Subject: [fem-events 2133] 講座「社会変革とジェンダー」のご案内
From: MIWA Atsuko <CXP10510@nifty.ne.jp>
Date: Wed, 10 Nov 2004 22:57:25 +0900
Seq: 2133
http://www.jca.apc.org/fem/news/events/ ｜ お知らせ ＆ イベント ｜ └――─ fem-events@jca.apc.org ―――┘ 土曜日から始まる講座のご案内です。転送大歓迎です。どうぞよろしく。 ＜＜＜＜以下転送・転載歓迎＞＞＞＞ アジア理解セミナー【連続講座：全6回】 「社会変革とジェンダー」 http://www.ne.jp/asahi/avc/earth/seminar.htm （参加要綱は文末にございます） 1995年に行われた北京女性会議から来年で10年。エンパワーメントに向けた 女性達の取り組みは、世界の様々な地域で、着実に拡がりを見せています。し かし、まだまだ「社会を変革する」とりわけ「社会の主流を変える」までには 至っていないことも残念ながら事実です。日本においても、雇用の場でも政治 の場でも、男女平等の実現には課題が山積しているのが実状です。 このセミナーでは、文化、経済、政治等の分野において、ジェンダーの視点 に立って、新しい社会の創造をめざしている方々の取り組みから学びます。ま た日本同様に家父長制が根づき、女性が周縁におかれているアジア諸国におけ る取り組みを知り、国境を越えた女性の連帯のあり方について共に考えます。 みなさまの積極的なご参加をお待ちしています。 ○司会・総括コーディネーター：三輪敦子（AVC理事、元国連女性開発基金） ----------------------------------------------------- 【第1回】 11月13日（土）19：00-21：00 「文化」「伝統」とジェンダー ― 女人禁制に取り組む ― 講師： 源 淳子さん (関西大学人権問題研究室、 大峰山女人禁制の開放を求める会共同代表) 2004年7月、自然がはぐくんできた「文化的景観」として「紀伊山地の霊場と 参詣道」が世界文化遺産に登録されました。しかしこの登録には、重大な問題 が含まれたままです。エリアの中の通称・「大峰山」の「女人禁制」を容認し たことです。「女人禁制」は、男女平等を否定した女性への人権侵害です。昨 年12月、開放を目指す運動を始めました。2004年3月末までに賛同の署名 12,418筆が集まりユネスコをはじめ「大峰山」に関わる寺院や公的機関に訴え てきたのです。これからも「女性」「伝統」「宗教」をキーワードとして世界 に訴えていきたいと考えています。 --------------------------------------------------------- 【第2回】 11月20日（土）13：30-15：30 開発と新たな植民地化に抗して ―アジアやグァテマラの先住民族女性たちの抵抗と模索― 講師： 藤岡 美恵子さん （反差別国際運動グアテマラプロジェクト） 世界各地で住む土地を追われたり、移住者となったり、暴力を受けたりといっ た先住民族の女性たちが抱える問題は、環境と調和しながら自然と社会の循環 の中で生きてきた人々の暮らしを「豊かさ」に統合していく過程、つまり近代 化と開発の過程で生じてきました。開発は先住民族の女性たちの地位をむしろ 低め、近代的なジェンダー観によって、むしろ女性差別が強まった、と多くの 先住民族女性は考えています。なぜなのでしょうか？民族としてのアイデンテ ィティを強固にもちながら女性としての尊厳を追求する彼女たちの模索は、非 先住民族にとっても刺激的で、考えさせられます。そこから私たちは何を学べ るでしょうか。 -------------------------------------------------- 【第3回】 11月29日（月）19：00-21：00 雇用とジェンダー ― 職場の男女平等を目指して ― 講師： 正路 怜子さん （WWNワーキング・ウィメンズ・ネットワーク会長） 均等法ができて20年近いのに、いまだに結婚・出産で退職する女性がいっぱ い。せっかく男性も取れる育児休業があってもほとんど活用されません。いっ たん仕事をやめて再就職すると、低賃金のパートタイマー。正社員として定年 まで働いても、男性の60パーセントの賃金。女性の部長は1.8パーセント。日 本では、雇用の場でのジェンダー平等が一番おくれています。住友裁判を支援 しながら、女性の働く権利の確立をめざしたワーキング・ウイメンズ・ネット ワークの活動を振りかえりながら、男女とも人間らしく働くためには何が必要 か、みんなで考えましょう。 -------------------------------------------------- 【第4回】 12月6日（月）19：00-21：00 政治参加と女性 ―女性が意思決定に参加することの意義― 講師： 森屋 裕子さん （NPO法人フィフティ・ネット代表） １９世紀後半、女性運動が国際的広がりをもちはじめた時の中心的課題は、 「女性参政権の獲得」でした。２１世紀になった今、先達の奮闘により、女性 の権利としての参政権は保証されるようにはなったものの、実質的な「意思決 定の場への参画」が達成されているかというと、決してそうではありません。 それはなぜなのか、どうしたらいいのか、女性が意思決定の場に出ていくこと で何がかわるのか、などを考えていきたいと思います。あわせて、私たちが近 畿圏を中心にしてかかわっている、女性を意思決定の場へ送るための運動をご 紹介します。 ----------------------------------------------- 【第5回】1月22日（土）13：30-15：30 イスラーム世界の女性たちの現状と女性解放の取り組みから 講師： ディーバ・ユーソフザイ・カシミルさん （アフガニスタン人留学生、奈良女子大学） ※日本語通訳あり 未だ内戦と混乱が続くアフガニスタン。タリバン政権時代には女性のあらゆる 機会が剥奪されながらも、その実態が世界に知られることはありませんでし た。現在、アフガニスタンがめざす社会・経済分野の復興過程において、女性 の参加・エンパワーメントが推進されています。今回はタリバン政権時代から 「隠れ学校」などにおいて女子教育に関ってきたディーバさんをお迎えして、 アフガニスタン女性の過去・現在・未来を考えます。 ----------------------------------------------------- 【まとめ】 1月24日（月）19：00-21：00 国境を越えた連帯の意義 ― アジアの女性たちとともに − 講師： 三輪 敦子 （元国連女性開発基金、ユニフェム大阪会長、AVC理事） 国境を越えた連帯は、世界の多くの女性たちにとって抽象的なスローガンでな く、運動を続けていくうえでの大きな力になっています。インターネット等の 通信技術を効果的に使うことによって、地域や国内での運動だけでは起こし得 なかった成果が生まれています。連続講座の最終回は、それまでの5回をふり かえるとともに、国境を越えた連帯の流れや成果について学びます。そして、 そのような連帯によって、社会変革を進めていく可能性について、話し合いた いと思います。 ---------------------------------------------------- ■実施要綱■ ○定員 各回３０名 ○申込み方法 １お名前、２郵便番号・ご住所、３お電話番号を、Eメールもしくはお電話 でAVCまでご連絡ください ＜申し込み先＞ 特定非営利活動法人 アジアボランティアセンター 〒530-0013 大阪市北区茶屋町2-30 大阪聖パウロ教会4階 TEL 06(6376)3545 FAX 06(6376)3548 E-mail avc@earth.email.ne.jp ● 申込み締切 各回1日前まで ○参加費 AVC会員は無料 （当日会場で入会受付もしております。賛助会員年会費5千円〜詳細はAVCま で） 聴講料 １回につき1000円 ○会場 大阪聖パウロ教会（ＡＶＣの入っている建物） （大阪市北区茶屋町2-30、阪急梅田駅より徒歩3分、JR大阪駅より徒歩7分） 地図はこちらから↓ http://www.ne.jp/asahi/avc/earth/avc-map.htm ○主催 特定非営利活動法人アジアボランティアセンター（AVC) ○後援 特定非営利活動法人関西ＮＧＯ協議会 ※この事業は(財）大阪府国際交流財団と（財）庭野平和財団の助成をうけて実 施されます。 fem-net =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= fem-events@jca.apc.org は、お知らせ、イベント情報の案内にご利用ください 投稿は自動的に http://www.jca.apc.org/fem/news/index.html に掲示します。 このメッセージに対する購読者向けのコメントはこの情報エリアではなく、 fem-net 一般討議エリア fem-general@jca.apc.org 宛に送ってください。 このメールに対する返信は fem-general@jca.apc.org 宛にセットしてあります。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= fem-net