上杉聰 vs 小林よしのり
「名誉毀損裁判」(謝罪文掲載等請求事件)東京地裁民事28部
判事団 加藤新太郎 片山憲一 澤田久文
10月10日午前10時、東京地裁722号法廷に於いて行われた、第一回「名誉毀損訴訟」の傍聴に参加してきました。 傍聴者はたったの6人。会報上でしか発表していなかったので覚悟はしてたんだけど、流石に6人は淋しいですよねぇ。「著作権裁判」での第一回が満席だったから、落差がちょっとね。ちなみに「楽しむ会」の仲間が4人、あとの2人はトッキーと、小学館の「編集総務部 法務考査室」室長代理のD氏というお方でした。訴訟関係のセクションかしら。それにしても真面目ね、トッキー。
さて、内容なんですけど、まだまだ入り口の手前という感じで報告に値するようなこともないんですよねえ。でも、これで終わりじゃYさんに何言われるか分からないから、何とか報告します。 裁判長の印象ですけど、てきぱきと双方に指示を出していて、この人の審理では「そんなに長くはかからないんじゃないかな」という感触を持ちました。閉廷後に高橋弁護士にお聞きしたところ、高橋さんは他の事件でもあたったことがあり「原告、被告双方に厳しい」裁判長だということでした。いいんじゃないでしょうか、そういう人の方が。 例えばその「指示」なんですけど、「原告の主張は似顔絵を書いてはいけないという主旨なのか。それはいくら何でも主張自体が失当ではないか。その辺り、もう少し具体的に主張して下さい」とか、「謝罪文広告が朝日、産経ということですけど、この二紙にした理由は何か」とか、「人格権侵害の具体的法益を示せ」とかとか。 対して被告側には、「本文のマンガと欄外の文章の関係を反論の中で具体的に明かして下さい」なんて指示していました。 取り敢えず今回「小林・小学館側」から提出された「答弁書」では、まだ具体的に被告の主張は示されておらず、訴状に対して「ここは認める、ここは争う、ここは不知」というだけのものでして、実質的には、次回上杉側が提出する「準備書面」に対するあちらさんの具体的な反論でスタートするものと思われます。第二回以降の報告にご注目を。 あっ、そうそう、被告の一人であった単行本発行者の岡成憲道氏は亡くなられているそうで、この方に関しては近く正式に取り下げられることになりました。
こんなとこかしら。
よしりんの代理人は、今まで通り、中村・瀧澤両弁護士。大変ね。 それと、小学館側の弁護士、ちょっと曲者の感じ。少なくとも、よしりん側の二人よりは手強そう(笑)、かな。まっ、ただの勘なんですけど。
今回は朝一だったけど、次回は少し楽になりますよ。
11月14日(火) 11:30〜、722号法廷
上杉さんの参加はまだ未定ですけど、閉廷後、高橋弁護士を交えて簡単な報告会を行っています。ガラガラの法廷より、傍聴人で埋まっている法廷の方が俄然やる気になるのは弁護士さんだって同じでしょう。 皆さん、ぜひぜひ傍聴にご参加下さい。そして、「楽しむ会」にもご参加下さい。 では、また。