Subject: [fem-events 448] 幼きシングルマザーとの出会い
From: Makoto Nabara <nabara@jca.apc.org>
Date: Thu, 08 Feb 2001 23:55:45 +0900
Seq: 448
fem-netの皆さま ストリートチルドレンを考える会の名原です。 2月に開催するイベントのお知らせです。 少々長くて申し訳ございません。 ------------------------------------------------------------- 「ストリートチルドレンを考える会」ではこの度、「幼きシングルマザーとの出 会い（第一部）」という企画イベントを開催する事となりました。（第二部は、 シングルマザーをテーマにドキュメンタリービデオの製作） 2001年2月8日から17日までの9日間、家庭や路上での性的虐待により、幼くして子どもを産んだ少女たちを支えるメキシコのＮＧＯ「カサ・ダヤ」より、プログラム・ディレクターのギジェルミーナ・ゲバラさん、「カサ・ダヤ」に暮らす１７歳のガブリエラ・サンティアゴさんと息子のガブリエルくん（１歳）が来日。11日（日）のシンポジウムをはじめ、写真展、保育園や母子寮、子育て支援センター等での交流会を通して、首都圏を中心とする日本の皆様と、母子にまつわる様々な問題を話し合います。 日本では、近年、子育てに悩む若い母親が目立ち、また母親のストレスが原因となった児童虐待も続発しています。背景こそ違え、愛されなかったが故、愛する事を知らない、という本質的な問題の一部は、メキシコの幼いシングルマザーたちと共通する点が多いと、私たちは考えます。だからこそ、今回の交流を通して、互いの経験をわかちあうことで、母と子が生きていく上でのより良い環境をつくるためにはどうすればよいのかを、共に考え、探って行きたいと考えています。 ********************************************************************* ストリートチルドレンを考える会・主催 世界子ども通信「プラッサ」共催 東京国際交流財団・助成イベント 「幼きシングルマザーとの出会い・第一部」 メインイベント「メキシコのシングルマザーと一緒に考える、これからの子育て」 □日時 2001年2月11日（日） ２〜５ＰＭ □場所 大学生協会館 バーシティ・ホール（東高円寺） □入場料 大人1200円（前売1000円） 中高生・障碍者700円（500円） □目的 メキシコの若いシングルマザーを支援するＮＧＯ『カサ・ダヤ』からゲストを招き、シングルマザーの体験談や、彼女たちの子育てと自立を支援する組織の活動内容を聞き、これからの子育てのあり方を一緒に考えます。 貧しいメキシコと急速な経済発展を遂げた日本＝社会・経済的背景は異なる二つの国。しかし、多くの子どもの置かれている状況--家庭や親のぬくもりに飢えている、自分の価値を認識できないetc.--や、母親の抱える悩み--子どもの愛し方がわからない、虐待してしまうことがある、孤独感が強いが助けを求める相手がいないetc.--は、非常によく似ています。 母子の問題には、国境をこえて共通な部分がたくさんあるのではないでしょうか？ だから今、メキシコの母子問題に関わる人々と対話し、これからの子育てに必要なことを見つけるための、大いなるヒントを得ましょう。 □『カサ・ダヤ』とは？・・・・・ 家庭内暴力や性的虐待、路上生活を経験した１０代のシングルマザーたちに、スタッフが無条件の愛情と心理カウンセリングを提供し、心の傷を癒しつつ、学問と子育ての両立と将来の自立を促す「家」。メキシコシティにある。１４?２３歳のシングルマザー１８人とその子ども１６人が、１１人のスタッフに支えられ、暮らしている。 □ＮＧＯ『カサ・ダヤ』からのゲストプロフィール ●ＮＧＯ『カサ・ダヤ』代表／ビクトリア・ディアス・ボリオさん（57歳） 87年から96年まで、メキシコにある身体障碍児と老人のための施設『マザー・テレサの家』で、ボランティア看護婦をした経験を持つ。その際、マザー・テレサに「いつか私が死んだ後も、隣人への愛を忘れずに、奉仕活動に取り組んでください」と言葉をかけられたことをきっかけに、残りの人生を奉仕活動にかける決意をした。 97年、『カサ・ダヤ』を創設。少女たちの「母親」役を果たし、「ママ・ビッキー」という愛称で親しまれている。家庭では、建築家の妻、既に独立した娘と息子の母親でもある。 ●ＮＧＯ『カサ・ダヤ』プログラム・ディレクター／ギジェルミーナ・ゲバラ・ガルシア 臨床心理士。ストリートチルドレンを支援するＮＧＯ『カサ・アリアンサ・メヒコ』で、長年、心理カウンセラーとして働いた経験を持つ。