Subject: 東北大学セクハラ訴訟の大勝利
From: Kazuko Watanabe <kazuko@cc.kyoto-su.ac.jp>
Date: Tue, 25 May 1999 06:24:47 +0000
Seq: 121
東北大学セクハラ訴訟が画期的な判決と賠償金を勝ち取りましたので、 お知らせします。 24日に出た判決では、原告被害者の主張を全面的に認め、 750万円(請求額1000万円)という空前の額の賠償金の支払いを加害者 に命じました。 大学院における指導教官と院生の間の関係を支配従属関係であると断言し、 そのなかで地位と権限を濫用して性関係を強制することは、性的自由を侵害 し、研究教育環境を悪化させる人権侵害であって、不法行為であるとした 判決です。それにこれまでの賠償金は最高額でも300万円であったのに、いっきに 倍増しました。 これで、加害者が勝手に合意の関係にしてきた一見、被害者に不利に見える虐待も、 重い犯罪であることが証明されました。このような人権侵害には一年間の給料に近い ものを賠償金として支払うことになるということも今後のセクシュアル・ハラスメント だけでなく、性暴力においても抑止力になるではないでしょうか。 これで、1997年の矢野事件判決以来、院生・学生に対するセクシュアル・ハラスメント 裁判が画期的な前進を遂げたことになります。 キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク事務局 渡辺 和子