2023年度事業報告

Ⅰ.交流支援事業

  パキスタン、ラオスへの支援を行いました。

1)パキスタン

アル・カイールアカデミー職業訓練所支援

・縫製科の運営費を支援しました。2023年度分として本部より36万円を送金しました。
今後柏ショップより3万7千円を支援する予定です。
・来日したP&Jカンパニーのカユーム氏より学校や現地の状況を聞きました。その際に縫製工房が閉鎖された報告
を受けました。
・メールや日本ファイバーリサイクル連帯協議会(JFSA)からの報告で学校の様子や洪水被害の復興状況について報
告を受けました。

2)ラオス

「セコン県農村部住民による共有資源の管理・利用支援プロジェクト」

NPO法人日本国際ボランティアセンター(JVC)支援

・昨年でカレンダー販売が終了したため会員に寄付を募りました。販売からの支援と合わせて11万円をラオスチー
 ムに寄付しました。
・現地代表や東京事務所のスタッフよりプロジェクトの報告を受けました。

Ⅱ.販売事業

  • アーシアンショップ柏

物価高や酷暑の影響が大きく厳しい状況もありましたが、対面でのイベントがコロナ前に戻り、混乱が続く世界情勢やフェアトレードの意義について多くの人に伝えることができました。

1.取り扱い製品
・食品のラインナップを見直し、統一した商品ポップを作ることで選びやすくしました。
・3年ぶりに試飲・試食を再開し、紅茶やチョコレートのアピールをしました。
・新しい取引先や品物の開拓を積極的に行い、新たなノクシカタ製品を取り扱う団体と出会い今後の活動に繋げるこ
 とができました。
2.交流支援活動・募金
・昨年から行ったパキスタン洪水支援募金に加え、シリア大地震支援活動も行いました。
・売り上げの一部から、アル・カイールアカデミー縫製科に3万7千円、JVCラオスプロジェクトに3万円の支援
 を拠出しました。
・アレッポの石鹸キャンペーンを継続し、1,610円を特定非営利活動法人パルシックに支援しました。
3.ショップイベント
・7月にヘナ講習会、10月には周年イベントとして「アーシアンの中のパキスタン」を開催し多くの方に参加いた
 だきました。
4.生活クラブ虹の街関連
・ナイアード製品の千葉カタログへの掲載では、さらに紙面縮小の影響がありました。その中で初めて単独のチラシ
 を企画し多くの組合員へアピールすることができました。
・デポー展示会は前年並みの回数を実施し、好調を維持しています。
・デポー松葉町の存続と「よってって松葉」の運営に協力しました。
5.その他関連団体、地域とのつながり
・柏市・我孫子市の市民活動イベントの他、久しぶりに開催された近隣イベントも多く、地域の方々との再会ができました。
・JFSAのカルハナブラウスを通年で販売しました。また周年イベントでは多大な協力をいただき、連携した企画としてパキスタン製品の販売や写真展を行い、より関係が深まりました。
6.広報
・SNSの担当者を置き、定期的な発信を継続しました。それを見て来店したりイベントに参加する方が増え、同時にフェアトレードを知ってもらう機会にもなりました。
・地域情報誌「BE-COM」への記事掲載を継続することで、フェアトレード情報を定期的に地域へ発信できました。7.店舗運営
・新しいスタッフが2人入りました。
・ミーティング内でのスタッフ研修を行いました。外部研修には参加できませんでした。

2)アーシアンちば

1.アル・カイールアカデミー
・残念ながら縫製工房の閉鎖に伴い、新たな商品開発は出来ませんでした。「チリヤーストール」は引き続き販売しています。
2.生活クラブ虹の街関連
・センター・デポー出展、デポーでの常設販売・注文販売、千葉カタログでの販売を引き続き行いました。デポー常
 設販売の商品の試食を行い、商品の背景などを知ってもらいました。
・展示会で現在困難な状況になっているアフガニスタン、パレスチナの募金活動とラオスプロジェクトへの寄付を呼
 びかけました。
3.BOX・地域 
・BOXや地域でのイベントに参加し、知識を深め、学んだことを多くの方に伝えました。風の村BOXは3年目に入
 り、定着してきました。   
4.外部学習会
・外部の展示会や学習会に参加し、知識を深め、新たな活動につながる手がかりを作りました。
・千葉市在住のアフガニスタンの方が講師となるイベントに参加しました。今後つながりをもつきっかけとなりまし
 た。
・フリージャーナリストの下村靖樹氏の講演会「世界を学び、考えよう」講座「ルワンダ~ジェノサイドを超えて」
 を開催しました。18名が参加し、お話の後に参加者同士の交流の場を設けました。
5.キャンペーン
・アル・カイールアカデミーに対する「給食支援キャンペーン」5万円、シリア難民への支援「アレッポの石鹸キャ
 ンペーン」18,390円を引き続き支援しました。
6.その他
・JVCラオスプロジェクトに売り上げから3万円を支援しました。

Ⅲ 啓発・広報事業
生活クラブ虹の街との共催で「アレッポの石鹸講演会」を開催し、アーシアン会員や生活クラブ組合員にアレッポ
 の石鹸やシリアの現状について知ってもらう機会となりました。
・地域の方に向けてパレスチナのガザの映画上映を開催し、一緒に学び考えることができました。
・外部イベントに積極的に参加し、活動の内容やフェアトレードについて伝えることができました。

2)広報

・レター年3回(8月 12月 3月)発行しました。
 92号8月からカラー印刷になり、読みやすくなった、内容が分かりやすくなった等の好評の意見が聞かれまし
 た。
・ホームページは掲載内容や頻度は例年とほぼ同じでした。
・生活クラブ「コルザ」は年1回の掲載になり5月に「総会のお知らせ」の記事を載せました。
・フェイスブック・インスタグラムは店頭はじめ、出展、イベントなどでの反応で効果を実感しています。

Ⅳ.関連団体との協力

・生活クラブ、千葉グループ
「アレッポの石鹸講演会」の共催、千葉カタログへの掲載等 多岐にわたり協力を頂きました。
 千葉グループの各グループの活動に積極的に協力しました。
 千葉グループの会議に出席しました。
・JFSA
 JFSAパキスタン洪水支援の振込用紙をレター送付時に同封しました。
 カルハナ事業に協力し、柏ショップにて商品の販売を行いました。
・JVC
 ラオス報告会を2回開催しました。
 会員へレターでJVCラオス事業の寄付を呼びかけ、販売事業と合わせ支援金を送りました。

Ⅴ 組織運営

  • 理事会の開催と運営委員会、事業ミーティング
    ・理事会・運営委員会・事業ミーティングは予定通りに実施しました。
    ・中期(2024~2026)の活動計画を作成しました。

2)会員拡大と仲間作り
・個人会員 期首 338名 期末 338名 団体会員 期首 8団体 期末 8団体
「アレッポの石鹸講演会」にて5名の会員の加入がありました。団体会員の加入はありませんでした。
・運営スタッフは2名入りました。

3)その他
・「30周年の集い」を開催しました。
・中央ろうきん助成金制度「カナエルチカラ」に応募しました。

2023年度決算書類