第1号以来お待たせしました。
「コスタリカ平和の会」も結成され、はや1年がたとうとしています。
この第2号では、イラク攻撃に反対する署名・要請行動の報告、学生サークルPARMANによるコスタリカ・セミナーツアー報告、そして、第2回総会と映画上映会の案内を掲載しております。
アメリカによるイラク攻撃に反対し、平和的な外交努力での紛争解決を求めて、コスタリカ平和の会では、ブッシュ・アメリカ大統領宛てに署名・要請活動を行ないました。
署名を呼びかけてから1週間あまりの間に、710名分!が集まりました。3月11日に、コスタリカの会の事務局のメンバーでアメリカ大使館に届けてきました。
アメリカ大使館の周辺はたくさんの警備員が配置されており、横断歩道を渡るにしても、警備員のチェックを受けました。最終的には、会の代表の藤原真由美と大山勇一とで、大使館のセキュリティ担当者に渡してきました。また、その後も、郵便やファクスにて署名が続々と届きましたので、さらに、60通分を大使館に郵送いたしました。
みなさまのご協力に事務局一同たいへん感謝します。
以下に、署名用紙を日本語バージョンと英語バージョンで掲載します。
■アメリカ合衆国によるイラク攻撃に反対します■
親愛なるブッシュ大統領へ
2003年3月11日
わたしたちは、軍隊を捨てた国「コスタリカ」の知恵と実践に学び、戦争を放棄した国「日本」において、平和社会の実現に向けて活動をしている会の一員です。
貴職はイラクへの武力攻撃に向けて準備を整えておりますが、貴職の考えている「先制攻撃」そして武力によるフセイン政権の打倒は、いずれも国際法上禁じられた行為です。
このような国際法を無視したイラクへの武力攻撃を、どうか思いとどまってください。イラクに関する大量破壊兵器疑惑の問題は、国際連合による査察を継続・強化するとともに、外交的な努力と国際世論の力によって、平和的に解決されるよう努力すべきです。
「命を大事にする」−軍隊のない国コスタリカを視察する中で、私たちは、たいへんシンプルな考え方を学びました。しかし、この考え方こそが軍隊をなくし、戦争を否定する土台となっているのです。そしてまたコスタリカでは、紛争が生じた場合でも、対話によって解決できるという信念も学びました。生活のあらゆる場面で話し合いによる解決が実践されているのです。このことは国際問題でも同様に当てはまるはずです。
どうか、貴職におかれては、「命を大事にする」視点、「対話によって解決できる」信念を持って、イラクにおける問題に対処してください。
万が一、戦争が起こった場合、その戦争によって大きな被害を受けるのは、常に無辜の市民です。イラクの市民、特に子どもたちの被る甚大な被害について、どうか思いを致してください。また、貴職が計画されている武力攻撃が実現したならば、イラクばかりではなく、世界は大混乱となり、恐慌をまねくおそれがあります。
現在、世界各国で平和を望む世論が沸き起こっています。わたしたちの住んでいる日本でもそうですし、また貴職のおられるアメリカ合衆国においても戦争に反対する声が少なくありません。このような全世界の人々の良識に耳を傾けてください。
「全世界の国民」は、「ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利」(日本国憲法前文)を有しています。いまこそ、貴職の理性的かつ冷静な対応が求められています。武力行使に「正義」はありえません。
どうか、武力攻撃という手段ではなく、命を尊重し、対話を重視する平和的方法によって問題を解決してください。
呼びかけ人
コスタリカの人々と手をたずさえて平和をめざす会
Dear Mr. President:
We are members of society called、 "Aiming and Bringing Peace with Costa Ricans". We are a group of Japanese citizens、 where the country relinquished warfare by its constitution、 trying to put peace into practice just like the Republic of Costa Rica. As you know、 Costa Ricans abandoned armed forces completely and has the knowledge and wisdom of peaceful resolution.