97年、勤務先の『カサ・アリアンサ』の所長の紹介で、ビクトリア・ディアスさんと出会い、二人で『カサ・ダヤ』の企画・運営に取り組む決意をする。現在は、『ダヤ』の活動内容を実際に企画・指揮する立場で、若いスタッフ全体のリーダー役を果たしている。『ダヤ』に暮らす少女たちに最も信頼されるスタッフでもある。 ●ガブリエラ・サンティアゴ・ヒメネス（17歳） 6人きょうだいの下から3番目。貧しい母子家庭に育ち、家計を支えるために忙しい母親に構ってもらえない、寂しい子ども時代を送った。寂しさから非行に走り、麻薬中毒になった兄に酷使され、性的虐待を受けたために、14歳の時に家出。路上に2年間暮らした。その際仲間との子どもを妊娠し、ストリートチルドレンを支援するＮＧＯの職員に助けられ、『カサ・ダヤ』に入った。出産後は子育てをしながら、『ダヤ』の支援で秘書専門学校に通い、自立を目指している。息子はガブリエル１歳。 □日本側ゲスト ●立教大学 浅井 春夫 1951年京都生まれ。日本福祉大学大学院（社会福祉学専攻）を修了。東京の児童養護施設で12年間、児童指導員として勤務する。現在は、立教大学コミュニティ福祉学部教員。専門分野は、児童福祉論、セクソロジー。特に児童養護実践論、性教育、子ども虐待、社会福祉労働論を専門としている。著書は、『セクシュアル・ライツ入門』（十月舎）、『この国の子どもたちのゆくえ』（かもがわ出版）ほか、多数。編著書、共著作品も多くある。 □問い合わせ先 ストリートチルドレンを考える会 事務局 川嶋 ジュラ出版局内 ＴＥＬ：03-3200-7795 FAX :03-3200-7728 ★同時開催 篠田 有史（しのだ ゆうじ）写真展 「AMAMOS（アマーモス）−あたしたちは愛す−」 〜メキシコの幼くして子どもを産んだ少女たち〜 時：2001年2月3日（土）〜2月18日（日） 11：00〜19：00（日祝営業） 於：クレヨンハウス東京3F ミズ・クレヨンハウス（03-3406-6465） 共催：ミズ・クレヨンハウス ストリートチルドレンを考える会 ☆篠田 有史：ラテンアメリカを中心にフォトジャーナリストとして活躍。AERAや週刊金曜日などにパートナーの工藤氏と執筆。主な共著として「VUELA!とんでごらん」「居場所をなくした子どもたち」「家族と生きる意味」（共にJULA出版局）「コロンブスの夢」（新潮社）「リゴベルタの村」（講談社）などがある。ストリートチルドレンを考える会運営委員。 ☆ブックレット「勇気ある母親になりたい?メキシコの幼きシングルマザーの闘い」を同時出版。文・工藤律子 写真・篠田有史 NGO「カサ・ダヤ」の少女たちの生きざまを紹介 ＊ ストリートチルドレンを考える会：１９９３年末につくられたNGO。ストリートチルドレンの問題を考える事を通して、日本、世界の子どもたちの未来を考えていこうという意志のもとに、学習会、ニュースレターの発行（月刊）、ホームページによる情報紹介、スタディツアーなどの活動を行っている。 URL: http://www.netlaputa.ne.jp/~child_fn/ ＊ ミズ・クレヨンハウス：落合恵子さんが主宰する女性の本の専門店。青山にあるクレヨンハウスのワンフロア。女性や子ども、動物や環境に関する書籍・ミニコミ誌、雑貨、オーガニック化粧品などを販売。社会問題に関わる写真展なども多く開催。 *************************************** 名原 真人 E-mail : nabara@jca.apc.org URL : http://home9.highway.ne.jp/~fukuchan/（ねこのて） URL: http://www.netlaputa.ne.jp/~child_fn/（ストリートチルドレンを考える 会） *************************************** fem-net =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= fem-events@jca.apc.org は、お知らせ、イベント情報の案内にご利用ください 投稿は自動的に http://www.jca.apc.org/fem/news/index.html に掲示します。 このメッセージに対する購読者向けのコメントはこの情報エリアではなく、 fem-net 一般討議エリア fem-general@jca.apc.org 宛に送ってください。 このメールに対する返信は fem-general@jca.apc.org 宛にセットしてあります。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= fem-net