<ラオス洪水支援>
ラオス洪水支援にご協力ありがとうございました。
2019年の秋より取り組んだ支援事業には多くの会員の皆様より寄付がありました。
お陰様で店舗、展示会等に置いた募金箱の分と合わせて総額93,000円になりました。
皆様のご協力に感謝いたします。早速3月にJVCに送金いたしました。
今回、JVCの木村茂さんに、現地の様子を寄稿していただきました。
●ピン郡における洪水支援の報告
昨年8月末、ベトナムから西進してきた台風とそれに前後する集中豪雨の影響により、ラオス南部で大規模な洪水が発生しました。ラオス政府によれば、この洪水によって6県44郡の約765,000人が被害に遭い、およそ195,000人が移転を余儀なくされました(11月7日付 ヴィエンチャン・タイムズ)。この洪水で、JVCのサワンナケート県ピン郡にある5つの活動村でも被害が出ました。
洪水は9月3日に河川の氾濫によって始まりました。9月6日には活動村の村人からJVCのラオス人スタッフに支援を求める連絡が相次ぎ、翌7日午前には現地調査も兼ねた緊急救援の実施を決定しました。JVCの活動地で起きたことで、かつ相当規模の災害であること、また村人から支援の強い要請があることに鑑み、緊急支援の必要性は高いと判断しました。
まず、村人や現地行政官から必要なものに関する情報収集を行いました。これに基づき、7日から12日にかけて、活動村5村で1,752kgのコメ、620kgの塩、400個の魚の缶詰、120kgの唐辛子、2,100食分の即席麺などを配りました。その後、2次支援としてピン郡の活動村3村185世帯に対し、合計82kgのトウモロコシの種、315kgのサツマイモの苗、5.8kgのカボチャの種、209kgのラッカセイの種、4kgのキュウリの種を提供しました。
活動村5村のうちニャン村、パシア村、ゲンサイ村4集落のうちの2集落では、家屋の大半が浸水被害を受け、その一部は倒壊し、多くの家財が流失するなど特に大きな被害を受けました。水田が冠水して稲が枯死してしまった農家も多く、家庭菜園の野菜や米倉に残っていたコメも泥水に浸かって食べられなくなり、井戸も土砂の流入によって使用できなくなりました。こうした状況を受けて、これらの3村では上述の食糧支援の他にも、6本の浅井戸の修理を行いました。また、家屋の被害状況を改めて調査し、必要に応じて建築資材を支援することを検討しています。さらに、今後は来季の稲作のための種もみの支援を実施していく予定です。
この場をお借りして、これまでの皆様からのご支援に厚く御礼申し上げます。と同時に、これからもJVCのラオスでの活動にご協力をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。