第44回 ボーンセンター露天風呂 「食の未来と農業」報告

【講師】
熱田忠男(ボーンセンターサポート会員)

映画「未来の食卓」は
フランスで作成された。
子ども達には無農薬、無化学肥料で栽培された食べ物を食べさせたい。村長をリーダーとした取り組みは、まずは学校給食から実現を図る。その為には地域農産物を有機栽培に切替えていくという地産地消の取り組みが行われる。子ども達にも、学校での菜園づくりを通じて農作物に関心を持たせていく。

映画を鑑賞した後、 旧野栄町で自然農法を数十年取り組んできた体験を熱田さんが熱く語り、その後熱田さんのお米で作ったおにぎり等を食べながら参加者の熱心な意見交換が行われた。

【感想】
バナナは皮を剥いて食べるので安全だと信じ毎日食べていた筆者は、熱田さんに聞くと、土壌に散布された農薬をバナナの樹が吸い上げ果実にも蓄積されるし、輸送・保管段階でも薬が使われそれが皮から中まで染み込むこともあるので安全とは言えないとのことでショックであった。
食の安全は農林水産業のあり方に繋がりさらに環境問題に繋がっていく。農薬、化学肥料を使って安い農産物が販売されている。しかしこれは土壌汚染等の環境汚染や健康被害の費用を負担していないからできることである。公害問題と同様に外部不経済を発生させているのである。生産者、流通業者に対してこの外部不経済発生コストを負担させなければならない。そのことによって安全な食品や安全な環境の実現を図っていかなければならない。
生産者、流通業者が安全安心な食品の提供をしてくれないならば、家庭菜園等による「自産自消」で自らを守っていくしかないのかもしれない。因みにTV報道によれば全国の農業従事者は260万人で、貸し農園を利用している人は200万人もいるらしい。

(文責 サポーター会員 家永尚志)

 


 

BACK