13
4. 『東京新聞』コラム「筆洗」欄(『東京新聞』2007年5月11日号)(2007/05/12記載)
……▼小田さんが七日、都内の病院に入院した。手術はせず化学療法を受けるという。鶴見俊輔さんは小田さんとの出会いを「浜辺を歩いていたら、ビンが転がっていた。好奇心でふたを開けたら、もくもくと煙が上がって巨人が出てきた」と例える▼十年前の本紙文化面連載『西方ニ異説アリ』を担当した。判じ物のような悪筆を解読、活字に起こすのを毎月楽しんでいた。この稀代(きだい)の運動家の再起を願ってやまない。
(『東京新聞』2007年5月11日号「筆洗」欄より)