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30. 瀬戸内寂聴「小田実さんとの仲」(『東京新聞』2007年5月2日夕刊 文化欄「あしたの夢」)(2007/05/03記載)『東京新聞』文化欄に月1回掲載されている瀬戸内寂聴さんの「あしたの夢」という随想欄の5月2日号に「小田実さんとの仲」と題する文が掲載された。ここでは、女性から見える小田実さんの印象について、瀬戸内さんの目での紹介が、エピソードを交えつつ書かれたあとで、最後に、小田実さんがガンに侵されたことにふれ、「私は絶句して、泣いていた。」と結んでいる。以下には、その冒頭のごく一部と、最後の一部をご紹介する。
瀬戸内寂聴・あしたの夢 「小田実さんとの仲」
小田実さんとの交友は旧い。小田さんが『何でも見てやろう』のベストセラーをだしたころ、もうお友だちの一人だった。今でも鮮明に覚えているのは、私が東京・御茶ノ水の駅から駿河台の坂を下りていったら、下の方から小田さんが上がってくるのに、ばったり出逢った。 |
なお、ここで触れられている「長いファクス」とは、小田さんが、最近知人に送った手紙のことで、それは、本ホームページの「ニュース」欄 No.469 に全文掲載した。