手取って補償を要求しているとか。 アメリカでは鹿島が建てたホテルで従業員が同じように酷使され、 組合などに縁のなかった彼等がついにたまりかねて組合を結成、 アメリカ各地、あるいは中南米などで鹿島の行く先々に 鹿島の労働者虐待を訴えているという話しをしました。 あなたに対するの同じように鹿島は中国人の被害者生存者を あしらうわけですけど、その度にデカデカと中国全土の 新聞に報道されます。日本の企業が中国を有望な市場だと 考えているにしては、無思慮で傲慢なふるまいです。 ですから、あなたの抗議も鹿島にとっては数あるごまめの 歯ぎしりの一つにすぎないのかもしれません。 でも、ここで一つだけは確か。 あなたは正しい。そしてあなたと同じ感情を持っている 人達が中国にも台湾にもアメリカにもいる。 多分私たちが知らなくともどこかにもっと大勢いることでしょう。 裁判を傍聴に行ってあげたいけど行けません。 でも心から応援しています。 結果をこのMLに報告してください。 安原桂子