We understand that you are arranging and preparing for an attack on the Republic of Iraq、 but this action goes against conventional wisdom and general international law. Please rethink your actions as it disregards、 neglects、 and ignores international law. Disarming Iraq of weapons of mass destruction should be resolved by more legal and peaceful diplomatic means; for instance、 by continuing and reinforcinginspections of all allied United Nations countries、 by more effective foreign diplomacy for peace and armony、 and by the power of international public opinion.
When we investigated Costa Rica、 which banished all military forces、 we learned a very simple concept、 "One's life is so precious". And yet、 this simple way of thinking made Costa Rica give up on possessionof armed forces and warfare all together. Also、 Costa Rica has this knowledge as well as conviction about effective conversation which canresolve or settle any dispute or trouble. Effective consultation and settlement skills can be seen and practiced at every possible place in daily life in Costa Rica. If it is in our nature、 the same method can be and should be applied to the current international affairs. So、please deal with this international affair with a viewpoint of "One's life is so precious" and with conviction of "Resolution by effective communication".
Suppose this war happens、 almost always the innocent、 harmless、 and just ordinary citizens would get immensely injured and even killed. Do you really want to produce more innocent deaths on top of what has happened already ? Do you really want more harmless people dead ? Please reconsider the enormous damage that would impact the ordinary citizens of Iraq、 particularly the children. If you proceed with your plan、 Iraq and the whole world would be lead to confusion、 chaos、 and panic and this would also lead to another economic recession and worldwide depression which may start World War III. Now、 the prevailing global public opinion of maintaining and restoring peace breaks out from all over the world. It is so in Japan、 where we live、and also in the United State of America that the voice of anti-war is strong and growing even stronger. Please listen to what these people saythe people's common sense.
It is written in the Constitution of Japan、 "We recognize that all peoples of the world have the right to live in peace、 free from fear and want" and we know everyone in the world possess this right. Now is the time to show your true intelligence、 rationality、 and composed reaction. Use of military force can never lead to righteousness or justice. We ask you to resolve this affair not by military power but by alternative peaceful means and in the process respecting human lives and focusing on effective and peaceful communication and resolution.
Very Sincerely、
一橋大学の学生を中心に結成された「PARMAN」のメンバーが、2003年3月にコスタリカを訪問してきました。そして、コスタリカ平和の会でもセミナーツアーの報告を受けました。以下、セミナーツアーの報告をご紹介いたします。これを読むと、本格的な報告が聞きたくなりますよ・・・
今後も、日本の学生の多くがコスタリカを訪問し、平和や人権、環境、教育、福祉といった多くの分野でコスタリカの取り組みを学んできて欲しいですね。
PARMAN(一橋大学経済学部3年)天野 佑香
私たちPARMANは、3月8日から26日の19日間、コスタリカセミナーツアーへ行ってきました。他大学からも募集を募り、合計12人で行ってまいりました。今回が初のツアーであり、PARMAN設立の目的の一つでもありました。
[開催日時]2003年6月21日(土曜日)●第2回コスタリカ平和の会の総会を開催いたします。会員のみなさんとともに、これまで一年間の会の活動、あるいは会員一人一人の活動を確認・紹介しあうとともに、現在の日本と世界の動きを見すえて、今後の会の積極的な活動方針を考えていきたいと思います。そのほか、会内の人事、会則の整備、決算と予算、会員拡大の方法についても討議・検討をしていきます。会員だけに限らず、多くの方のご参加をお待ちしております。
総 会:午前10時から
上映会:午後2時から
[開催会場]総 会:東京都文京区・向丘生涯学習館
上映会:東京大学農学部「弥生講堂」
PeaceT(平和を望む東大生の会)について★☆★上映会に際してのカンパのお願い★☆★
アメリカの9・11テロ事件を機に、国内外の平和問題について考えるために結成された学生グループ。東京大学の学生に限られない。これまでに、写真家、森住卓さん講演会や、映画「11'09"01/セプテンバー11」鑑賞会、中村哲医師・永井真理医師講演会を開催するなど積極的な活動を行なっている。詳しくは http://peacetea.hp.infoseek.co.jp/ahome.htm 参照。