Subject: [fem-events 1039] 津島祐子さん講演会
From: AJWRC <ajwrc@jca.apc.org>
Date: Tue, 26 Feb 2002 12:18:00 +0900
Seq: 1039

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MLの皆さまへ

アジア女性資料センターから、次のセミナーのご案内をお送りします。
公開連続講座「国家主義とジェンダー」第7回で、日本を代表する作家であり、
昨年の大佛次郎賞を受賞された 津島祐子 さんに社会差別を乗り越える文学につ
いて語っていただきます。自らの生き方とペンの力で、社会差別と闘う津島さん
の貴重なお話を伺うまたとないチャンスです。お誘い合わせの上、ぜひご参加く
ださい。

     アジア女性資料センター 公開連続講座「国家主義とジェンダ−」第7回

    「社会差別を乗り越える文学を探る」 作家 津島 祐子さん

太平洋戦争の敗戦直後に東京に生まれる。知的障害者である私の兄を抱えた母子
家庭の子どもとして成長。あまりに粗野な女の子になっていたのを母が心配して、
中学からカトリックの女子校に閉じこめられる。カルチャーショックでうなされ
る。中学一年のときに兄が病死、遊び相手がいなくなって途方に暮れる。女子校
から女子大学に進む。女子大四年の時に書いた短編小説が、翌年、出版社による
文芸誌に載り、はじめて原稿料というお金をもらったので、大喜びで自活をはじ
める、が、まったく収入が無く、レストランなどでアルバイトをして貧乏生活を
する。その後、結婚するが、すぐに離婚。母子家庭生活をはじめる。小説は幸い、
文学賞をもらったりして、小説家として生活が可能になる。この十年は、日本の
先住民であるアイヌの口承文芸のフランス語訳の監修をしたりして、民族差別や
さまざまな社会差別を乗りこえるこれからの文学を探りつつ、今に至る。最近作
に、長編『火の山ー山猿記』(講談社)、『「私」』(新潮社)、長編『笑いオ
オカミ』(新潮社)(大仏次郎賞受賞) など。

こんなプロフィールを寄せてくださった津島さんは、埋もれた女たちの歴史を丹
念に検証して書き続け、いくつもの文学賞を受賞している日本を代表する作家で
す。
  その津島 佑子さんに、明治政府の国家主義に対して、「青鞜」の平塚らいてう
など女性たちがいかに敏感に反応したか、インド政府が先住民の女性たちを蹂躙
していることをテーマに書くインドの女性作家との交流を通じて感じた、日本の
欧米志向の恐ろしさなどについて語っていただきます。

   日 時:2002年3月 5日 (火)  18:30〜(開場18:00)
   場 所:東京都ウィメンズプラザ 視聴覚室 (営団地下鉄、表参道駅B2出口より徒歩5分)
   参加費:1500円 (会員1000円)   
   申し込み不要。当日直接会場へお越しください。
   お問合せ:アジア女性資料センター   TEL:03-3780-5245  FAX:03-3463-9752
             E-mail:ajwrc@jca.apc.org 	URL:http://www.jca.apc.org/ajwrc 








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