134『東京新聞』コラム「筆洗」欄(『東京新聞』2007年5月11日号)(2007/05/12記載)

 5月11日の『東京新聞』コラム「筆洗」欄では、本欄 No.130 で紹介した瀬戸内寂聴さんの文に触れ、「瀬戸内寂聴さんのエッセー『あしたの夢』を読んで驚いた……」という書き出しで、瀬戸内さんの文の要旨を紹介したあと、最後を以下のように結んでいる。最後の2節だけをご紹介する。

 ……▼小田さんが七日、都内の病院に入院した。手術はせず化学療法を受けるという。鶴見俊輔さんは小田さんとの出会いを「浜辺を歩いていたら、ビンが転がっていた。好奇心でふたを開けたら、もくもくと煙が上がって巨人が出てきた」と例える▼十年前の本紙文化面連載『西方ニ異説アリ』を担当した。判じ物のような悪筆を解読、活字に起こすのを毎月楽しんでいた。この稀代(きだい)の運動家の再起を願ってやまない。
  (『東京新聞』2007年5月11日号「筆洗」欄より)

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