第34回 ボーンセンター露天風呂 「動物ってなんだろう」 |
【講師】
中野真紀子(サポーター会員)
12月22日、中野真紀子さんのスマートなお話と手書きのメモとイラストがかわいいプレゼンテーションによる露天風呂講座がありました。
「ドウブツモンダイ」といった設定での解説はユニークでした。動物にもその生を全うできるように配慮してあげるのが基本です。
千葉県は犬や猫を大量に“処分”してしまうことで有名(名誉なことではないです)。また、猿などの野生生物はできるだけ殺傷しないで済むなら、そのように対応すべきです。例えば、畑には電気を通した鉄線を巡らし猿の畑への侵入を防ぐなど、上手に被害を避ける工夫が必要です。いわば、人間と動物との共生です。
Pet Shop & Breeder モンダイ
ペットショップでは違法に捕獲したペットが売られていたり、ブリーダーといわれるペットの繁殖業者がペットの管理で、狭い檻に水も与えず飼っているなどの虐待事例があるなど、ペットにとっては厳しい現実があります。そこで、中野さん達は千葉県に動物保護条例をつくろうと運動を進めているそうです。
ペットブーム
最近のペットブームで気がかりなのは、多頭飼育モンダイ。一種の精神疾患と言うことですが、飼主が責任もって飼うことができる範囲を遙かに超えて、例えば犬や猫を10数頭飼い、管理しきれず周囲に被害を与えてしまっています。
動物実験
大学や研究所では、無原則にペットが実験に使われています。日本で開発した動物の内臓模型が、外国では活用されているが、当の日本でほとんど使われていないとのこと。例えば、類似事例では、日本で開発されている太陽電池が開発途上国で愛用されていますが、その利用環境をコーディネートしているのは日本人ではなく欧米の人達だったりといったことがあります。
いずれにしても、ペットも現代に生きる生物として、その自然な生の営みを私たち人間がバックアップしていく姿勢が求められます。
今後も、中野さん達の取り組みに期待しましょう。そして、いろいろ教えてくださいね。
(文責:成岡茂)