こども科学館意見交換会要旨
平成17年10月10日
8月3日、市教育委員会の担当の方々に出席いただき開催された「こども科学館(仮称)に関するNPOとの合同意見交換会」では、科学館の計画段階から市民、NPOにもっと開かれ、共に連携し夢を共有できるような取組を求める声が相次ぎました。市民と連携する博物館となるように、今回の意見交換会をスタートとして、今後ともいろんなことにつき申し入れをしていくことを市の方に伝えて散会しました。以下要旨を紹介します。
           
●主催者を代表して千葉まちづくりサポートセンターの福川代表から一言
・財政が厳しい中、こども科学館を市がつくることは素晴らしい。
・やる以上は本来の目的・主旨に役立つように良いものになって欲しい。
・展示ケースにものがあり受動的に子どもたちが触れるというのではなく、能動的に子ども達の活動を促すというものが求められている。
・従って、提供する側は金を使った装置、ソフトウエアというものよりも、頭を使ったものにする必要がある。

     
       
   
●千葉市教育委員会生涯学習部文化課の担当の方から
・こども科学館(仮称)建設に向けての経緯、計画の概要、展示コーナー及びアイテムの概要説明
http://www.city.chiba.jp/education/edu/bunka/kagakukan.html
 
                 
 
千葉まちづくりサポートセンターから
・公立博物館等のリストラと市民連携の動き、長崎歴史文化博物館等に於ける指定管理者制度導入の動き等を紹介。
・評価の高い科学館である「未来館」が掲げている「使命」の紹介と、そこでのボランティア活動を紹介(http://www.miraikan.jst.go.jp/j/volunteer/index.html)、
・自前で活発な活動をし、地域の科学館とも連携活動をしているNPO科学塾の活動を紹介
NPO発見工房クリエイトhttp://www.infopia.net/create/
NPOおもしろ科学たんけん工房 http://park2.wakwak.com/~tanken/
・千葉で活動している、NPOちばサイエンスの会http://chibasai.pro.tok2.com/index.html
を紹介。

学ぶべき点は、科学館においては、子ども達と接するボランティア・インストラクターの役割が非常に重要であるということ。

   
               
   
●参加者からの意見
・千葉のこども科学館としてオリジナルなものを考えるべきである。
・千葉の地域性を反映した、まちづくりの課題解決に資するものを工夫するべきである。例えば、都川を想定した50mm/hr降雨強度の体験、幸町団地を例に地震の際の液状化現象の展示など。

・各学年令層に対応した肌理細かいガイドブックを用意する必要がある。
・科学雑誌が閲覧できるように図書室を是非設置すべきである。
・学校が借り出せる実験キットも用意する必要がある。

・千葉市は広域故、身近なところでの科学館の出前を実施するべきである。地域のこども支援活動に専門家を派遣して欲しい。

・市民との話し合いの場や機会がもっと必要。文化課から情報発信すべきである。

・大人にも魅力あるもの−科学に関して親の方が知らないことも多い。週末科学少年・少女に戻れるような内容の工夫が必要である。

・開館前に市民と一緒に評価尺度づくりが必要。それがないと業者丸投げになってしまう。

・託児は同じ建物内にできる子育て支援センターが利用できるというように、内部の連携を図る必要がある。

・運営にあたり経営という視点が不可欠、その為には責任体制の確立が重要である。

●最後に福川代表から
科学は日進月歩であるが、説明のあった計画は何か固定的な感じがする。また、ボランティアが単なる説明員になってしまわないか心配である。

           
文責:家永尚志(サポーター会員)

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