183 大野 光明「<脱走>する経験と主体―――ベ平連・ジャテックの反軍・反基地運動をめぐって―――」社会思想史学会、立命館大学、2007年10月13日.10/06/23掲載)(2013/05/12に補正)

 この論文は、2007年10月に京都で行なわれた社会思想史学会で報告されたもので、立命館大学先端総合学術研究科の大野光明さんが報告されたもので、司会は岡山大学の太田仁樹さん。これは、『社会思想史学会第32回大会 大会プログラム・報告集』に掲載されている。
 その先頭の部分のみを以下に掲げる。
 

自由論題報告(大野)          10月13日 11:10−11:55           会場 志学館131

        <脱走>する経験と主体
――ペ平連・ジャテックの反軍・反基地運動をめぐって――
                                              大野光明(立命館大学先端総合学術研究科)
1.はじめに
 本報告の目的は、1965年から1970年代前半に、ベトナム戦争に反対し、反軍・反基地運動を展開したべ平連くベトナムに平和を!市民連合)とジャテック(反戦脱走米兵援助日本技術委員会)による反戦・反基地運動を対象とし、ボーダーライン(基地のフェンスと国境)を越える運動がどのように生まれ、運動の場で出会いを重ねた人々がどのように主体性と関係性を変容させたかを検討することである。
 近年、べ平連とジャテックについて、当事者の回想や総括だけでなく、その活動についての体系的・実証的な研究の成果が出てきている。本報告はこれらの資料・研究の成果を踏まえ、べ平連・ジャテックの運動を分析する。第1に、ベトナム戦争時の日本の役割、べ平連とジャテックの運動の生成・展開の過程と特徴を概観する。特に、運動の場で生まれた交流−日本人同士のみならず、世界各国のグループや活動家、米兵とのコンフリ
クトを孕んだ直接・間接の交流――を確認する。第2に、脱走兵及び反戦GIを支援する中で、べ平連・ジャテックに参加する主体の変容過程に着目する。軍隊に象徴される国家権力と自らの生との関係性を問い、<脱走>へと向かうような主体化の過程があったことを確認したい。……

その全文はPDFファイルになっており、以下をクリックすれば、『報告集』が読めますので、その中の64〜69ページをご覧くださいhttp://shst.jp/Convention/2007/2007taikai.pdf

 

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