ボーンセンターでは、若葉区公民館主催事業である「若葉区民大学(生涯学習講座)」のコーディネート業務を受託し、2008年10月から11月にかけて、5回にわたって講座を実施しました。講座の内容の概略は、以下のとおりです。
○第1回: |
「オリエンテーション・導入講義」
「グループワーク〜地域資源を出し合う」 |
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・講師:原田正隆(ボーンセンター運営委員) |
○第2回: |
「商店街とまちづくり」
「ITを活用したまちづくり」 |
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・講師:海保眞(ボーンセンター運営委員)、
吉野貴之氏(NPO法人TRYWARP副代表理事)、
吉川亮氏(ピーナッツクラブ運営事務局) |
○第3回: |
「福祉とまちづくり」 |
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・講師:原田正隆(ボーンセンター運営委員) |
○第4回: |
「若葉区の歴史資源とまちづくり
〜中世城郭群と道から考える」 |
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・講師:杉田秀一氏(千葉市の遺跡を歩く会代表) |
○第5回: |
「若葉区の自然資源とまちづくり
〜大草谷津田いきものの里の現地探索」 |
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・講師:鈴木優子(ボーンセンター副代表) |
この若葉区民大学は、『ふるさとへの郷土愛と地域づくり』をコンセプトに、平成12年度から毎年行われているのですが、ボーンはほぼ毎年、講座の実施に何らかの関わりをもってきました。今回は全体コーディネートを依頼されたわけですが、まずテーマを「地域資源を活かしたまちづくり」と決め、単なる知識の詰め込みでなく、公益的な視点を身につけてもらうことをねらいの一つとしました。また、外部の関係者にも協力をいただいてバラエティに富んだ講師陣とし、参加者に飽きさせないような工夫もしました。
以下、開催当日の様子などをご報告します。
まず受講者数ですが、毎回10〜15名程度で、性別は女性がおよそ7割、年代は60歳前後の方が大半を占めていましたが、中には80歳を越える男性の方もいらっしゃいました。自己紹介からは、特定のテーマ(例えば自然など)に関心が限定されている方が多い印象で、市民活動に参加している、または興味を持っているという方は、ごく少数でしたが、それでも、区民大学には毎年参加しているという方もおり、地域に対する愛着や、地域のことをもっと知りたいといった思いは強く感じることができました。
こうした参加者の属性・思いとプログラムの間に若干の“ずれ”があった(参加者募集の段階で趣旨が十分伝え切れなかった)ためでしょうか、受講者アンケートには、「目標が不明確だった。」「もっと参加者どうしで議論をさせるべき。」といったご意見もいただきました。一方で、「今まで知らなかったことを学んだ(気付かされた)。」といった感想や、「これで終わってしまうのはもったいない。」「もっとPRして多くの参加者を集めるべき!」といったご意見が多くあり、前向きに考えれば、参加者に刺激のようなものを与えることはできたのではないかと思います。
手前味噌ですが、今回コーディネートを担当してみて、ボーンには人材という資源が豊富にあることや、周辺には多様な専門家のネットワークがあることを再認識しました。今後このような地域のまちづくりの推進のための講座を、依頼をいただいた場合はもちろん、自主事業として行うこともできるし、ボーン10周年の集大成として実施してみてもいいのではないかと感じました。
(運営委員 原田 正隆 )