千葉市稲毛区長沼コミュニティセンター
〜 ”縁が和”だよりVol.6
平成22年6月1日
今年は、市内全コミュニティセンター(以後C.C)指定管理者制度導入の1期目最終年度です。指定管理者1期目5年間の成果評定が為され、2期目の指定管理者選定に入ります。制度導入により、利用者への変化はあったのでしょうか?
長沼C.Cは開館と同時に指定管理者制度が導入されましたので、残念ながら比較・検証する事はできませんが、C.Cの運営をサポートしている「運営委員会」を考えてみました。
「運営委員会」は平成21年度までは、自治会関係者・利用サークル代表者から成り、市長による任命で任期は2年、毎月1回程度開催されていましたが、制度導入5年目にして平成22年度から管理者による任命になり、名称も各管理者に一任されるようになりました。委員任命者への交通費など謝金も管理者へ移行されるようです。
一律的ではなく地域に根ざした特色のある運営となる運営方針を決定していく「運営委員会」となるためには、普段の利用状況を知り、地域を知っている方が任命されることが大事だということは先の「縁が和だより」にも述べてきました。そしてそのためには、これまでの「運営委員会」とは違い、自治会関係者は他のC.Cと重複する方は極力除き、地域とセンターを知り利用しているC.C近隣の自治会から選出・任命をして欲しいと願っています。また、利用サークルからの任命者の割合を増やし、利用者が単に無料の部屋を借りるという意識だけではなく、管理者や自治会関係者と共に運営を考えていってくれる事を願っています。
現行では自主事業を「運営委員会」が検討・承認するだけですが、今後は提案する事も可能に思われます。
平成22年度は名称や委員の“募集”は、時間的に無理があったようですが、次年度からに期待したいと思います。利用サークルだけではなく、“利用者枠“を拡げることで、体育館利用者なども入るとまた違った視点が得られると思います。
利用者が多数関われば、センターを運営する上の理解も得られ、利用マナーの向上というおまけもあるでしょう。
更に地域の方が「C.Cまつり実行委員会」に参加して頂ければ、地域に根ざした“C.Cまつり”を創り上げることも可能でしょうし、ますますC.Cが地域の“核”となっていくでことでしょう。
「運営委員会」が管理者へ移行したことは、これからのC.Cを真摯に考える管理者に運営される事により、「誰でも参加・利用できる開かれたC.C」になる第一歩に成り得ると信じています。
今まで述べてきた事は、管理者の理念に関りますが、行政の指導・管理下にあることを忘れてはいけません。
千葉市がこのまま制度導入を続行するならば、従来の「コミュニティ条例」を検討・修正する時期に来ていると思います。
現行でも行政や自主事業・自治会などは事前予約が出来ますが、定期利用サークルに対しても、サークル活動を支えるために何ができるかなど、一般利用者の利便も考慮することも必要でしょう。また、利用者数にロビー利用者を加えていく事も、C.C利用の地域住民評価の一つではないかと思うのです。
管理者が5年任期の次期を見据えて、単に部屋の稼働率や利用人数を気にして部屋貸し業とならないためにも、「運営委員会」や行政の指針は不可欠です。
地域の“核”を行政と一緒に住民が創っていくことは、BORNが長沼C.Cグループの一員として最初に掲げた「縁が和」がC.Cの中で創り上げられ、「C.Cを中心にしたまちづくり」にも繋がっていくことなのです。

 
(運営委員 豊口恵久子 )


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