<目 次>
●イラク問題アピール文
●ピース・キャンドル・ナイトの報告
●伊藤千尋さん帰国歓迎会の報告
●コスタリカ合宿の感想
●あとがき
暴力の連鎖の続くイラク情勢の悪化にかんがみて,当会でも,以下のようなアピールを発表し,世界の市民に非戦・平和の呼びかけを行いました。
2004年4月30日
コスタリカの人々と手をたずさえて平和をめざす会
「伊藤千尋さんを囲む会」の報告です
2004年4月29日,当会の共同代表の一人,朝日新聞記者の伊藤千尋さんがロスアンジェルス支局長を降りられ,数年ぶりに日本勤務になるということで,帰国を歓迎するため,急遽歓迎会を行いました!
突然の呼びかけにもかかわらず,総勢14名の参加。お豆腐懐石を食べながら,話はイラクの情勢,日本のマスコミのあり方などなど縦横無尽に広がり,たいへん有意義かつ楽しい会となりました。学生の方々も参加し,みなさん2次会までお付き合いいただきました。
「まだまだ話を聞き足りないね,でも6月19日にまたお話が聞けるね」ということで名残を惜しみながらの散会となりました。
「コスタリカ平和の会合宿2003」の感想
当初、この合宿は8月に予定されていましたが、残念なことに台風の影響で長野まで行くのは諦めざるを得ない状況でした。しかし、なんとそんな悪天候にもかかわらず参加者のほとんどが出かける用意で駅に集まっていたこともあり、茅野まで足をのばせない代わりに池袋にて勉強会が行われました。この時、同じ大学生である一橋大学のPARMANのメンバーらによる2003年3月のコスタリカ訪問の報告も行われたのですが、未だコスタリカに行ったことのない私は、同世代の彼らが充実した日程で、コスタリカをよく知り学び、正に満喫している笑顔を写真で見て、正直羨ましくて羨ましくてたまりませんでした。それまでの定例会などでも、実際にコスタリカを訪れたことのある方々の様々なお話を聞いてきましたが、未踏の地に対してこれほど衝動を感じたことはありませんでした。この焦燥感と、嵐の中でも集う「勉強熱心」なメンバーへの感心が、私の第一回目の合宿の感想でした。
そしてこの2ヶ月後、10月12−13日、秋のよき日に長野県茅野での仕切りなおしが叶いました。実は前日まで徹夜続きで、往路車中では寝てばかりで景色や団欒を楽しむ余裕はありませんでした。しかしバスが止まって目を覚ますと、着いた所は紅葉が始まったばかりという、山中に佇む落ち着いた雰囲気の旅館で、おいしいお料理と温泉とその景観とでいつの間にか自分の体調の悪さなど、完全に忘れてしまっていました。
思い返せば、6月のヒバクシャ・シンポジウムに、コスタリカ平和の会に出会ったこと、コスタリカがそれまでの自分の経験と不思議とつながっていたためにこの会に入り、定例会にまでお邪魔させていただくようになったこと…無数の偶然が重なって導かれた結果のひとつに、あの日の合宿もあったのだな、と因果の連鎖に感動するばかりです。
茅野での、老若男女入り混じった独特の空気は、その鎖がなければ味わえなかったものだし、合宿後の日々にも新しい環を与えてくれているな、と実感しております。
どうか、これからもこの会の仲間でいさせてください。私も皆様の環に「熱い心と冷たい頭」からの風を通せるように精進したいと思います。
あとがき
イラクで日本の民間人らが武装集団に拘束された際には,コスタリカ平和の会のメンバーやその他の多くの方々と一緒になって,東京都各地で人質救出のための訴えを行いました。
「何とか無事に解放されて欲しい」・・・このような市民やNGOの声がイラクまで届いた結果,無事に解放されたのでした。チラシを受け取った多くの若者から,「がんばってくださいね」と励ましの声を受けました。署名もたくさん集まりました。一部マスコミは,拘束された人質たちの「自己責任」を過度に強調していますが,市民の多くは,ボランティア活動や取材活動の重要性についてきちんと認識しているということを肌で感じました。