日時:2004年9月4日〜5日
場所:神奈川県・箱根湯本ホテル
恒例となった夏期の合宿。今回の参加者は女性11人男性10人という華やかなものでした。このすばらしい人員構成が活発な当会の活動を象徴しています。
箱根湯本駅からわずか徒歩15分の場所とは思えない、落ち着いた温泉街のホテルで合宿が行われました。駅周辺の喧噪とはうって変わった静寂に満ちあふれています。旧東海道のいしだたみの道がしずかにむかえてくれました。この道は江戸時代には大勢の人が行き交い、参勤交代の大行列が通ったとは想像もできません。討論で疲れた頭を冷やすにはもってこいのところです。
付いたら早速、休む間もなく勉強会。テーマは「もう一つの平和は可能か?コスタリカから日本へのメッセージ」。講師の上村雄彦さんのコメント「私は今年の2月から3月にかけて、コスタリカとキューバに行って来ました。帰国後、では、日本はコスタリカから一体何を学ぶべきなのか?という視点から、自分なりに整理してみました。」
さらに、伊藤千尋さんの熱の入ったお話。ロサンゼルス特派員の経験を中心にして、内容は「中南米の他の国とコスタリカを比較し、平和がコスタリカだけに特有な状況かということ、平和憲法を持つ日本人の人道支援のあり方など、中南米の壮大な叙情詩を語りましょう。登場人物は、スペインの征服者からニカラグアの少年兵、難民、銃を取るカトリック神父、阿部晋太郎、フジモリからカントまで」
今後の活動などについて意見交換。窓の外に落ちる滝の勢いに触発されて、様々な意見が噴出しました。「在コスタリカ日本大使館主催の日本週間に行こう」「フィエスタ・デ・コスタリカが楽しかったので、今年もやろう」「両国人々の交歓を実効とするため、ホームステイの実施は出来ないか」など、大いに希望をふくらましました。出た意見のうちのいくつかは、さっそく実行します。
和気あいあいとした懇親会でも、あちこちに議論の輪が出来て、大いに盛り上がりました。この熱は部屋に帰っても冷めることなく、徹夜状態で話し合うまでに発展しました。日頃の考えていることが整理出来ただけでなく、新しいアイデアも盛んに生まれることになりました。
盛りだくさんの二日間はあっという間に過ぎました。渓流が「しっかりやりなさい」と、やさしく見送ってくれました。身も心も充実して帰りました。今後の活動が楽しみです。