Subject: 「セックス + ワーク」案内（ UNIDOS ）
From: Ai.Mori@ma4.seikyou.ne.jp (森あい)
Date: Sat, 14 Nov 1998 02:07:25 +0900
Seq: 54

初めて投稿させていただきます。
UNIDOSというグループの、メンバーの森あいと申します。

11月22日に京大で、以下のイベントを行いますので、
案内させていただきます。

私どものグループの主張に対しては、
いろいろなご意見があるかと思いますが、
このイベントをきっかけに多くの方と
話をしていきたいと思っておりますので、
どうぞよろしくお願いします。
森あい

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〈京都大学11月祭企画〉
「セックス+ワーク」（主催：UNIDOS、 後援：文学部11月祭実行委員会）

・ビデオ上映『私たちは働きたい──台北市売春婦組合の闘い』
        （1998・台湾／17分／簡訳字幕スライド付き）
・パネルディスカッション「なぜ今、売春の非犯罪化が必要か」
        （田崎英明*＋UNIDOSメンバー）
        ［*たざきひであき:『売る身体／買う身体』（青弓社）編著者］

●日時　1998年11月22日（日）午後3時より（開場午後2時半）
●場所　京都大学文学部新館2階第3講義室
（京阪出町柳駅より徒歩10分、市バス百万遍停留所より徒歩5分）
●入場料（資料集代含む）　前売500円　当日700円
（前売りチケットは、松香堂（大阪天満橋・ドーンセンター内）
　　　　　　　　　京大生協ルネプレイガイドほかで、発売中）
●お問い合せ先　tel&fax: 075-771-8912、mailto: unidos@geocities.co.jp


セックスワークの非犯罪化を要求するグループ　UNIDOS
Uphold Now! Immediate De-criminalization Of Sexwork
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UNIDOS「セックス+ワーク」企画書　

　売春防止法（売防法）が全面施行されて、今年で40年。この40年の間に、日本での
売春をめぐる状況は大きく変わりました。一口に売春とまとめることができないほど
、職種は多様化し、多くの女性・男性などが性的サービスの提供を仕事としています
。売春はすべての「人としての尊厳を害」するものであると規定し、売春女性を一律
に「補導処分」し「保護更生」させることを目的とした売防法は、現在の状況に対応
していると言えないばかりか、そもそもセックスワーカーの人権を侵害するものでも
あります。こういったことから私たちは、セックスワークをめぐる旧態然とした法的
現状の見直しを考えていました。
　そんな中、1997年9月、台北市（台湾）で公娼制廃止が突然宣言され、公娼たちが
一夜にして「犯罪者」として扱われるようになったことを知りました。また、公娼制
廃止を決定した台北市長が、日本の売防法を参照していたこともわかりました。今、
台北市では、公娼たちの労働組合が女性工員・OLらの労働組合とともに「私たちは働
きたい。働かせろ！」というデモをするなど、激しい抵抗を続けています。私たちは
、このような公娼たちの運動を支援することの必要性を感じると同時に、今こそ日本
の売防法を見直す時だと痛感しました。
　日本の売防法は売春者を処罰することを目的にしていないと言われていますが、実
際には、この40年の間に五条違反（勧誘等）により12万人以上もの売春女性が逮捕・
拘束されています。売防法により、売春自体が労働ではなく「不法行為」とされてい
るので、客や雇用主から暴行・強姦・不払い・搾取などの不当な扱いを受けたとして
も、なかなか訴え出ることはできません。仮になんとか訴え出たところで、売春行為
を理由に被害者の方が逆に咎められ、他方、加害者の罪は軽減される可能性が非常に
高く、売春者の人権はひどく侵害されていると言えます。また、スマタやフェラチオ
などのホンバン（膣ペニス性交）以外のサービスを提供する店でも、コンドームが店
内にあるとホンバンの証拠とされ、摘発を受けるおそれがあるとして、コンドームを
使わせない店があり、セックスワーカーたちは性感染症の感染や妊娠の危険にさらさ
れています。
　私たち「セックスワークの非犯罪化を要求するグループ　UNIDOS」は、以上のよう
なビデオ上映とパネルディスカッションを開催いたします。台北市での闘争運動の模
様を伝えるビデオを上映して、日本ではほとんど知られていない台北の状況と運動の
争点を紹介し、さらにパネルディスカッションでは、売春とセックスワークをめぐる
日本の現状を見すえ、関連法の見直し・セックスワーカーの権利の確立と労働状況改
善を議論していきたいと考えております。
　多数の皆さまのご来場をお待ちしております。
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森あい
Ai.Mori@ma4.seikyou.ne.jp
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