<交流支援事業:JVCラオス報告会>
JVC(日本国際ボランティアセンター)ラオス報告会 2021年3月4日(水)参加者14名
ラオス現地代表の岩田健一郎さんからZOOMを使って現地の様子、活動について伺いました。
ラオスは28.7万?(ほぼ本州と同じ)、人口710万人(埼玉県よりやや少ない)、周囲を中国・ベトナム・カンボジア・タイ・ミャンマーに囲まれた内陸国。
国民の多くが農村部住み、自給自足に近い生活を行っています。
2020年3月に日本に一時帰国し、ラオス政府の許可が出てラオスに戻れたのは2020年11月。政府のバスで指定のホテルに送られ
義務付けられている2週間そこに滞在しました。
「フードパンダ」というデリバリーサービスが普及しており、時々利用しました。1日1回の検温が義務付けられていました。
国境封鎖やロックダウンなど徹底した水際対策で新型コロナウイルス感染者数は少ないですが、コロナ保証はなく、物流が滞り
物価が上がっています。出稼ぎができないことで農業以外の収入が減っている人が多くなっています。
JVCラオスチームは現在サワンナケート県ピン郡およびアサパントン郡各5村計10村で
「サワンナケート県農村部住民よる自然資源の管理・利用支援プロジェクト」(2018年3月~2021年9月:当初計画から半年間延長)を行っている。
多くの農村では生活を森や川に頼っています。ダム建設やサトウキビ畑などの開発の影響を受けないように村人と一緒に作った地図を看板にし
客観的に見られるようにしています。村には精霊林(村人にとって大切な場所、精霊が住んでいる場所)があり、そこをコミュニティ林として守る活動もしています。
開発業者が来たら木を伐採してはならないと言える事、コミュニティ林の木を切る時は学校を建てるために使う・自分の家を建てるために使う等話し合う事などの決まりごとがあります。
また、森でキノコや葉を採るのは女性たちですが、森をどう使うかなどの意思決定の場所に女性が参加していない現状から、仕事の分担について考えるジェンダー研修も行っています。
その他に魚保護地区に魚を放流したり、法律カレンダーを作成して、村人に自身の権利について知ってもらう法律研修などを行っています。
目標は対象地域の住民が土地を含む地域の自然資源を主体性を持って管理・利用できるようになることで、プロジェクト期間を半年延長してフォローアップを行います。
今プロジェクト終了後は南部地域に活動対象を移す予定
ラオス南部は現在、キャッサバ(タピオカ)畑の開発ブームがきていて、資源土地問題
が起きています。また、JVCのような活動団体が少ないことから次の活動地の候補としています。MOU(ラオス政府の覚書・活動に必要)が取得できるよう行政との折衝を進めます。
JVCラオスプロジェクトへの支援はJVC国際協力カレンダーの売上利益を寄付する形で行っています。今年度も10月4回週と11月回週の千葉カタログで取り組みます。