Subject: [fem-events 372] 非暴力リボンキャンペーン開始イベント(11月11日夜)
From: "SAKAI Takayuki" <sakai175@mb.infoweb.ne.jp>
Date: Wed, 25 Oct 2000 02:24:40 +0900
Seq: 372
DV防止プロジェクトの坂井隆之です。これは東京で行う集会の案内です。 「女性に対する暴力」に男性側から取り組む運動としてカナダで始まった 「ホワイトリボンキャンペーン」をご存じの方も少なくないと思います。19 91年にカナダのトロントでマイケル・カウフマン氏が呼びかけて始まったこ の運動は、すでに15カ国で推進されています。アジアでは、タイとインドで 行われています。(カウフマン氏はNYの北京+5にも参加したようです。) 具体的には、女性に対する暴力の加害者が、けっして一部の特殊な男性だけ の問題ではなく、男性全体に共通する問題であるとの見地にたって、主として 男性が「自分は暴力をふるわない、見過ごさない」という意思表示のためにリ ボンを着用する運動です。 とくに11月25日(国連「女性に対する暴力」撤廃デー)から12月10 日(世界人権デー)までを着用強化期間とします。この期間には、世界で、い ろいろな取り組みが集中して行われます。もちろん、この期間のリボン着用だ けではなく、意識喚起のためのイベントが通年的に行われています。 日本でもこの運動を進めるために、DV被害女性の支援をしている女性の友人 とともに、「非暴力リボンキャンペーン実行委員会」を立ち上げました。まだ 少人数ですけれども、小さくとも、今年から始めることにしました。カナダの 事務局と連絡をとって進めます。実行委員会の連絡先はDV防止プロジェクトで 担当します。 この運動は、特定のDV加害者へのアプローチではなく(それはDV防止プロ ジェクトなどが模索していることですが)、広く男性に、そして女性に、新し い男性のあり方を積極的に打ち出していく運動です。リボンを2個セットで配 布し、100円のカンパを募ります。 日本でのキャンペーンの開始を記念して、下記のように記念集会を開きま す。ゲストには、フェミニスト・セラピィ・センターの平川和子さんをお招き しました。 平川和子さんは、嗜癖行動学会誌『アディクションと家族』最新号(特集 「性暴力とDV−加害者治療の可能性を探る」)で、野田正彰氏『戦争と罪責』 (岩波書店)の書評を書いておられます。加害者が、よくある「謝罪癖」を超 えて、本当に被害者が受けた苦しみをその大きさのままに受けとめるとは、ど ういうことなのか、考察したものです。 平川さんは、必ず、心に残る話をされます。僕の経験では、メモを取りなが らお話を聴いていても、ふと、ペンを置いて、目を閉じてじっと話に聴き入る ような、心にしみ通るようなお話をされます。 集会の多い季節ですが、お運び下さいますよう。点線以下に、「AWS女性 シェルター」のニュースレターの最新号に掲載された集会案内を転載します。 坂井隆之 SAKAI Takayuki sakai175@mb.infoweb.ne.jp DV防止プロジェクトhttp://mesbase.degital.net/DvpProj/ The White Ribbon Campaignのサイト(英文)は http://www.whiteribbon.com/ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『非暴力リボンキャンペーン』のお知らせ 「女性への暴力反対」を意味するリボン……それを男性が胸につけるという 運動をご存知でしょうか。カナダで始まったこの運動は,今,世界的な広がり を見せています。 ここ日本でも,ドメスティック・バイオレンス(DV)や子ども虐待での男性 加害者対策が議論されるようになってきました。そしてそれに伴い,「暴力に 対する男性全般の意識改革」の必要性が求められるようにもなってきていま す。その一環として,この『非暴力リボンキャンペーン』が始まります。 これは,“男性が自らの加害性に目を向ける”,“身近で起こっている暴力 に対して見て見ぬ振りをしない”,“非暴力を表明する”といったメッセージ をこめて,男性自身がリボンを着用するというものです。もちろん女性が着用 してもかまいません。何かしら関心をお持ちいただいた方,地域でのキャン ペーンを行いたいという方には見本のリボンをお送りしますのでご連絡くださ い。(問い合わせ先は下記参照)。 このリボンキャンペーンの開始を記念して,来る11月11日(土)に『DVのな い社会へ──男たちに何ができるか』と題した公開集会を開催いたします。DV 被害者支援活動に現場で取り組んでいるゲストを招き,身近な女性に対する男 性からの暴力が蔓延している現状を変革するために,この問題をどういう枠組 みで理解したらいいのか,そして市井の男性には何が出来るのか,参加者とと もに考えます。なお,会場ではリボンの販売も予定しております。ぜひご参加 ください。 日時:2000年11月11日(土) 午後6:30〜9:00 場所:カンダパンセ会議室201(2階) 東京都千代田区西神田3-9-10 03-3265-6366(JR線水道橋駅西口) 発言者:平川和子さん(東京フェミニスト・セラピィ・センター)ほか 参加費:1000円(当日払い) 主催:非暴力リボンキャンペーン実行委員会 後援: (社)アムネスティ・インターナショナル日本 メンズリブ東京 メンズリブ神奈川 DV防止プロジェクト AWS 問い合わせ:非暴力リボンキャンペーン実行委員会 〒163-8691東京都新宿郵便局私書箱201「DV防止プロジェクト」気付 電話070-5592-5567(DV防止プロジ゛ェクト) fem-net =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= fem-events@jca.apc.org は、お知らせ、イベント情報の案内にご利用ください 投稿は自動的に http://www.jca.apc.org/fem/news/index.html に掲示します。 このメッセージに対する購読者向けのコメントはこの情報エリアではなく、 fem-net 一般討議エリア fem-general@jca.apc.org 宛に送ってください。 このメールに対する返信は fem-general@jca.apc.org 宛にセットしてあります。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= fem-net