早くも高裁判決は4月25日(火)10時から
高裁821号法廷にて出されます!!

結審したよ〜っ!高裁も勝利判決かなっ??
----高裁第3回口頭弁論報告----


 2月24日午前10時すぎから、東京高等裁判所第821号法廷にて、第三回口頭弁論が開かれました。小林側は弁護士2人のみ(よしりんや〜い!どうしたの〜っ?)、上杉側は本人、高橋弁護士、今東社長の3人(まじめ〜っ)。傍聴席は、小林側はトッキー1人で上杉側も6人(さみし〜。勝ちの決まった戦いは、観客も……とほほ)。

 その前日のこと、小林側から準備書面(再反論)が出されました。これを読んで高橋弁護士も被告の皆さんも困惑…。ドウショーもない内容で、しどろもどろ。前回の上杉側の反論によって戦意喪失した2人の弁護士が、時間稼ぎをねらう小林に怒鳴られて、しぶしぶ書いたこと歴然の、形だけのブンシヨウ。

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 その準備書面の最後には、わざわざ一章をもうけて、「原判決の背景事情と著作権法解釈の基本姿勢について」というタイトルがありました。なんとそこには、「本件に関し、いかなる特段の事情があるのか、(東京地裁の)判決書からは判然としないが、もし、その背景に『従軍慰安婦問題』があるとすれば、それは明らかな誤りである。本件訴訟の争点は、あくまで著作権法の解釈問題であり、それ以外の何ものでもない。『従軍慰安婦問題』など一切無関係である。被控訴人(上杉)が、『従軍慰安婦問題』といういわば国民的関心事に関する論争を扱っているがために、裁判所が、著作権法違反の判断を下すのに、その論争表現を制約するかの如き印象を抱き、躊躇を覚えるとすれば、それは明らかに間違いである」……だとっ。

 よくぞ書いてくれました。裁判の中で、上杉側は、まったく「慰安婦」問題を持ちだすことなく、著作権法にのっとって、正々堂々と論陣をはってきました。この裁判を起こした小林側の意図が、「慰安婦」問題を論じる上杉氏への批判封じにあったことは明白であったとはいえ、著作権にしぼった訴訟である限り、その土俵で戦うのがフェアーだからです。

 ところが、小林側は、上の準備書面で、「論争表現を制約するかの如き印象」、つまり「言論封じのための訴訟のような印象」を抱かないでくれと、裁判官に訴えているのです。これまで上杉側が裁判で一言も主張していないことを、なぜ自分の方からわざわざ言っているのでしょうか?

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「被告」とその「代理人」および「楽しむ会」は、著作権法違反など言いがかりであることは百も承知の上で、これまで全力を挙げて著作権法違反に当たらないことを論証し、地裁で完勝してきました。そして著作権それ自体における戦いも、果てしなく大きな意味を持つものでした。今また高裁で、小林側の控訴理由書を完璧に論破し、またまた勝ちそうになった結果、しだいにみんなの間で首をもたげはじめている思いが、「なら小林さん、いったい何のために提訴したんだっけ?」というシゴク当然の疑問。

 やはり後ろめたく感じているのでしょう、小林側。「訴訟は言いがかりではなかった」「嫌がらせではなかった」と主張したいのか、あるいは、「裁判で負けたのは『慰安婦』問題のせいじゃ〜っ!!」と言い訳して逃げようとしているのかも知れません。両方かも知れません。誠にまことに変な準備書面でした…

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そんなことで、今回の法廷方針を決める裁判直前の会議では、反論はやめて結審を要求しようか、ということになりました。ショーもない準備書面に反論する必要はないからです。しかし、例によって口頭弁論の直前にようやく準備書面がでてきているため、裁判官が読んでいなかったら、「テッテー的に反論しないのもまずいかな〜?」との意見あり、結果として、日本古来の「あうんの呼吸」というやつで、裁判官が準備書面に目を通しているようだったら、結審要求の意味がわかってもらえるだろうから、そのときは要求しようということになって法廷に臨みました。

 裁判が始まって、小林側弁護士が準備書面を正式に弁論し終えると、裁判長が被告側の高橋弁護士に向かって、「特に反論はありますか?」と問うたのです。高橋さんが「特に…?」と、上杉氏に問いかけると、「いや〜別に…」との答え。高橋弁護士は、その時すっくと立って、裁判長に向かい「゛特に゛ありません」と正式に回答。ここでは、例のあうんの呼吸で、裁判官がすでに準備書面に眼を通しており、「こんなものなら<特に>反論はしないですよね」と問いかけ、「もちろん<特に>ありません」と答える古式ゆかしい応答が法廷でなされたのでした。

「合議します!」の声を残して三人の裁判官は、扉の向こうに消えてしまいました。… そのときの数分間、上杉さんは、しばらく何かうつむき加減でいました。後で聞いた話では、金学順さんにお祈りしていたとか…。ウソーっ、あれは寝てたんでしょっ?

 姿を現した裁判長は、「結審します。判決日は4月25日10時です」と告げました。すでに裁判官たちが消えて以来、動揺の色をあらわにしていた小林側弁護士は、おどおどと、「証人申請(『SAPIO』編集長)をしていますので、これを取り上げていただきたいのですが」と言うと、裁判長は「そこまでの検討をする必要はないと思います」とのお答え。「ならば書面で提出をしたいのですが…」「べつに構いませんが、それによって判決が影響されることはないと思います」と、つれない返事。弁護士は真っ青…。

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 どうも、高裁判決も勝訴に終わるかもね…。

 裁判後は、傍聴者でしばしコーヒー・タイム。みんなで、判決日には、とんでもなくおもしろい計画を立てました。狭い日本を揺るがすビッグ・ニュースを、みなさんお楽しみに!

to be continued・・・・・・・・