Subject: [fem-events 526] 5月20日「映像と暴力」研究会のご案内。
From: "IKEHASHI" <ikehashi@bcomp.metro-u.ac.jp>
Date: Sun, 22 Apr 2001 19:27:17 +0900
Seq: 526
複数受信される方、ご容赦ください。5月20日に行われる研究会のお知らせです。 ◆日本女性学会の研究会(幹事会企画)のご案内 「映像と暴力−アダルト・ビデオと人権をめぐって」 〈研究会の趣旨〉 アダルト・ビデオ(AV)の中には、出演者に対して暴力や虐待を行なうビデオが存 在し、市販されている。それらのAVにおいて、出演者に対する虐待はいかなる形 で行使され、正当化されているのか。そのからくりを明らかにし、暴力AVを批判 的に問題化するための社会的・法的枠組みを提示する。さらに、そのようなビデオ を批判的に問題化することには、いかなる意義や困難があるかについて考える。 現在の日本において、この問題についての批判は殆ど展開されていない状況です。 しかし、この問題には、撮影現場での虐待の可能性や、差別表現の問題など、人権 に関わる深刻かつ幅広い問題を含んでいると、私たちは考えています。ひとりでも 多くの方に、この問題を知っていただきたいと願っています。 皆さんのご参加をお待ちしています。 報告予定者−−−浅野千恵・中里見博ほか「ポルノ・買春問題研究会」メンバー。 当日は実際に映像の一部を見てもらう予定です(チラシの裏面に、視聴にあたっ ての注意が記されていますので、ぜひお読みください)。 〈日時と場所〉 2001年5月20日(日) 午後1時半〜午後4時半 東京ウィメンズ・プラザ 視聴覚室(東京都渋谷区神宮前5-53-67 TEL 03-5467-1711(代) http://www.tokyo-womens-plaza.or.jp) 詳しいタイムスケジュールはチラシの裏面にあります。暴力的な映像を見ていた だくため、時間進行にはかなり注意を払っています。途中での入退室は自由ですが、 ビデオを視聴なさりたい場合は、できるだけ最初から参加してください。いきなり 映像をご覧になると、心理的ショックが大きくなる危険性があります。 〈その他〉 当研究会は、ポルノ・買春問題研究会(APP)&日本女性学会幹事会の共 同企画です。参加への事前申し込みは必要ありません。日本女性学会の会員以外の かたも参加できます。 なお、ポルノ・買春問題研究会として、財団法人東京女性財団の2000年度研究助 成金を受けた調査研究の報告会を兼ねています(事業名「暴力的アダルトビデオに おける女性の人権侵害の調査・研究」)。当日、会場で、調査報告書の販売を行い ます。報告書には日本におけるAVの調査報告以外に、アンドレア・ドウォーキン、 キャサリン・マッキノン著『ポルノグラフィと公民権−男女平等の新たな夜明け』 (1988年)の翻訳が収録されています。以下はその宣伝です。 「ポルノは男女の市民としての不平等を生みだし持続させる、中心的な役割を果た す。ポルノは性的搾取の組織的な実践である・・」この大胆な主張とともに、ポル ノに対するまったく新しい法理論−−ポルノグラフィは性差別であるという公民権 アプローチが提唱された。80年代アメリカで展開された反ポルノ理論と実践を今に 伝える歴史的名著! 〈問い合わせ先〉浅野千恵(hqc02447@nifty.ne.jp) または、 細谷実(hosoya@mdd.sst.ne.jp/留守電&F 045-786-7747)。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (チラシ裏) 〈タイム・スケジュール〉 13:30〜14:10 前おき&調査報告(1) 14:10〜14:30 ウォーミングアップ(※) 14:30〜14:40 ビデオ視聴するにあたっての注意 14:40〜15:20 ビデオ視聴 15:20〜15:30 休憩 15:30〜15:50 グループ・ディスカッション 15:50〜16:20 調査報告(2) 16:20〜16:30 質疑&応答、アンケート (※)暴力AVを見る準備として、参加者に簡単な質問を行い、体と頭をほぐします。 〈ビデオ視聴に関するご注意〉 当日は暴力AVの映像の一部を視聴する予定です。視聴予定のAVは以下の4本です。 「女犯2」(1990)、「女犯5」(1991)(以上、監督バクシーシ山下、V&Rプランニ ング)、「水戸拷悶−大江戸引き回し−」(1992)、「水戸拷悶−不完全版」(1997) (以上、監督平野勝之、V&Rプランニング)。いずれもビデオ倫理審査会を通過した 「作品」であり、「女犯」は現在廃盤になっています。 これらのAVにはかなりひどい残虐シーンがたくさん含まれています。視聴にあたっ ては、映像によるショックをできるだけ緩和するための配慮を行います。しかし、 ビデオを視聴することによって、心理的な悪影響が及ぼされる危険性があります。 当日、体調が悪い方やビデオを見たくない方は、ビデオ視聴の時間のみ退室するこ とも可能です。視聴途中での退室も自由です。なにか不安な点や疑問点などがあり ましたら、事前または当日に、主催者までお問い合わせください。 〈ポルノ・買春問題研究会(APP)〉 「性的リベラリズムの議論を批判しつつ、女性の人権・性的自由・性的平等を擁 護するフェミニズムの見地から、ポルノ・買春問題をはじめとして、セクシュアリ ティをめぐるさまざまな問題を研究する」ことを目的として、性差別・性暴力に批 判的な人々が集まり、1999年12月に発足した研究会。会員はメーリングリストで日 常的に議論や情報交換を行っており、研究会を毎月開催している。 また、ポルノグラフィ・買売春問題に関する会員の論文や重要な関連文献・資料・ 新聞記事などを集めた「論文・資料集」を発行している。2000年2月に第1号発行。 連絡先:福島大学行政社会学部 中里見博研究室 tel&fax: 024-548-8324 fem-net =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= fem-events@jca.apc.org は、お知らせ、イベント情報の案内にご利用ください 投稿は自動的に http://www.jca.apc.org/fem/news/index.html に掲示します。 このメッセージに対する購読者向けのコメントはこの情報エリアではなく、 fem-net 一般討議エリア fem-general@jca.apc.org 宛に送ってください。 このメールに対する返信は fem-general@jca.apc.org 宛にセットしてあります。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= fem-net