話題提供者:
成岡 茂ボーンセンター運営委員
講師コメント: これまで生活排水処理の主役は下水道で、浄化槽は下水道が来るまでのつなぎ役でした。しかし、平成13年度からは新設の浄化槽は、合併処理浄化槽以外は設置できなくなり、水質も下水道と遜色ない状況です。都市部など人口集中地域は下水道、閑散地域は浄化槽という役割分担を明確にすることにより生活排水処理を促進することが可能です。しかし、市町村の計画はいまだ下水道が主体です。このたびの東日本大震災において習志野市、仙台市などは下水処理場が大きな被害を受け、いまだに仮排水の状況です。復興の主役は浄化槽です。仮設住宅などで大活躍しています。浄化槽は製造、設置、保守点検、清掃、法定検査など一連の工程が適切に実施されて始めて、良好な水質が確保されます。今回は、浄化槽の現状と課題について報告します。
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