Subject: [fem-events 279] 女性のからだと今 −アジア女性と健康
From: AJWRC <ajwrc@jca.apc.org>
Date: Wed, 07 Jun 2000 14:47:30 +0900
Seq: 279
アジア女性資料センターでは6月20日(火)から7月18日まで、アジアの、そして 日本の女性の健康について考える連続講座を開きます。 1994年のカイロ国際人口会議、95年の北京世界女性会議以降、“リプロダクティ ブヘルス/ライツ”(性と生殖に関する健康・権利)という言葉がキーワードとし て世界的に使われるようになりました。この概念は、「南の人口過剰」という認 識の中で、「人口政策」という名の下、70年代から南の女性たちが出生率抑制政 策のターゲットにされ、さまざまなやり方で避妊や不妊手術が強制され、国家や 開発機関によって女性の性とからだが支配されてきたことに対する女性の健康運 動からの問いかけと、北の女性たちの中絶に関わる問題からうまれたものですが、 現在も世界中で人口の量や質を調節するために、女性の性とからだを支配すると いうしくみは変わっていないように思われます。 特にアジアではグローバル化がすすむ中、多くの女性たちが多国籍製薬会社の標 的となり、女性のからだ、性が資本主義の搾取の対象となっている事実はみのが せません。 また、日本では少子・高齢化を憂う声の中、「子どもを産み、家庭を守るのが女 の役割」という価値観の中、どこまで「自己決定」が許されているのでしょうか。 そして最近のめざましい、生殖・医療技術の発展は女性たちにとって、どのよう なことを意味するのでしょうか。 今回の講座は、まず第1回めに「自分のからだを知る」と題して、ワークショップ 形式で、自分の『子宮』の模型を作るところからはじまります。私たちは今まで の学校教育の中や社会教育の中で女性の、自分の身体について具体的に知るチャ ンスが極めて少なかったように思われます。まずは「知ることから」始めません か。小学校の工作のように楽しいワークショップです。(講師:石橋初子) 第2回目には、(SOSHIREN 女のからだから)の大橋由香子さんを講師に、リプロ ダクティブヘルス・ライツについて基本的なことから考えていきます。日本では まだこのカタカナ用語が一人歩きしているように思われますが、この概念が日本 ではそして途上国ではどのように理解されるものなのか、この概念が生まれた背 景から、またこの概念の「限界」、「批判」も含めて講師と一緒に考えていきた いと思います。 第3回目は不妊治療・医療技術について考えます。避妊や不妊手術が強制される女 性がいる一方、産むことを期待される女性たちがいます。「女は子どもを産んで あたりまえ」という社会的な圧力と不妊治療・医療技術の関係を私たちはどのよ うに捉えればいいのでしょうか。不妊治療の実態の調査を実施し、857人からの アンケートをもとに調査報告書をまとめたフィンレージの会のメンバーの方に実 際の調査のデータをもとにお話いただきます。 第4回目、5回目はグローバル化の中でアジア女性たちの健康はどのような影響を 受けているのか、今の人口政策を通して見えてくる女性のからだと性の管理のし くみ、日本の援助による家族計画プログラムの実態について家族計画国際協力団 の事業部長、西田良子さんに具体的なお話をうかがいます。 (*注4回目はビデオ鑑賞+ディスカッションを予定しています) 「女性のからだと今」について。女性だけではなく男性もともに今私たちが考え なければいけない問題を数多く含むグローバルな問題です。ぜひこの講座に参加 して、一緒にまず第一歩を踏み出しませんか? 申し込みはセンター宛てにメール、ファックスを送っていただいても、ホームペー ジから申し込んでくださっても構いません。 http://www.jca.apc.org/ajwrc/active/act2000/data0425.html またぜひとも周囲の方に宣伝していただけますよう、ご協力をお願いいたします。 アジア女性資料センター 久保田真紀子 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 女性のからだと今 ―アジア女性と健康 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー アジアの、そして日本の女性の健康について考える連続講座です。グローバル化 がアジア女性にそして私たちの健康に及ぼす影響、今の人口政策を通してみえて くる女性のからだと性の管理のしくみを、日本の援助による途上国の家族計画プ ログラム、製薬会社の動き、不妊治療と医療技術、性暴力の問題の話を交えなが ら考えていきます。 期 間:6/20〜7/18 火曜日(全5回) 場 所:アジア女性資料センター資料室 時 間:19:00〜21:00 参加費:9,000円(1回2,000円) プログラム(予定) 6/20 自分のからだを知る(ワークショップ) 石橋初子さん(はつ工房) 6/27 リプロダクティブ・ヘルス/ライツ 大橋由香子さん(SOSHIREN・女 のからだから) 7/4 不妊治療・医療技術を通して見えてくるもの フィンレージの会 7/11 インドの人口政策から見えてくるもの ビデオ上映 & 他、(交渉中) 7/18 アジアの女性と健康 グローバル化の中で 西田良子さん(家族計画国際協力財団) お申し込み・お問い合わせは アジア女性資料センターまで 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町14-10-311 TEL:03−3780−5245 FAX:03−3463−9752 E-mail: ajwrc@jca.apc.org Web: http://www.jca.apc.org/ajwrc/ -------------------------------------------- アジア女性資料センター 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町14-10-311 TEL:03-3780-5245 FAX:03-3463-9752 E-mail:ajwrc@jca.apc.org fem-net =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= fem-events@jca.apc.org は、お知らせ、イベント情報の案内にご利用ください 投稿は自動的に http://www.jca.apc.org/fem/news/index.html に掲示します。 このメッセージに対する購読者向けのコメントはこの情報エリアではなく、 fem-net 一般討議エリア fem-general@jca.apc.org 宛に送ってください。 このメールに対する返信は fem-general@jca.apc.org 宛にセットしてあります。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= fem-net